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「ドジャースタジアムのお庭が最高!」試合だけじゃない?ドジャースタジアムの楽しみ方をご紹介!


誰もがまた来たくなる、楽しいボールパークへ

2024年ワールドシリーズ制覇おめでとうございます!!野球に詳しくない人でも知っている!? LAのドジャースタジアムが今回のテーマ。
たくさんの感動を届けてくれた、大谷選手が活躍するロサンゼルス・ドジャースの本拠地がドジャースタジアムです(収容人数は56,000人・1962年開場)。ちなみに、MLBの中では、ボストンのフェンウェイパーク(1912年)とシカゴのリグレーフィールド(1914年)に次いで3番目に古い球場となります。これまで複数回にわたり改修工事を施しており直近は2019年に実施。古いスタジアムですが、スタジアムに訪れた際の顧客体験を向上させるために日々アップデートを行っています!

ロサンゼルス、ダウンタウンの北側に位置するドジャースタジアムは丘陵地を造成して作ったスタジアムで、メインスタンドの後ろ側は、山肌に沿って段々の形状になった駐車場がスタジアムを囲むように360度整備されています。そのため、チケット所有者は自分の座席とほぼ同じ高さの駐車場に車を停めて、スタジアム内にアクセスできる設計となっているのです。
その「段々」の広場にそれぞれ、飲食やグッズショップ、キッズエリアが張り巡らされ、あちこちに移動しなくても美味しい食事と買い物が可能となっています。この、地形も活かしたスタジアムデザインがドジャースタジアムの特徴。丘の上に立地しているので、スタジアムからは南側にダウンタウンの街並み、北側は豊かな自然景観を楽しむことができます。また、スタジアムの整備を契機に、LAのダウンタウンでは高級アパートや商業施設、コンサートホールや美術館などの整備が活性化し都市再生に貢献したそうです。

外野側からのスタジアムMAP
スタジアムをぐるりと360度散策しながら飲食、プレイグラウンド、ショップで買い物が楽しめる
ドジャースタジアムのパーキングMAP
丘の形状に合わせて区切られているが自席に近いエリアに停車が可能
丘の上に位置するスタジアムとダウンタウンの街並み
(https://www.mlb.com/dodgersより)

全ての来場者が楽しく過ごせるボールパークを目指し、特に観客の体験価値向上の演出と清掃に力を入れているそう。スイートルーム(VIPルーム)は全部で52部屋ありますが、企業購入(年間で利用が独占されている)と一般販売(試合によってバラで販売されている)をそれぞれ設定しているので、グループ購入も可能(1人$600~1000)となっており、ゆったりとしたプライベートな空間での試合観戦も可能となっています!
大谷選手のホームラン映像で動画によく映る、スタジアムの外野席はとても気軽に観戦できるエリアとなっていて、大きな屋外バーも設置されています。さらにその外側にはチームショップやたくさんの飲食店舗(SHAKE SHACK等)がならび、まるでディズニーランドの一角のような楽しい空間が広がっています。当然、試合中も多くの人で賑わっているので試合を観ずにブラブラ散歩するのもオススメです!(球場内にはモニターもたくさんあるので試合状況は逐一チェックできちゃいます!)

BANK OF AMERICAのSUITE LEVEL。
この奥の通路を進むと、チケットスキャン型の個室が並んでいる。
子どもたちのためのプレイグラウンドも充実。
試合に飽きても親子で思い思いに過ごすことができる。
球場を囲むように広々とした飲食・物販スペースが広がる。
まるでディズニーランドの一角のような楽しい空間。

実は知られていない?スタジアム内の「ボタニカルガーデン」

ドジャースタジアムにはスタジアムを取り囲むように整備されたボタニカルガーデンが存在するのを知っていますか?
ボタニカルガーデンとは、大学や研究機関が植物学研究のために用いる植物を、収集・分類・栽培する植物園を差します。そんな植物園がスタジアム内に整備されているのです!つまり、アメリカで初の認定植物園を備えたスタジアムということになります。特徴的な敷地形状である段々の高低差を活かした緑豊かな空間が広がり、草花の良い香りが広がります。それらは飲食やグッズショップと融合し、来場者の体験価値を更に高めているのです。
当然、このボタニカルガーデンの管理も徹底しています。園芸科学の学位を3つと樹木医の資格、経営学のMBAを取得している専属の担当者が、現在もドジャースタジアムの造園管理者と園芸学教授として5人のチームメンバーと共に働いているそうです!
植物園として認定されるためには、生きた植物のコレクションを永続的に維持し、それらの植物を育て、植物の多様性を長期的に維持する取り組みが必要であり、ドジャースタジアムにとってもBIGプロジェクトだったそう。

スタジアムのコンコース内に様々な草花が植えられている。
カリフォルニア原産の植物がスタジアムへの来場者を出迎える。

庭園は水を節約する景観を作り、何万人というスタジアムへの来場者にカリフォルニア原産の植物や、干ばつに強い植物の美しさ、そして節水灌漑技術を紹介することもビジョンとして掲げています。さらに、すべての植物に一般名と植物学名が記載されたタグが付けられており、ドジャースのファンがこの植物園に感動し、興味を持つことで、地域の他の植物園への訪問が増えることも期待しているそうです!

おすすめ!ドジャースタジアム ツアー

さて、そんなドジャースタジアムも様々なツアーパッケージがありますので、試合が無い日、MLBのシーズンOFFでも訪れる価値アリです!(大人32.25ドル・日本語によるスタジアムツアーもあります)
そして、今回ご紹介したボタニカルガーデンを紹介するツアー「Botanic Garden Tours」も、もちろんあります。90分のツアー内容は野球ファンにもガーデニング愛好家にも最適なメニューとのこと(大人27ドル)。
南カリフォルニアの気候の中でスタジアムの景観を美しく保つ方法や、それらの方法を自宅で実践する方法を学べるとのこと。このボタニカルガーデンは単なる造園だけでなく、土地の歴史とかつてそこに住んでいた人々、そして今そこで働き、新たに体験する人々に対する敬意を表す場でもあるそうです!
Botanic Garden Toursは下記サイトをチェック!

ドジャースタジアムの様子は大谷選手の活躍もあり、毎日のように日本へも配信されていますが、訪れる場所としての作りこみや地域とつながる手段としてこの「庭づくり」は非常に面白い事例です!
LAへは飛行機で9時間!ぜひシーズンオフでも体験してみてください!

ポッドキャスト番組で配信中!

こちらの記事内容は、PodCast番組で楽しくトークしながら深掘りしています!「ながら聴き」でお楽しみください!



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