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これからの新しい組織の形を目指して

どうも、中村です!

最近、世の中がものすごいスピードで変化していると感じませんか?

物理的な自然環境の変化もあれば、テクノロジーの進化によって昨日までなかったものが急に現れて生活が便利になることも増えています。

それに合わせて、私たちの価値観も少しずつ変わってきているのがわかります。ビジネスの世界もその変化を避けられません。特に日本では労働人口の減少が影響し、採用がますます難しくなる中で、経営にかかる負担が大きくなっています。

日本では平均所得が横ばいのまま、生活コストだけが上がり続けているので、余裕を持って消費できるお金が減少しているのも現状です。その結果、消費も落ち込み、企業の売り上げも影響を受けるわけです。企業は採用に良い条件を出さないと人材確保が難しくなるため、利益も圧迫され、将来に向けた投資も厳しくなってきています。そうなると、私たちのように企業の支援をしている会社にも影響が出てきます。

今、企業は投資に対して非常に慎重になっているため、やってみたけどダメだったという軽い気持ちの投資は難しくなり、「売上を上げる」「採用で成果を出す」といった本質的な価値が求められています。

そこで、私たちもそうした変化に柔軟に対応するために、組織の在り方を見直し、新しい形を模索し始めたのです。

成長が前提の組織構造が今の時代に合わない理由

ある日、「今の社会構造は日本が成長し続ける前提で作られているため、現状の停滞した成長では対応しきれなくなっている」という話を耳にしました。確かに、成長を前提に構築された社会構造は、停滞や減少の段階では適応しにくいものです。

その「社会構造」には企業の組織体制も含まれていると思います。現在の多くの日本企業の組織体制は、過去の成長期に合わせて作られたものであり、今やその柔軟性が試される時代となっています。世の中の変化が激しい今、その体制を変えないままでは、むしろリスクが増すのではと考え、私たちの会社でも組織の形を見直すことにしました。

組織を変える「脱組織」という選択

私たちはちょうど12期目に入り、先日全社員が集まる全体会を開き、今後の組織の在り方について共有しました。そのテーマが「脱組織」です。「組織をやめる」と言っても会社を解散するわけではなく、あくまで株式会社としての形は維持しながらも、その「中身」を再構築するという話です。

これまでも私たちの会社は、ある程度自由な風土を保ってきましたが、たとえば部門ごとのリーダー制度があり、デザイナーやディレクターといった役職が存在していました。このリーダー制度を廃止し、縦ではなくフラットな横のつながりを重視する組織に変更しました。また、リモート勤務についても、これまではリモートを許可制にしていましたが、これを完全に撤廃し、スタッフ自身の裁量で働く環境を選べるようにしました。

さらに、評価制度も廃止し、これまで創業当初から続けてきた「週1回のブログ更新」ルールもなくしました。このブログ更新は、私たちの会社の特徴の一つだったので、大きな決断でした。これについてはまた別のブログで詳しくお話ししますが、今回の組織改革は「よりフレキシブルで自由な働き方」を実現するための一歩です。

また、社内独立制度や業務委託制度といった新しい働き方も導入し、社員が主体的に仕事に取り組める選択肢を増やしました。

ルールを最小限にする理由と目指す方向性

これらの変更の背景には「個人の主体性と自律性を高めたい」という想いがあります。今の時代、ただ指示された仕事をこなすだけではどの企業でも通用しなくなりつつあります。自分で考え、自分で行動する力を身に付けることが求められており、それがなければ今後どの組織でも必要とされにくくなると思います。だからこそ、私たちは一人ひとりが自分の意思で動き、決断できる環境を作りたかったのです。

ただし、完全にルールを廃止して自由にすると、逆にどこに進んでいいのかわからなくなることもあります。そこで、会社として大切にしている「理念」や「ビジョン」については改めて共有しました。この基本方針を明確にすることで、会社としての方向性を定め、各自が自分の判断で良い仕事をしていけるようにしたいと考えています。

変化に対応できる体制を整える意義

世の中が今後さらに変化していく中で、柔軟に対応できる組織体制を今から整えることが重要です。今回の「脱組織」宣言はその一環であり、組織としてではなく、フラットで柔軟な体制を維持しながら、どんな変化にも適応できる体制を作っていくことが目標です。

効率ではなく「価値」を追求する組織の在り方

個人的な意見ですが、組織とは「効率的に生産するための構造」だと考えています。しかし、「効率よく生産して多くの人に売る」という時代はもう終わりに近づいているのではないでしょうか。それなのに組織の形が効率重視のまま変わらないことに違和感を感じています。

これからの時代、求められるのは効率だけではなく「本質的な価値を提供すること」です。お客様が何を求めているのか、そのためにどんな価値を提供できるのか、これを考え続けることが大切です。そのためには、組織全体が柔軟に変化し、一人ひとりが主体的に考え、行動することが欠かせません。

新しい組織の形を目指して

「脱組織」をテーマに、私たちの会社では組織の在り方を大きく見直しました。フラットで柔軟な体制を構築し、個人が主体的に働ける環境を作ることで、どんな変化にも対応できる会社を目指しています。これからの組織の形には、効率だけでなく価値を提供することが求められます。そのためには「組織」という枠にとらわれない、柔軟で自律的な働き方が大切だと感じています。これからの新しい組織の形を模索し、さらなる成長を目指していきたいと思います。

それではまた!

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