平将門の最後は科学的に説明できる?

日本の三大怨霊?のひとり、平将門を主人公にしたNHKの大河ドラマ『風と雲と虹と』では、平将門役加藤剛さんが演じていて、その盟友という設定で、同じように朝廷に反乱を起こす藤原純友役には緒形拳さんが演じておられました。

と同時に、若かりし頃の草刈正雄さんが、この作品に出演していて、女性視聴者にえらく人気で、本当なら途中で死ぬ役のはずなのに、死なずに生きたまま最終回を迎えたというエピソードがあるとかないとか^^:

さて、大河ドラマの主役になった平将門ですが、その最後について、Wikiでは以下のように書かれています。

北風が吹き荒れ、将門軍は風を負って矢戦を優位に展開し、連合軍を攻め立てた。
 
しかし勝ち誇った将門が自陣に引き返す途中、急に風向きが変わり南風になると、風を負って勢いを得た連合軍はここぞとばかりに反撃に転じた。
 
将門は自ら馬を駆って陣頭に立ち奮戦するが、風のように駿足を飛ばしていた馬の歩みが乱れ、将門も武勇の手だてを失い、飛んできた矢が将門の額に命中し、あえなく討死した。

ウィキペディア「平将門」

つまり、最初は、背後から吹く追い風を受けて、自軍の矢は遠くまで飛ぶわけです。いわば追い風参考記録^^。
 
対して、敵軍はまともにむかい風を受けるから、矢があまり飛ばないという不利な状態。
 
いや、これ楽勝だわ、とばかり、平将門がいったん自分の陣地に戻ろうとしたとき、急に風向きが変わり、さっきまで追い風だったのが向かい風になってしまう。
 
形勢逆転とばかり、敵軍は矢を放ち、反撃を始めます。

え、なんで急に風向きがかわるのと思ってる場合じゃなくて、とにかく大勢を立て直さなくてはと奮戦する将門の額に飛んできた矢が刺さって、平将門はあえなく討ち死にしてしまうーということらしいです。

勝敗の分けたのは、まさしく『風』でした。急に風向きが変わって、それまで有利だった将門が、一機に不利な状態へと追い込まれてしまいます。

この風向きが急に変わる、というのが、なんか伝説っぽく感じてて、史実とは違うんじゃないかなぁと思ったものですが、これを科学的に説明できると書いている本がありました。

風向きの変化は寒冷前線の通過によるものだ、とする説もありますが、新暦の3月終わりの茨木南部では、午後3時くらいに、かならずというくらい風向きが逆転するのです。
 
昼の時間は、太陽で暖められた陸地に向かって海から「海風」が吹きます。将門は、この海風を背にして戦いはじめました。
 
ところが夕方が近づくと、だんだん冷えていく陸地から、あたたかい海に向かって吹く「陸風」に変わります。
 
つまり将門は、この「陸風」に負けてしまったというわけです。

『信長もビックリ!? 科学でツッコむ日本の歴史 ~だから教科書にのらなかった~』より引用

・・・と書いてあるものの、実際そうなんでしょうか?

当時(西暦940年3月)と今では地形や気象条件とかも、多少は変わっているでしょうし、ここまで形勢逆転するほどの強い風の風向きが劇的に変わるものなのでしょうか?。
仮にそうだとしても、そういうことは、毎日起きる自然現象だから、戦う上で事前に知っているものではないかと思うのですが・・・。

うーん、ボク的には、すんなりと納得することができませんでしたが、「ある時間を境に急に風向きが反対に変わる」現象というのはミステリのトリックに、なんらかの形で使えそうな気がしてきました^^;。

風向きが変わったのは、自然現象よりも将門の天運だったというほうが、どちらかと言うと歴史のロマンを感じますけどね^^。


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