「光る君へ」への長い道のり ~『第15回 「おごれる者たち」振り返り』(その1)(ネタバレ)~[2183文字]
大河ドラマ「光る君へ」 第15回『おごれる者たち』 の振り返り、その1です。
※以下より、第15回のストーリーを記述しています。未視聴の方は先に第15回をご視聴ください🙇。
■[第15回『おごれる者たち』 振り返り]その1
永祚2年 (990年)ー。
ナレーション:「摂政となった道隆〔井浦新〕は公卿たちの反発をものともせず、娘 定子〔高畑充希〕を中宮に立てた」
仲睦まじく偏継ぎ遊びをする一条天皇と定子ー。
ナレーション:「更に道隆は一条天皇の母、詮子〔吉田羊〕を、内裏の外の職御曹司へと遠ざけた」
実際は詮子姐さんが、自らの意志で動いたんかな? ( º言º)。
廊下ですれ違う道隆と詮子
道隆「皇太后さまにおかれましては、内裏での長年のご苦労、まことおいたわりの言葉とてございませぬ」
詮子「心にもないことを」
はいここで、オープニングムービーが、どーん (´-`) 。
執務部屋にいる道長ー。
道長を訪ねてやってくる公任〔町田啓太〕。
道長「いかがした?」
公任「うん・・・。(周りを見回し、顔をよせる)実は、道兼〔玉置玲央〕殿が我が家に居座ってしまわれ・・・」
道長「え?」
公任「5日前に突然、我が家に参られて・・・」
5日前、公任の屋敷、四条宮ー。
体を傾けて座る道兼に頭を下げる公任。
道兼「腹が減っておる。何か食いたい。(顔を上げてうっすらと笑う)お前、俺に尽くすと言ったよな?」
公任「夕げと酒を出したら、そのまま酔いつぶれてしまわれ、以来、我が家から出て行かれぬのだ」
公任の屋敷の四条宮を訪ねた道長は、烏帽子を外し、寝転んで酒を飲んでいる道兼を見おろした。
道兼「(道長に気付く)おう」
道長「(道兼の前に座る)お迎えに来ました」
道兼「帰らぬ」
道長「この家の者は困っております」
道兼「公任め・・・。裏切りおって(横に寝そべる)」
道長「兄上のこのようなお姿、見たくありませぬ」
道兼「何を言うか。お前も腹の中では笑っておろう」
道長「笑う気にもなれませぬ」
道兼「ふふふ・・・。俺は父上にだまされて、ずっと己を殺して生きてきた。己の志、己の思い・・・すべて封印してきた。そして父にも妻にも子にも捨てられた・これ以上、俺にどうしろなどと説教するな。俺のことなぞ、忘れろ!」
道長「兄上は、もう父上の操り人形ではありません。己の意志で好きになさってよいのです」
上体を起こす道兼。
道兼「ならば聞くが、摂政の首はいかほどか?。摂政の首が取れたら、魂だってくれてやる。俺はもう死んでんだ。(ふらふらしながら立ち上がる)とっくの昔に死んでんだ。死んだ俺が摂政を殺したとて、誰も責められぬ。摂政の首が取れたら、未練なく死ねる。浄土に行けずとも、この世とおさらばできる」
道長「兄上。私は兄上にこの世で、幸せになっていただきとうございます」
道兼「心にもないことを」
道長「まだこれからではありませぬか!兄上は変われます。変わって生き抜いてください。この道長がお支えいたします」
今回、「心にもないことを」と言葉を投げつけられたのは、道隆と道長。その違いがわかりますね (´-`) 。
頭をさげる道長。その場にへたり込む道兼。
道兼「俺に生きる場所なぞ・・・あるとも思えぬ・・・」
道長「ありまする!しっかりなさいませ。父上はもうおられないのですから」
目から涙がこぼれ、慟哭する道兼。
正暦四年 (993年)ー。
ナレーション:「2年が過ぎ、摂政 道隆のもと、道兼は内大臣に、伊周〔三浦翔平〕は道長と並ぶ権大納言に。道綱〔上地雄輔〕と公任は参議となっていた」
源俊賢〔本田大輔〕「帝がお出ましでございます」
檜扇を手に御簾の奥に着座する、成長著しい一条天皇〔塩野瑛久〕。
外に控える摂政 道隆。
道隆「除目を始めます」
一条天皇「よしなに頼む」
除目が終わり、廊下を下がる一同ー。
藤原顕光「意味が分からぬ・・・」
藤原実資〔秋山 竜次〕「(道長を呼び止める)大納言殿。摂政殿と昵懇の者が、66人も位を上げられたが、どう思われる?」
道長「・・・驚きました」
実資「摂政殿の身内びいきは、今に始まったことではないがのう。これで明らかに公卿らの心は摂政殿を離れる。えらいことだ。内裏の中が乱れれば、世も乱れる。心配じゃ、心配じゃ」
道長「まことに」
実資「心配じゃ、心配じゃ」
大事なことなので4回言いました (´-`) 。
ということで、長くなりましたので、『第15回 「おごれる者たち」の振り返り』その1は、その2へ続かせていただきます(´-`)。
最後までお読み頂き、ありがとうございました🙇。