【図解で解る】スタレ世界観の解説と運命の考察ver2.5
10/7 目次消えてたので追加
注意:
本考察もとい妄想記事はver2.5までのネタバレを含みます。
図解で解る(多分)です。
加えて、同じ世界観を共有する崩壊:3rd(以下3rd)のネタバレも一部含みます。気にされる方は注意してください。
忙しい人向けに 素裳ちゃん向け と題して各項目毎に内容をなるべく簡単にまとめています。
さらっと概要だけとりあえず知りたい人はそちらを見て頂いて、興味がでたら本文をご覧ください。
また、単語の意味を重視するとテーマの伝わりやすさが損なわれる可能性がある為、mihoyo語の本来の意味をある程度は無視して記述します。
もし読もうとしているあなたが艦長なら、文明の興亡のサイクルが世界という単位だよ、みたいな突っ込みは一旦飲み込んでお読みください。
ではいきましょう。
スターレイル世界について
上図のようにスタレ世界は"虚数の樹"と言われる概念上に存在しています。これはスターレイルだけでなく、本作と世界観を共有する3rdの時点で概念が説明されているものです。
ちなみに原神も同じ世界観上で展開されていますが、ZZZは別物とのこと。
さて、作中"存在の樹"と言われる概念も登場しますが恐らく同一のものであり、この根源を探すことがアキヴィリの目的でもありました。
例えるなら、巨大な樹の枝についてる葉の1枚がスターレイル世界です。
この虚数の樹の上に存在している世界は、過去から未来へ時間が流れています。
このあたりの概念については非常に設定が難解であり、話が難しくなる為本記事では詳しく説明しないので、そういうもんだと思ってください。そもそもmihoyo自身ちゃんと設定を確定しているか怪しいし、情報を全て出し切っているかも不明なのでほんとの意味で全部理解しようとすると頭がおかしくなってしにます。
さて、本記事では"世界線"と表現しますが、枝分かれした世界がいくつも存在しています。
開拓者として歩んでいる上で分かりやすい演出は、1度選ぶと戻れない選択肢や特定のタイミングで存在している「BADEND」です。
選択した世界と選択しなかった世界があるわけです。
「現在」から見た時、現在より前のことを「過去」、後のことを「未来」と表現します。
スタレ世界では未来は予め決定されており、選択次第で歩いている道が変わっていってます。
上記でBADENDを例にあげました。
見たことのある開拓者なら知っていると思いますが、BADENDはエリオによって"脚本"として用意されている、という演出が存在します。
エリオは存在する"未来のパターン"を知っている、ということですね。
以上がベースの知識となります。
なお仙舟における"窮観の陣"もこの世界法則を利用したものと推測されますが、カオス理論の話が始まり本当に難解になるのでここでは詳しく触れません。
「符玄がヤコブ学士に宛てた手紙」という書物から内容を閲覧できるので、興味ある方はご覧ください。
簡潔に言うと、窮観の陣を運用する中で、符玄が虚数の樹の世界法則の仮説を2つ立てているという内容です。「未来をのぞく時、未来もまたこちらをのぞいているかも」みたいなことが書いてあります。
素裳ちゃん向け①
・時間は過去から未来に向かって流れてるよ
・未来はある程度決まってるよ
時間(運命)の流れと星神(運命)の関係
世界観のおさらいが終わったところで、本題に入りたいと思います。
スタレ世界には"星神"が存在しています。
その中でも、深く法則に関わっていると言ってもよい星神が 知恵 ヌース、記憶 浮黎、神秘 ミュトゥス、終焉 テルミヌス です。
ではどのような関わり方なのかと考えると、下図のような形ではないでしょうか?
まず、この世界は未来での事象は確定している、と思わせる描写が数多く存在しています。これを前提としてみていきます。
終焉
テルミヌスは、未来から過去に向かって逆行します。その過程で実現する予言を囁くと言われていますが、これはテルミヌスの星神としての権能で事象を思い通りに操れるからというより、
未来の事象を知っている為、起きたことを過去に向かって伝達した場合に結果として"実現する予言"となる、ということだと考えられます。
ゲームシステムとしては、"終焉の視界"という形で表現されていますね。
これはシナリオを進行しなくても、時系列的にシナリオ進行後となるイベントを先取できる機能です。
知恵
ヌースは、自身のデータに基づいて未来を演算しています。模擬宇宙イベントである宇宙の蝗害、黄金と機械で見られる通りヌースの計算は正確であり、それは天才クラブの面々も保証しているところで、
本当に其の計算通りに事象が発生します。つまり、"実現する予言"です。
ヌースは全宇宙の情報を把握しているとされており、テルミヌスの予言や浮黎の保持する記憶もデータとして含まれている可能性があります。
記憶
浮黎は、全宇宙のあらゆる記憶をガーデンに集めさせ、中でも上質な記憶は自身の保持する記憶域である"善見天"に集めさせていると考えられています。
スターピースカンパニーの創始者、ルイス・フレミングの引退スピーチの場に現れ、其は啓示を残します。
以下、ゲーム内より一部抜粋。
この啓示の詳細は一旦おいておきますが、大事なのは浮黎の啓示の内容に「未来」の出来事が入っているという点です。
"記憶という"言葉のニュアンス的に、「過去」、というイメージが強いですが、浮黎やガーデンの関わる場面においてはその限りではないということです。
神秘
ミュトゥスについては、分かっていることは多くありません。作中で判明、言及、されていることは、
・「知恵」の確定性に対抗しており、過去を抹消し、今を改竄する存在だということ。
・模擬宇宙内の"善見天"に星穹が足を踏み入れた際に現れたこと
模擬宇宙内では、ヌースの演算結果を改竄しているような描写が存在しました。
全てかはわかりませんが、ヌースの演算で「確定」している未来に対して影響を与えるなると、ミュトゥスの存在は世界線の分岐に影響しているかもしれません。
素裳ちゃん向け②
・テルミヌスは未来のことを過去に伝える存在だよ
・ヌースはデータに基づいて未来予知が出来るよ
・この2つは実現する予言だよ
・浮黎はヌースの計算結果もテルミヌスの予言も"記憶"してたよ
・ミュトゥスはヌースの計算で未来が確定するのを嫌っていて、妨害してそうだよ
運命の派閥
さて、星神達のことが少し分かってきたところでそれぞれの運命の派閥をみていきたいと思います。
特に終焉に関して掘り下げて記述しますが、ざっくり把握したいだけの方は
画像1枚目内の情報だけ目を通すで良いです。
エリオ・星核ハンター -終焉
ピノコニー編でジェイドから語られた通り、運命の奴隷ことエリオは終焉の派閥でした。
しかし活動内容としては既存の終焉派閥とは別物といってよく、終焉から得られた情報を元に"台本"を用意し定められた運命を変えようとしているようです。
このことは、仙舟でカフカと質問ゲームをしていた時にも示唆があり、それは"運命(未来)は変えることができる"というものです。
星核ハンター達に星核を集めさせているのはその手段であり、星核を集めること自体が目的ではないように思われます。
なお、星穹が元々一緒に過ごしていたと思われる描写が多くあり、例えば
・物語冒頭で星核ハンター達と共にすごしていた記憶をカフカの言霊で封じられるが、その際悲しんでいた(多分、カフカも)
・戦闘訓練をカフカと行っていたと思われる描写
・銀狼のセリフから考えるに、"ルールは破るためにある"という考えの元となったのがカフカである可能性が高い
・キャラを放置してるとゲームで遊びだす程度に、実はけっこうゲーム好き(銀狼と同じ趣味)
・バットを用いた戦闘技術が刃の使う剣術と酷似している(刃の強化通常と壊滅開拓者の範囲必殺のモーションがほぼ同じ)
・周年Webイベントで刃が星穹の成長を褒める
・ホタルは一方的に元から興味を持っており、好意的だった っていうか好きじゃんあれは
等々があります。
カフカは星穹と別れるときにの旅のこれからのこと、仙舟では最後に対峙する"敵"のことまで示唆しており、星核ハンターの活動の中心には星穹がいると言って間違いないと思われます。
ホタル自身の活動目的にしてもそうですが、やろうとしていること自体は終焉よりは"開拓"な気がしませんか?
葬儀客-終焉
判明しているのは、末日の幻影担当のエレジーで、彼女との会話はスタレ世界を考察する上で重要なヒントとなります。
開拓者に対し、形のない継承者(遡行者)の追跡に役立つからと過去の死闘の光景をみせてほしいと言ってきます。
仙舟が謎の力に飲まれて滅ぶ話や、その他世界が滅ぶ話を聞かせてくれます。「終焉」を迎えた世界でみた光景なのでしょう。
以下に一部を抜粋します。
ルビ振りされている文字は、意味として反語のようになっています。読み替えると以下の通り。
・終焉はすでに訪れました
・あなたはすでに其と共に進む。遠くない過去に、と。
・あなたが行う事も其が未来に告げた不吉な予言。
つまり、現時点で星穹が歩んでいる世界ではまだ終焉を回避していますが、いずれ訪れるという話をされています。
同時に、存在する別の世界線ではすでに終焉を回避できなかった、という話もしてくれています。列車と仙舟同盟が関わらなかった世界線では、実は滅びる、なんて話なのかもしれません。
エリオのことと突き合わせると、「終焉」を回避する為に星穹達を中心に陣営、人物を役者に見立て「終焉」の訪れない"台本"を用意してまだ存在していない未来を探しているように見えませんか?
「全てはそこから始まり、次の「終焉」に向かって進むのです。」
というエレジーの言葉は、輪廻転生みたいな宗教概念に当てはめたり、哲学的な方向に思考をはめれば分かる…ような良くわからんような感じですが、別のアプローチを考えてみます。
3rdでは、現存する文明の発展が進むにつれて「崩壊」という現象が現れはじめます。そしてこれに打ち勝てない場合、滅びます。つまり文明は終焉を迎えるわけです。
その後は新たな文明が生まれ、また文明の発展が進むにつれて「崩壊」現象が現れ…という設定です。3rdは"「崩壊」をもたらす「終焉」と戦い打ち勝つ"物語でした。
つまりは、エレジーのこの言葉からある世界線において「終焉」が生まれた地点を起点として、新たな世界線が生まれている、という仮設が立てられないでしょうか?
例えば、ある世界線Aで「終焉」した地点から分岐した世界線Bが生まれ、其は世界線Aで観測した事象をささやきながら世界線Bを逆行する、とか。
画像2
この論理であれば、ある「終焉」を始まりとして世界が創られている為、エレジーの「その日は必ず訪れます。」と矛盾しません。
もしかすると、テルミヌスは自身に世界を"終焉"に陥れる意思はなく、自身の"終焉(消失)"こそを望んでいる…というよりは、それが終焉の運命の縛りである…という可能性はどうでしょうか?
そう考えた時に、これが実現されるのは世界が終焉を乗り越えた時となる為、結果的にはテルミヌスは宇宙の存続を望んでいるとも言い換えられますよね。
それこそがエリオが目指している世界であるとしたら?
開拓者に過去を教えてくれと言ってくれている通り、エレジーには全てが見えているわけではありません。
しかしエリオには恐らくすべてが見えています。
"終焉"の本質を達成しようとするエリオこそ、其の力を分け与えられた使令であり、終焉の視界を共有しているからこそ"台本"を持っている…とか、面白くありません?
この解釈であれば、世界の終わりを望まない「終焉」が宇宙の文明を滅ぼしたい「壊滅」は対局の概念となるので、運命同士で吸収が発生しないのも説明がつきますよね。
ところでお気づきでしょうか?冥火大公アフリート御一行の中に、
"コンスタンス"ダリアという女性がおり、ピノコニーでも電話越しにですが接触がありましたよね。
エレジーとは、ダリアという花の品種の1つらしいのですが……
おや?そういえば姿がなんとなく…
虚構歴史学者-神秘
模擬宇宙で祝福くれたりとか、ギャラガーの活躍であったり、プレイヤー的には悪いイメージがそこまでない派閥ですね、今のところ。
なにせあまり情報が存在していません。情報も断片的です。
そして虚構歴史学者という性質上、ゲーム内のプレイヤーに与えられた情報が真実と違う可能性も考慮しないといけないので余計に分かりにくいです。
ミュトゥスが行っているのを真似するように、歴史書燃やしたりだとかしてる話もあるのでそっちの情報だけみるとろくでなしにしか見えないですが…
ギャラガーの場合はサンデーに看破された通り、"ギャラガー"という存在を中心としてかつて実在したピノコニーの人物をカクテルのように足して混ぜて割っていき作り上げられた、存在しないはずの人物でした。
作中でギャラガーを"虚構"した、みたいな言い回しだったと思うんですけどめっちゃ好き(感想文)
当時のピノコニーの時計屋達、ナナシビトが未来のナナシビト達に賭けたように、ギャラガーもまた自己を偽ってでも存在し続け、ピノコニーのことをナナシビト達に賭けていましたよね、好き(感想文)
虚構した存在は、正体を完全に見抜かれると消えてしまうようです。ギャラガー…。
ガーデン・オブ・リコレクション-記憶
浮黎の意思に従って、記憶の保存と共有を目的とした組織。ミーム体であり、実体の身体はなくなってます。だからブラックスワンさんに現実でむふふなことはしてもらえないですね、残念。
メモキーパーと焼却人がいて、焼却人は「浮黎にゴミを保存させるなんてとんでもないからな…うーん、この記憶はゴミ!」って感じで浮黎ではなく、焼却人の基準で記憶を選定してゴミだと思ったら保存せず燃やしているっぽい。
浮黎からすると、自己判断でなんでもやっちゃう部下みたいなポジションなのかもしれません。ただし浮黎も"善見天"に織り込む記憶は選別していると言われていましたね。
メモキーパーは、忘却の庭のあの子やブラックスワンで、記憶の保存に努めています。スワンを見ている限りは、個人個人で"記憶"に対し好みがあるらしいですね。
人の意識に干渉して記憶や認識を書き換えられるという強烈な能力を持っており、これはピノコニーでも助けになりましたよね。
また、人の記憶に依存して宇宙を旅する性質上、時間の概念から解放されているとされています。過去・現在・未来の記憶を保存できる性質は、浮黎のもの由来ということでしょう。
なのかの"記憶"を意図的に封じ込めている描写があり、こちらはおまけで少し触れてみます。
天才クラブ-知恵
ヌースの元になった天体計算機を作った、という伝説のある天才、ザンダー・ワン・クワバラ#1によって創設された派閥。以降はヌースに選ばれた者が加入している天才の集団。
集団と言いつつ、組織として協調性があるわけでもなく個々の活動内容は様々です。メンバーについても断片的にしか情報が残されていません。
しかし宇宙にそれなりに大きな影響を与えるメンバーばかりのようです。
ポルカ・カカムは特にプレイヤーの興味を引く存在でしょう。
ヌースは虚数法則を演算し続けていることから、虚数法則の解明に役立つ人物を選定している可能性があります。
ピノコニーのサブクエストで、「虚数崩壊インパルス」を発明してしまったチャドウィックという人物のエピソードがありました。見てない人はプレイしましょう。してしまった、という言い回しの理由が分かります。
彼はヘルタですらたどり着いてない領域の虚数の知識を研究によって得ており、ヌースにかなり貢献した人物なのかもしれません。
虚数法則とは、冒頭で説明した「虚数の樹」の概念上の法則のことだと思われます。ヌースですら演算で答えを出せていないということは世界のルールがそれだけ複雑だということになりますよね。
さて、ゲーム冒頭でカフカと銀狼で宇宙ステーションに乗り込んでいる際、ザンダーの肖像画を調べると以下の会話が発生します。
安直な読み替えだと、ザンダー=星核になります。ザンダーとは星核である…みたいな話ではなく、ザンダーの作った天体計算機が昇格したのが事実であった場合に、銀狼の発言から
ヌースの誕生自体が、星核の登場に直接的な関りがある、という示唆にも見えます。
余談ですが、反物質レギオン達は星核に興味があるようで、星核に寄ってきがちらしいです。
星核から反物質レギオンが生み出されるのではなく、星核のあるところに反物質レギオンが寄ってくる、という因果の違いに注意。
ありがちな勘違いですが、虚数の葉を織る者や、宇宙からの氷は反物質レギオンではないです。
これらは裂界生物と言われ、星核が原因で発生した烈界(虚数空間)から現れています。
ヤリーロⅥでは結果的に星核がもたらした大寒波がレギオンの進行を防ぎました。
ナナシビト-開拓
説明不要、星穹列車に乗り込み旅、もとい開拓する派閥です。
作中の星核騒動を積極的に解決するのは、かつてアキヴィリの開拓した星軌ルート上に星核がばらまかれたせいで安全が脅かされており、「開拓」の邪魔になるという大きな理由があります。
星軌ルートは星と星を繋ぐ架け橋となる航路であり、星穹列車だけのものではありません。アルジェンティがどこにでも出てくるのもこれのおかげ。
恐らくアキヴィリ達の時代からずっとそうだったように、「開拓」の精神として宇宙の安全を切り拓くのも「開拓」であると捉えて行動しており、各世界ではナナシビトは讃えられている存在です。
星核ハンターの項でも触れましたが、星穹は運命の鍵であり、ナナシビトとしての活動を通じて縁を作り、最後に立ち向かうべき強大な"敵"との決戦に備えている…というのがエリオ的な筋書きですね。
今までの積み重ねた全てが最後の最後に味方となる。熱い展開です。だから最終回は超銀河星穹列車に合体してヴェルトさんもにっこり
しかし、かつてナナシビトだったカンパニーの市場開拓部主務のオスワルド・シュナイダー。
アベンチュリンの出身星ツガンニヤの虐殺やエヴィキン人達を悪に仕立てあげることに嚙んでいるような演出から、ブートヒルにより名前も頭だしされ、ブートヒルのキャラストーリーで詳細が語られている通り
彼の故郷に対し利益の為に非道な行いをした人物です。
自分の目的のためには手段を選ばないようなキャラ。そんな感じなので仙舟からも警戒されています。存護の為にという感じでもない。
アベンチュリン達戦略投資部とは中が悪い部門同士であり、いろいろと因縁のある関係みたいなのでこのあたりの話はいつかシナリオとして大きく展開されると思います。
このやり方も彼の「開拓」の形なんだと思われますが…星穹列車、ナナシビトという光あるところに影ありな感じのキャラクター。
素裳ちゃん向け③
・画像みて!
星神同士の関係性
では最後に、今度は星神同士の関係性を中心に書いていきます。
とは言ってもここまでで大体語ってきた内容なので、図にして内容を整理してまとめる項になります。
まとめ
"知恵"は演算により、"終焉"は未来の観測により運命の確定性を保持しています。
この2つは対局であり、知恵はデータベースに未来の内容が存在しているにしろ演算しているのは過去、現時点から未来です。
反対に、終焉は未来から過去に逆行しています。形が違うにしろ、運命の確定性を保持するという点においては同一です。
では神秘はどうでしょうか?
運命の確定性を嫌い、過去の抹消と現在の改竄を行い、確定された運命の改竄を行います。
この2つにとっては乱数的な存在であり、対立している概念と言えます。
そしてその全てを観測し記録しているだろう、というのが"記憶"、ということです。
"死"とは何か?
次に、作中で匂わせがあるので、ちょっと哲学的な観点からも触れていってみます。
mihoyoは作品を通してプレイヤーに哲学的な概念を問いかけてきます。ピノコニー編での「鳥はなぜ飛ぶのか」「生命体はなぜ夢をみるのか」なんて分かりやすいですよね。
今回の観点は、"死"とは何か?という話です。
ここで仙舟同盟の成り立ちに少し触れます。
以下ゲーム内の文書の一部を抜粋。
古国時代と言われる短命種だった時代に、不死になりたくなった皇帝により方法を探してくるよう命を受けて旅立ったことが仙舟同盟の始まりです。
その後どうなって今があるのか、は散々語れている通りですが、ここで注目したいのは帝王と浮黎の姿が似ていること。
ゲーム内の文書をチェックするか、以下のPVを見てください。
冒頭の20秒だけで良いです。
【崩壊:スターレイル】千の星を巡る紀行PV 「仙舟通鑑・帝弓七天将」羅刹お前講談聞いてるくせに素裳ちゃんのお誘い断ってんじゃねえぞ
列車内のスターピースラジオでも聞ける話ですが、ガーデンは滅んだ星の億泡を元に、滅んだ星をガーデンの領域で再現しています。
帝王は"死"を恐れ、不死を探す旅に仙舟を送り出しました。その結果、仙舟人は長命種となりました。
ですが、長命となったところで寿命が伸びたにすぎず、最終的には死んでいます。目的は達せられていません。ここでいう死は、生物的な死です。
「本当の死とは、誰からも忘れられた時である」、なんてことがよく言われたりしますよね。この観点ならばどうでしょうか?
浮黎は観測した世界全てを記憶域に保存していき、その再現が可能です。
浮黎とメモキーパー達が記憶しているということ、更に言うと再現し公開することもできる。この場合、滅んだ星も「誰からも忘れられた」状態にはなりません。
なのでこの観点では、帝王の目的である「永遠の命」は達成されていると言うことができます。
さて、その浮黎と帝王の姿が似ているのは……偶然なのでしょうか?
仙舟のあった古い文明世界そのものが、"浮黎"として星神に昇格した…と考えても面白いなぁとか思いませんか?
そうなると座標が消失していることにも説明がつきますからね。
葬儀客の項で先述した「終焉」の話と合わせて考えると、終焉に達した段階で浮黎が善見天を元に世界の構築を行い新しい世界が始まる…というパターンも考えられるかと思います。
ただし、燦爛な記憶の基準とはいったいどのようなものなのか?だとか、じゃあ上質な記憶とそうでない記憶を選別して構築された世界が"元の世界"と言えるのか?とか、疑問もでてきます。
オンパロス
ver3.0から開始で予定であろう、ブラックスワンの口から語られたオンパロスは三重の"運命"に縛られている永遠の地らしいです。
また、三重に縛られることによって運命を予測できないと言っていました。未来を予測できないと読み替えてもいいのかもしれません。
以下はwikipedia情報の要約となりますが、オンパロスとは、古代ギリシア語でへそを意味し、礼拝所のことだったようです。
とりわけ、古代ギリシア世界においてへそ(中心)として信じられており、デルポイの信託所が有名だったそう。
ギリシア神話の中にも登場し、人々の運命を左右する役割を演じる、とのこと。当てはめてみると、世界の中心で運命が交わり予測不能になっている…
いかにもな感じですよね。
ここまでの話で、運命の流れに干渉していると考察した星神は知恵、終焉、記憶、神秘です。
情報はブラックスワンの話した内容程度しか存在していないのですが、ガーデンの鏡が入口になっており、ガイドをブラックスワンが勤める関係上記憶が関わっているのは間違いないでしょう。
・神秘
記憶の領域より誕生し、過去ー未来に影響を与える。場所のことを考えても関わってくる可能性が高いのではないでしょうか。
・終焉
実現する予言により世界線が複数存在することを裏付けている概念である為、関わってくる可能性が高いのではないでしょうか。
・知恵
演算により未来を確定させる。オンパロスは未来を予測できない、と解釈するとオンパロスでは知恵の影響力が低くなっているような気がします。裏返すと影響力はあるということです。
じゃあ4つ全部干渉してるじゃん、数合わないじゃん、となるわけですが
"記憶"そのものって運命に干渉してるのか?という疑問もあります。
なので私の予想は、
記憶の領域が舞台ではあるが、ガーデンの収集する"記憶"の特性上、様々な過去・未来の記憶が入り乱れていて、それだと確定性が高くなりすぎる為に神秘が加わる
つまり、"記憶"の運命の領域が"神秘"、"終焉"、"知恵"によって縛られている場所がオンパロス、という予想です。縛ってる運命が3つ、縛られている運命が1つ。
"縛られている"という言い回しの意味については、本編を待ちたいと思います。
知恵が関わってくる以上、天才クラブ関連も何か進展があるかもしれませんし、神秘は虚構歴史学者が出てきたり、終焉は葬儀客や厄災前衛が絡んでくることがあるかもしれません。博識学会は絡んでこなさそうな気がする。
素裳ちゃん向け④
・画像みて!!
・オンパロスは記憶の領域で、知恵と終焉と神秘も関わってくるかも
おまけ
三月なのか
スターレイル界隈のミステリアス美少女こと、なのかちゃん
実は彼女について分かっていることはほとんどありません。本人も記憶がないですからね。
しかし匂わせは存在しています。
明確におかしな点として、列車内のなのかの部屋にある壁のスペースを贅沢に使ったフォトウォール。実は物語が進むにつれしっかり写真も更新されていってます。
そもそもこのシーンどうやって撮影したの?みたいな写真があったりするわけですが、壁を調べてみると開拓者の口から見たことのない光景の写真があることが語られます。
つまり、開拓者の経験・記憶にないのに写真としては残っている、似ているが知らない過去が確かに存在しているということです。
"記憶"が関わっていることは符玄の同行クエストからも明らかです。探せば動画があるので、気になる方は視聴してみてください。
メモキーパーは、なのかの記憶に触れられないように守っていました。なんらかの意図を持って「なのかの為に」封印しているようです。
以下のような文章が存在しています。
ここまで話してきた内容をふまえて考えてみると、"終焉"の影も見えるような気がしませんか?
なにせ運命の流れが過去から未来へと向かっているのは、"終焉"の運命の特性と同じです。
なのかのキャラクター詳細から見られるストーリー、気が向いたら目を通してみてください。
以下思いついただけのことを箇条書き
光円錐「記憶の素材」に映っているのは虚数の樹の姿なのか?三月なーのか 文章も意味深です。
開拓探遊「三月なのかの「記憶」」開始画面の隠し文字は
「ここでは、過去が終焉の記憶を育て、その中には終焉の繭が宿っている。」だったり。
書いたものの違和感あるので、特に4文字でしっくりくる単語、お待ちしております。
これは3rd既プレイの艦長向けの与太話になるのですが、個人的にはなのかが列車に加入したタイミングで虚空万象が離脱したことがかなり引っかかっています。
神の鍵としての本質に従い「崩壊」を駆逐するべくスタレ世界に来ており、その視点でなのかを見て気づいたことがあったのかもしれません。
楽しんでいただけた方は、ハードルがちょっと高いのですが、是非
ビジュアルノベル 神州折剣録
見てください!お願いします!読み物としてめっちゃ面白いので!!そしてHUNTER×HUNTERが一生完結しない苦しさみたいなのを共有しないか
それでは、みなさま良きスターレイルライフを。
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