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山岸敬幸|理事長をつとめる日本小児循環器学会のふたつの「Academic for Social」について
本記事は、ハートキッズライフリンクの活動にかかるさまざまな専門領域のスペシャリストの先生方からのメッセージ紹介です。
今回は、ハートのスーパーバイザーをおつとめいただく、日本小児循環器学会理事長 山岸敬幸先生による、同学会活動のご紹介です。
ハートキッズライフリンクの由来となった「ハートキッズ」は、心臓病のこどもという意味の英語。国内で今、こどもの亡くなる原因となる病気の一位を占める心臓病は、山岸先生が理事長をつとめる学会名になっている「循環器」の領域に属しています。
山岸先生は、先天性心疾患のこどもから成人まで診療する小児科医です。小児科、小児循環器ならびに臨床遺伝専門医を持ち、心臓血管発生と先天性心疾患の分子機構を解明する研究から、先天性心疾患の新たな治療法や予防法の開発を目指しています。
日本小児循環器学会の「Academic for Social」-質の高い医療者の育成
山岸敬幸(東京都立小児総合医療センター院長・日本小児循環器学会理事長・日本小児科学会副会長)
一人一人のこどもの命の尊さが増す少子化時代。
私たち日本小児循環器学会は、「まず命に直結する」先天性心疾患・小児心臓病のこどもたち(キッズ)の心臓(ハート)を守り、命(ライフ)を未来につなぐ(リンク)ために力を尽くしてきました。
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安心・安全な医療のため、学会では今後も、質の高い「小児循環器専門医」の育成と維持、次世代への継承に引き続き力を入れていきます。
同時に「小児心臓血管外科医の生涯育成」に尽力し、わが国が世界に誇る先天性心疾患手術成績を次世代に継承し、維持・向上させてまいります。
そのために今の少子化の現状をふまえて将来につなげる新たな医療体制として「先天性心疾患の手術を行う施設の集約化(地域拠点化)」を推進します。
また、これらに必要な教育コンテンツ・インフラの構築を充実させていくことができればと考えています。
もう一つの「Academic for Social」-先天性心疾患の社会啓発
「学びやすく」「分かりやすく」「親しみやすく」
学会では先天性心疾患に対する社会の皆様の理解を深めていただくために、動画やイラストを豊富に使用し、ホームページを大幅にリニューアルしています。
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SNSによる定期的な発信も組み合わせ、患者さんやご家族の疾患理解の促進にも活用できるように運営してきました。(学会のXアカウント)
これらの活動は、こどもから成人までシームレスに続く移行医療においても先進している先天性心疾患/成人先天性心疾患の領域から飛躍し、さらに他の領域にまで広く発展することが期待されます。
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🍀ハートキッズライフリンクはクラウドファンディングに挑戦中🍀
こどもの命をつなぐ医療者を次世代に守り育むため、クラウドファンディングにチャレンジ中です。
ハートキッズライフリンクは、日本小児循環器学会の取り組み「ふたつのAcademic for Social」を支援します。私たちの趣旨にご賛同いただきましたら、少子化時代に尊いこどもの命を未来につなぐ、ハートキッズライフリンクの活動にぜひご協力をお願い申し上げます。
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