「今」は若いのか老いているのか

先日、年上の知人と話している時に
「(季節の変わり目で)わたしは暑いのが苦手なので涼しくなるのは嬉しいのですが、身体がついてこなくて老いたなぁって思ってしまいます(笑)」
と言ってしまいました。
その時知人は、「まぁ人生で今が一番老いてるわけだから、今後ずっと”老いたなぁ”って思いつ続けたくなければ対策するしかないよね」とバッサリでした。年上の方に対して「老いたなぁ」と言ってしまったのがそもそも失礼だったなぁと反省しつつ、私は「人生で今が一番老いてる」という考え方に驚きました。
私の考え方は、「今が人生で一番若い」だったからです。

厳密にいえば人生で一番若いのはもちろん違いますが、時間を遡ることができない以上、人生で一番若い瞬間は「今」だという思考でした。
だから真逆の考え方が不意に飛び込んできて、ただの雑談だったのにちょっと考えてしまいました。

今が一番若いという考え方

この考え方は、何かをチャレンジする時には前向きでよいと思っています。
30も過ぎると「いい歳だし…」となにかと引け腰になりますが、「今を逃すともっといい歳になっちゃうんだし、とりあえずやるか」とエイヤッができる気持ちになります。
前向きにやる気を出す時にはこの考え方使うと、とりあえず1歩踏み出せる感じ。
まぁ、年相応にエイヤッをしないとちょっとアレなので計画性はある程度必要だとは思うんですけど…(笑)まずは挑戦してみる気持ちになることが大切なので。

今が一番老いているとう考え方

この考え方は、内省する時に向いているのかなと思いました。
チャレンジする時にも必要な考え方ですが、これまでの自分を振り返って「ここまでこういう風に積み重ねてきたんだから大丈夫」もしくは「あの時盛大に失敗したから今回はこうやってみよう」とか、経験を醸成してチャレンジする感じのニュアンスが強そうなのがこっちかな、と思いました。
また、老いていくという現実に向き合うので(笑)結構自分にストイックな考え方だなぁという印象。
老いに抗うことが正解かと言われるとちょっと思うんですけど、身体的には健康な方がいいので、テレワークの日が増えて筋肉量が明らかに減った身体に目を背け続けるのはそろそろやめようかな、と思いましたね。。

たぶん考え方の基準点を未来においているのか過去においているのかの違いなんですが、過去を振り返ると成功体験よりも失敗体験を思い出して「思い出し死にたい」を発症して布団かぶって枕に顔をうずめて「ウワァーーー!!」と悶絶してしまうタイプなので、私には後者の考え方は難しいなぁ。でも内省には必要だから、時折この知人の言葉を思い出して悶絶しながら内省して、ついでに腹筋でもして健康を目指そうと思います。