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「ここにいるお客さんが土台を築いてくれた」ラランドが圧巻の新作漫才6本を披露!

アマチュアながら『M-1グランプリ2019』準決勝進出、『ぐるぐるナインティナイン ~おもしろ荘 大晦日SP~』出演と、勢いに乗るラランドの第1回単独ライブが2月9日と16日に東京・新宿バティオスで開催された。

今回は2月9日に開催された公演をレポートする。

元々、単独ライブ『HIT US!』は2月9日にのみ実施される予定だったが、TIGETにて単独ライブの予約が開始されると、即日完売。急きょ追加公演が決定した。16日の追加公演もわずか数分で売り切れてしまうということからも注目度の高さが伺える。そういった背景もあり、満を持してラランドとして初の単独ライブが開催された。

開演前BGMとして二人が共に好きなヒップホップの楽曲が流れる中、19時30分に単独ライブは開演。JR・新宿駅の東口にあるライオン像から新宿バティオスまでの道のりを二人が歩くアーティスティックなオープニング映像が流れる。IQOSが好きなニシダが単独ライブに集中できるよう、IQOSを取り上げた映像を流した後、

『エンディングでニシダにIQOSを返します』と画面に表示され、暗転の後にネタがスタートした。

M-1グランプリ2019の敗者復活戦でも披露した『芸能人に遭遇』のネタを『芸能人』でなく、『ニシダ』に当てはめたネタや、ギャンブル狂の夫をさーやが演じるといった漫才コントを披露。

ラランド2

小気味好く表情豊かにボケるさーやとテンポ良くツッコむニシダとの掛け合いに会場は温かい笑い声に包まれていた。

今回の単独ライブではボケ・さーやのスキルの高さが随所に現れていた。オーシャンズ11をモチーフにしたネタでは一人で何役も演じ、リスニングテストを題材にしたネタでは英語でのセリフを多用するなど、彼女らの漫才の幅の広さを楽しむことができた。

ラランド6

ラランド4

幕間映像では怠惰なニシダを叩きのべすべく、K-1選手の愛鷹 亮とスパーリングを実施。体重ではニシダの方が勝っていたが、プロの格闘家に手も足も出ずボコボコにされ、自身が提案した相撲対決でも負けてしまい最終的には号泣してしまうという結末を迎えた。

ライブ中盤、シークレットゲストとして、さーやが大学時代からのファンであるZAZYが登場。奇想天外のフリップ芸に会場は爆笑に包まれた。次の日がR-1ぐらんぷりの準々決勝であったZAZYは「ちょっとお客さん笑いすぎですよ、調整にならない」と不満を口にしていた。(ちなみにZAZYは無事、R-1ぐらんぷり準決勝に進出)

ラランドは計6本の漫才を披露し、約70分の初の単独ライブを完走した。

ラランド5

エンディングトークではさーやが「今日の単独チケットを取ってくれた人はM-1の3回戦の動画がバズる以前の方々なんですよ、だから超重要顧客なんです」と古参のファンの重要さを主張。


「ここにいるお客さんたちが土台を築きあげて下さったおかげで今活躍できています。ありがとうございます」と心からの感謝の気持ちを伝えた。

丸一日IQOSを吸うことができなかったニシダに対し、最後はIQOSを返却。
しかし、さーやのイタズラでIQOSの中に小粒納豆を入れたものがニシダの手元に戻ると、会場が爆笑の渦に包まれた。

それに対し、ニシダは嫌々ながらも「これ全部食べるって決めてるのよ」とコメントした。嫌がるニシダに対して、まるでいたずらっ子の子どものごとく楽しそうに笑うさーやが非常に印象的であった。

最後には、「夏前にもっと大きい単独ライブを実現させようと思います」と次回の単独ライブの展望を語り、ライブを締めくくった。

単独ライブを終えた直後のラランドさんに
『東京で考え中』が様々な質問をぶつけました!

●ラランドとして初の単独ライブを終えて、率直に手応えはいかがでしたか?
さーや:手応えあり!
ニシダ:もういやーー!♪ブパパブパパブパパ♪

●今回の単独ライブで心残りの点を挙げるとしたらなんですか?
さーや:お互いリラックスできるように、お香とか焚きたかったですね。
ニシダ:ネタも映像もゲストのキャスティングも好きにやらしてもらえました!ネタの完成がギリギリになってせかせかしたことが心残りです!!言えない心残りは沢山ありますけど言わないです。

●単独ライブに向けての準備で大変だったことはなんですか?
さーや:ネタ合わせ中、ニシダがiQOS吸いに行きすぎてたので、当日iQOSと漫才やってもらおうかと思いましたね。
ニシダ:企画Vの準備が一番大変でした!忙しくて時間がなかなか取れなかったので!

●次回の単独ライブはお考えですか?
さーや:デカ綺麗なとこでやりますゾ。
ニシダ:やります。夏くらいに東京でやります。

●今回の単独ライブに点数をつけるなら何点?またそれはなぜですか?
猫:お客さんがつけるのニャン
ニシダ:準備の段階では低めの点数でも、実際にライブやってみたら楽しくて点数高くなっちゃうのでもう分かんないです、冷静に判断できてない。

●今後、ラランドのどういった点に注目して欲しいですか?
さーや:今年は爆売れしたくて金色のだるまを買ったんです。金色のだるまの背中に「爆売れ」と書きました。だるま、両目つけたいなあ。両目つけさせてください。金色のだるまなんで青い目入れます。カラコンだるまです。よろしくお願いします。
ニシダ:少しずつ色んな所に呼んでいただけるようになってきたので、はじめてのことにぶつかって大失敗したりしてても笑ってて欲しいです。笑っていただけるように頑張ります

芸能事務所に所属せずとも、『お笑い』ができるようになっているこの時代。幾多の芸人がネタ以外の事柄において重きを置いている中、純粋にお笑いを愛し、それを身を以て証明し続けるラランドの益々の活躍に期待したいものである。

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単独ライブ内使用楽曲
●jjj『wakamatsu』(ラランド・ネタ出囃子)


●映画『メリー・ポピンズ』より『チムチムチェリー』(ZAZY・ネタ出囃子)


●PUNPEE『Scenario (Film)』(エンディングトークBGM)



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