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別荘買う派?借りる派?


「別荘を持つべきか、借りるべきか?」と言う議論はよくある。ある意味、「持ち家か賃貸か?」の議論と似たような文脈である。

この議論はよくヒートアップして、論客たちが圧倒的にどちらかであるのようなロジックでお互いを論破しようとする。
賃貸派は、「買う奴は馬鹿である。シェアリングエコノミーがわかってない」などと、全く論点がずれていたりする(本当はわかっているのに、あえて炎上目的の場合が多い)。

しかし、冷静に考えてみれば、世の中には、どちらのパターンもあるわけで、すべての人にそのどちらかが当てはまるものではない。
自分でちゃんと考えて、自分の責任で買ったり借りたりすればいいだけの話である。

使いもしない別荘を、いくら低金利だと言っても、多額のローンを借りて、管理費・修繕費を費やしながら持っていることの経済的価値はない。

8,000万円で買った別荘が、ほとんど使わず、3年後に売りに出したら4000万円でも売れないケースはざらにある。
不動産屋さんにしてみれば、「こんな物件買うと損しちゃうのになぁ」と内心思っていたりすが、あえてそんな事は口に出さない。


逆に、8000万円で売れる物件を、5000 万円で購入し、1000万円かけてリノベーションすれば、2000万円の利益が出る。
3000万円以上の余裕資金があるなら3000万円をローンで借りて購入すれば、普通預金に寝かせておくよりははるかにリターンが良い。
ここはいかに過小評価されている物件を探し出せるかが重要なのはもちろんだ。
それには、信頼できる不動産会社と丁寧にお付き合いする必要がある。

例えば、3年間自分で楽しみながら使い、結果として利益が出るのであれば、これはその人は、「目利きの力とリノベーションのセンスとお金の使い方」がうまいだけである。

こういう「投資」と「人生を楽しむ」のバランスでお金を使っている人に、別荘なんか買わないでエアビーで借りればいいよね、とコンサルティングするのはあまり意味がない。
この人わかってないなぁ、と思われてしまうだけなのだ。

まぁいずれにしろ、世の中には、その人それぞれのお金の事情、生き方・価値観(これも不変ではない)、不動産価格に影響を与えるグローバル&国内経済、気候変動、災害、100年ライフと年金受給遅れの影響など不確定要素が多く、どちらが絶対はないので、リスクを承知で、自分で決めて後で後悔しない心構えが必要ですよね。

写真は先週お別れをしたケイマン。都内を低速で走ると全くつまらないが、ワインディングロードは最高の車だった。
昨今サプライチェーンと半導体不足の影響で、人気の新車は1年待ち。トヨタのランクルは4年待ち。
バイクも旧車価格が暴騰中で、40年前のカワサキやホンダの750ccが400万円以上するのであるから驚きである。

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