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「その研究って意味あるの?」を論破したい

近年の学術研究において、社会的な実用性が求められるようになってきた。それを象徴する言葉が、

  • 「その研究って意味あるの?」

  • 「その研究の社会的な意義は?」

それは確かに一定の意義があるが、研究の目的は必ずしもそれだけではないと私は考える。

私自身、学部生の時に、卒業研究で自分が行っている研究が社会に貢献するものなのか、悩んだことがある。

ちなみに、私の卒業研究の内容は「統計学や機械学習を用いて、音楽の良し悪しを評価する」というもの。この研究も、一見社会的な意義なんて無さそうですよね。完全、趣味の延長みたいな卒論(笑)。

わたくし「ケイ博士」の卒論

社会に貢献することはもちろん大切だが、研究の目的はそれだけではない。

なんで、面白そう!楽しそう!やってみたい!だけじゃダメなのか。

知識の拡充や学問の発展、そして個人的な好奇心や興味関心から始まる研究も、同様に重要な役割を果たしている。

歴史的にも、多くの発見は偶然や個人の興味から生まれたものである。社会的なニーズに応えることが研究の唯一の目的ではなかった。そのため、個人的な好奇心や興味関心から始まる研究も、支援され、応援されるべきだと思う。

研究者にとって、自らの興味や関心に従って、研究を進めることができる環境を整える必要がある。また、社会に貢献することができる研究については、それを支援する機関や団体が存在するべきだ。

また、学術論文の評価基準も、単に引用数や影響因子だけでなく、研究の質や新しさにも目を向けるようにすることが必要だと思う。

こうした環境が整えられることで、より多くの人々が研究に取り組むことができるようになるだろう。

「社会の役に立た無いことは全てムダだ」と言って、それらの研究をすべて排除した時、文化の崩壊が起こると思う。

最後に、個人的には、イグノーベル賞で受賞されるような研究が、もっともっと増えてもいいと思います。

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