地域でゆっくりITサポーターを増やそう ⑥
前回のテーマは「ITサポーターと教わる人との関わり方」でしたが、
今回のテーマは「ITサポーターとしてどう向き合っていくか」です。
どのように教わる人に臨むかの姿勢について、というところでしょうか。
押さえるポイントは6つ。
・主役は教わる人
・安心させましょう
・伝える知識や情報量に気を付ける
・分からないことは分からない
・自分自身を守る
・教わる人も守る
このうち、今回は1つ目の「主役は教わる人」、2つ目の「安心させましょう」についてご紹介します。
主役は教わる人
まず、サポーターの大事な役割は何だったでしょうか?
それは、教わる人が使えるようにすること。
主役は教わる人の側です。
ただ時々、教える側となって、自分を優位な位置に捉えたり、承認欲求を満たそうとする人が出てきます。
だいたいこういう人にありがちなのは、普段からさみしがり屋や人から大事にされていると感じていない人。
もっというと、損得勘定が働き過ぎて、他人を大事にできていない人に多いです。
なので、教える側に立つことで、優位に立っていると・役に立っていると過度に意識することにより、教えている行為自体に満足する人がたまにいます。(熱意のすごい人!)
でも、主役たる教わる人のレベルやニーズを掴んで、それに合わせていますか?ということろは時々ふりかえってほしいところです。
相手のできる範囲で、また自分ができる範囲で(無理な背伸びはせず)、伝わるように伝えましょう。
また、教わる人の満足度より納得度に注目してほしいです。
なぜ、満足度より納得度に注目してほしいか。
先ほど触れたさみしがり屋や承認欲求が強い人は、自分の欲求を満たすために頑張りがちです。
そして、一生懸命頑張って教えたことにサポーター自身が満足してしまうことがあります。(教えてる自分、ステキ!カッコいい!)
また、頑張ってくれた!ということで教わる人も感謝してくれます。
でも、サポーターの大事な役割って、教わる人が使えるようにすることでしたよね?
その場の一生懸命さに注意が行き過ぎて、結局使えませんでしたというのでは本末転倒です。
サポーターが「教えることを頑張った」ことで教わる人に満足してもらわない!
それと、いつでも目の前の教わる人がいる訳でもなく、またいつでもサポートができる訳ではないですよね?
納得度が大事と言っているのは、教わる人が次に自分で再現できるようにすること(自走・応用)を目指すからです。
サポーターなしで、いつでも自分で解決できるような状態を目指したいからです。
そのために、完璧でなくてもいい、少しでも理解の度合いを深めてもらうよう、教わる人のことを考えて向き合っていただきたいです。
私自身、承認欲求がないわけでなく、褒められて気持ちよくなりたい!
ただ正直、自分の承認欲求を指摘されるとか、私だったら恥ずかしいです。
だって、相手よりも自分の方が大事で教えているって見透かされているみたいなので。
しっかり相手を見ながらサポートしましょう!
安心させましょう
教わる人は不安を抱えている話を以前書きましたが、不安を抱かせたままでは、ITツールを使い続けてみよう!という気持ちにはなりにくいです。
なので、ITツールを使ってもらう上ではその不安を少しでも取り除くことはとても大事なことです。
例えば、年配層の方からよく聞くセリフに「私が触ったら壊れるかもしれないから・・・」というのがあります。
分からず触っているうちに元に戻せず、訳が分からなくなってしまう、というのがその言葉の裏に隠された心情なのではないかと思っています。
とはいえ、触り続けていただかなければ、一度教わっただけでは記憶は定着しません。
今後も使ってもいいと思ってもらうためにも、
・物理的に壊さない限りは、よっぽどのことがないと壊れません
・故障でなければ、だいたいは元に戻せます
という、安心感を感じていただき、果敢にITツールを触り続けていただきたいものです。
それと、質問歓迎の姿勢も安心感を与える姿勢です。
特に、同じことでも何度でも聞いていいことを伝え、逆に「また同じ質問ですか!?」などは絶対に言わない姿勢はとても大事です。
最後に、後押しの一言、「挑戦してますね!」「頑張ってますね!」などの賞賛をして、果敢にITツールを触り続けていただきましょう!
次回も「サポーターとしてどう向き合っていくか」について引き続き触れていきます。
さいごに
時代と楽しく付き合う適応力を高めキャリアの可能性を拡げるサポートをする「3つのつながる」を実現します、と謳ってホームページをつくっています。
よかったらこちらもご覧ください。
https://www.thinking-square.com/