『和ろうそくは、つなぐ』ハゼがつなぐ
愛知県岡崎市の松井本和蝋燭工房三代目和蝋燭職人松井規有(のりあき)さんを写真家・映画監督の大西暢夫さんが2023年4月にご取材の記事が『季刊地域』(農文協、54号、2023年8月1日発行)に掲載されました。
和歌山県海南市の吉田製蝋所と同県紀美野町のりら創造芸術高等学校、同県林業試験場の取り組みなどについての記事で、大西さんが和歌山県ご取材の際には、写真絵本『和ろうそくは、つなぐ』(アリス館、2022年2月28日初版発行)にご登場の本多木蝋工業所の本多俊一さんもご一緒されたそうです。
「よみがえったブドウハゼ」と題された記事は地元高校生に発見されたブドウハゼの原木の写真の表紙から始まります。
「最高級の木蝋をつくる製蝋所」の見出しには、松井さんの和蝋燭の炎の特徴や原料の木蝋の製造方法などについてと松井さんからのご紹介で吉田製蝋所の吉田忠司さんを取材されたことや吉田さんの製蝋の現状などが記されます。
「原木が生きていた!」の見出しには、枯死したとされ天然記念物の指定が解除されていたブドウハゼの原木が生きていると地域のお年寄りから聞いたりら創造芸術高校の生徒たちがそれを探し出し、和歌山県立向陽高校の生徒たちがDNA調査をして原木だと証明したこと、吉田製蝋所やりら創造芸術高校、同県林業試験場、地域グループTeamZENKICHI、手漉き和紙工房あせりななどで再びハゼ産業化の協働が始まったこと、ハゼの接ぎ木の仕事をしていたお年寄りと出会えたことで接ぎ木の活着率が上がったこと、ブドウハゼの原木が天然記念物に再指定されたことなどが記されます。
「ブドウハゼから化粧品」の見出しには、りら創造芸術高校の生徒たちが開発した「マルチバームキノミノリ(商標登録)」が商品化され地域活性化が期待できることなどが記されます。
後日、大西さんと吉田さんご夫婦のおすすめで、りら創造芸術高校の先生と生徒さんたちが松井本和蝋燭工房さんに見学にいらして、松井さんのお仕事を撮影などされたそうです。りら創造芸術高校のみなさんから松井さんに「マルチバームキノミノリ」が贈られたそうです。
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