博多の飲食を守る人を応援したい!Webデザイナーの自分ができることをやってみた
2020年4月7日、緊急事態宣言が発令された日のことです。
感染者数は増えてはいたものの「福岡そんなにヤバいかね?」と思いながらテレビを眺めていました。
それから数時間後、SNSであちこち同じようなお知らせが。
「お店を休業します」
「明日からテイクアウトに切り替えます」
「デリバリーもやります!」
休業補償もないまま、店を閉めて、家賃…人件費…飲食店、どうしていくん?
無責任な想像を巡らせながら、飲食店さんの変わらざるを得ない状況を見ていると、感染自体ではなく経済への危機感が押し寄せてきました。
よし、俺も何かやらねば!そんな気持ちがみなぎる。
そんな中生まれたのが、今回の「テイクアウトFUKUOKA 予約サイト」です。
テイクアウトFUKUOKAのお手伝いがしたい!
テイクアウトFUKUOKAの存在は、福岡の超人気店「炉端百式」のオーナーさんのInstagramで知りました。
<参加店舗>
・餃子のラスベガス さん
・炉端 百式 さん
・赤坂こみかん さん
・クボカリー さん
・アジアン食堂 そいさぼ さん
・FIGO さん
・博多だるま さん
(現在は9店舗に増えてます)
・赤坂けやき通りむらた さん
・酒と飯 トキシラズ さん
福岡の方なら必ず1つは行ったことあるであろう、名店揃いです。
各店の料理をまとめてテイクアウトできるなんて、こんな贅沢なことありますかね?
この状況下でも何かできることをしよう、そんな心意気に強く惹かれました。
さっそく、提案しよう。
テイクアウトFUKUOKA 予約サイトができるまで
現状、宣伝・注文に関しては全て各店舗のInstagramからのみ。
なので、このような課題を感じました。
・新しいプロジェクトであるという統一感が出ない
・ファン(フォロワー)さんにしか届かない
・テキスト投稿の限界(全ラインナップ・予約方法などが長文で分かりづらい)
とはいえ、相手は僕のことは全く知りません。
いきなり知らない人から「おたくの課題を解決しました!ホームページ作りました!」って言われても、気持ち悪いですよね…
なので、「あっても邪魔じゃないサイトを、爆速で作る」これがテーマでした。
【あっても邪魔じゃないサイトとは】
・更新の必要がない(一切お手を煩わせません)
・原稿・写真を新しくこちらから手配させない
・予約・注文の管理の手間を新しく増やさない
全て原稿と写真はInstagramからひとまず拝借し、
即席のプロトタイプ兼、(そのままOKだったら使える)Webサイトを「STUDIO」さんのサービスを使って作成しました。
自粛ムードの中、こんなものを作って不謹慎だと迷惑な声を受け、お店の方に逆に迷惑をかけるかもしれない。
勢いで作ったものの、出来上がった後に押し寄せる不安。
気に入らなかったらすぐ消しますんで!
ポケットティッシュ程度の気持ちで受け取ってくださいー!!
そんな勢いで百式のオーナーさんに送りました。
結果、喜んで受け入れてくださり、翌日からWebサイトプロジェクトが始まることに。(ほっ)
↓提案時のデザイン↓
博多の食を支える男たちの、優しく熱い想い。
翌日、オーナー会議に参加させてもらいました。
なぜこの活動が始まったのか、飲食のプロの優しく、熱い想いを聞くことができました。
・自分たちが休んでしまったら、お世話になっている生産者さんたちが死んでしまう
・このまま博多が崩れていくのを黙って見てられない
・この逆境を活かして、(保存が効く商品など)新しい開発ができるはず
自分のお店だけではなく博多のことも考えていて、さらにその先にのことを考えながら、試行錯誤している。
きっとコロナが終わっても、テイクアウトやデリバリーの文化はなくなるどころか、もっと面白いことになってるかも、しれない。
Webの世界でも飲食の世界でも、常に先のことを考えてる人は熱いし、前向きだ。
とにかく回しながら正解を見つけていく、そんなスピード感にも興奮しました。
博多の美味い飯は、こんな熱い人たちが作っています。
是非一度、この機会に食してみてください。
爆速で提案を実現してくれたツール「STUDIO」
思いついてから3時間程度で提案できたのは、紛れもなくこの「STUDIO」さんのおかげです。
過去にSTUDIOさん主催のワークショップでやり方を覚えた程度、それでもこれだけのクオリティのものが作れます。
ずっと実践で使ってみたいとは思っていたところ、これは絶好のチャンスだと思いました。直感的でサクサク、レスポンシブもいけます。
・デザインよりも「すぐ使ってもらえること」が最優先
・ここから改善があることを想定してむしろ作り込まない
・要するに、スピード命!
Webサイトが爆速で出来上がってから、いよいよ渡す時。
「ちょっと軽〜く作ったんで、よかったら使ってよ」ぐらいのテンションで、震える気持ちを押し殺して伝えました。
大学時代からこんなキャラでしたね。字に起こすと相当気持ち悪いですね。
STUDIOさんのお陰で、素敵なプレゼントを贈ることができました。
これからも引き続き大事に育てていきます。それと、有料プラン入ります。
テイクアウトFUKUOKAでお持ち帰りしてほしい!
まだまだ始まったばかりのプロジェクトですが、今のウェブサイトを見ていただけるとわかるように、日々進化しております。そして、料理のラインナップもどんどん豪華になってきています。(写真は「炉端 百式:本気のアジフライ&ヒレカツダブルサンド」)
「自粛期間が続き、家での料理もなんか飽きてきた…」
「週末なのに飲みに行けないなあ…」
そんな方は是非一度、名店の味をテイクアウトして、家での食事を楽しんでみてください。
いつも行列で入れないお店ばかりなんで、マジでマジで今チャンスですよ。
飲食店さんに無償サポートします
僕は妻と子供と一緒に、週末飲み歩くのが生きがいです。
そして、他県から来てくださるクリエイターの方に、福岡の美食を案内するのも大好きです。
なので今死んでもらっては困ります。
テイクアウトやデリバリーでなんとか頑張ってる飲食店の方、ぜひ僕に相談ください。
Webでお手伝いできること、無償でお手伝いします。
なにぶん一人でやっているもんで、すぐにどこでも!というわけにはいきませんが、やりますよ!
僕もヒマなんで!(ガタガタ)
<最後に補足>
今回、提案のためにインスタグラムの画像・テキストを「勝手に」使わせていただきました。
これは本来、当たり前にやってはいけないことです。
ですので、このやり方をお勧めしているわけではないことはお伝えさせてください。
素材等の使用に関しては必ず許可をいただいてから制作されるよう、お願いいたします。