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やはり化け物揃いのUFC…『UFC 273: Volkanovski vs. Korean Zombie』感想レビュー

こんばんは。
本日、米国フロリダ州ジャクソンビルのVyStarベテランズ・メモリアル・アリーナにて、『UFC 273: Volkanovski vs. Korean Zombie』が開催されました。

メインイベントはタイトルにもある通り、王者アレクサンダー・ヴォルカノフスキーが、“コリアン・ゾンビ”ことジョン・チャンソンを迎え撃つUFC世界フェザー級タイトルマッチ。

さらに正規王者アルジャメイン・スターリングと暫定王者ピョートル・ヤンによるバンタム級王座統一戦も組まれている。

そして、これまでの戦績で全てフィニッシュしているカムザット・チマエフが、ランキング2位のトップファイターであるギルバート・バーンズとのウェルター級での一戦など、見どころ満載の内容。

そして試合順はこちら!

今回は気になった試合のみのレビューということで失礼します。

それではどうぞ!

【アーリープレリム】

▼ヘビー級 5分3R
アレクセイ・オレイニクvs.ジャレッド・バンデラ

元々『UFC on ESPN 33: Blaydes vs. Daukaus』で予定されていたイリル・ラティフィ vs. アレクセイ・オレイニクがラティフィの体調不良により直前で中止されましたが、改めて4月9日にフロリダ州ジャクソンビルで開催する『UFC 273: Volkanovski vs. The Korean Zombie』で組まれることになった。しかしその後ラティフィが欠場し、代わりにオレイニクはジャレッド・ヴァンデラーと対戦することが発表された。オレイニクは現在3連敗中で対するジャレッド・ヴァンデラーも2連敗中で、お互いここは負けられない一戦となる。

試合展開
序盤はお互い打撃戦となり中盤にオレイニクが早々に引き込むがバンデラがスクランブルでバックに周りチョークから三角を狙う。しかしオレイニクがそこからエスケープしトップを取り返す。肩固の形から袈裟固に移行してそのまま締め上げバンデラがタップアウト。
結果はアレクセイ・オレイニクの1R一本勝ち

オレイニク!連敗を3で止めた!41歳執念の一本勝ちという感じですね!
オレイニクは打撃に対する反応も、自身のスピードのキレもなくなってきてはいるので、正直UFCでの試合はあと数試合かもしれませんが、頑張って欲しいです!

【メインカード】

▼ウェルター級 5分3R
ギルバート・バーンズvs.カムザット・チマエフ

ウェルター級ランキング11位でキャリア10勝無敗で全てフィニッシュ勝利(UFCでは4勝)のカムザット・チマエフに対して、バーンズは現在ウェルター級ランキング2位で前戦はウスマンとのタイトルマッチで破れての再起戦だが、経験値と実績ではバーンズが上回っており、チマエフにとって大きな対戦相手となりここで勝利すれば一気にタイトル挑戦へ近づくことになる。

試合展開
1Rチマエフが組み付きスクランブルになるもスタンドに戻る。バーンズがカーフを打ち自分のペースを掴もうとするも、チマエフの右ストレートを被弾しダウン。チマエフがパウンドを落とすもバーンズがなんとか凌ぎ再びスタンドになり、1R終了。
2Rからバーンズの右があたるように。チマエフの動きが悪くなりバーンズのパンチでバランスを崩したところにぱんちデ畳み掛けられ、乱打戦の展開に。後半もバーンズのパンチで態勢を崩し劣勢となるチマエフ。
3Rからチマエフが冷静にリーチを活かしてのパンチを打つ中、バーンズがタックル。しかし切られチマエフにパンチを打ち込まれケージ際で動きが止まってしまう。そこからバーンズもパンチを出し反撃を始めるも効果的な攻撃は出せずに試合終了。
結果は、3-0でカムザット・チマエフの判定勝ち

2Rからバーンズのペースでどうなるかと思ったがそれでも勝ちきれる強さを見せた!いい試合だった!
ただある程度底は見せたので、こうなってくるとチャンピオンのウスマン戦はなかなか厳しい展開になりそう。
とはいえ、これで11戦負けなし。
果たして次戦の相手はどうなるか?

▼UFC世界バンタム級王座統一戦 5分5R
アルジャメイン・スターリングvs.ピョートル・ヤン

両者は昨年3月の『UFC259』に当時王者だったヤンの初防衛戦として対戦。試合は4R、ヤンがしゃがみ込んでいるスターリングの顔面へヒザ蹴りを打ち込み、スターリングがダメージで立ち上がれず、試合終了。この攻撃は禁止されている3点ポジションでの膝蹴りとし、故意の反則と判断され、ヤンは失格でスターリングが新王者となった。
その後にスターリングが首の手術で戦線離脱し、昨年10月に行われた同級暫定王座決定戦で、ヤンが同級3位のコリー・サンドヘイゲンに判定勝利し、暫定王者となっての、今回が統一戦となる。

試合展開
1Rヤンがプレッシャーをかけスターリングがサークリングしながら蹴りを出しお互い様子見をする中で、ヤンが徐々にパンチや蹴りを出し始める。
2Rスターリングがシングルレッグからテイクダウンしバックを取る。首を取りかけヤンが逃れたところにスターリングがパウンドを打つ。そこからもバックコントロールで2R終了。
3Rヤンがプレッシャーをかけるもスターリングがテイクダウンに成功し再びバックに。そこからスターリングがコントロールし3R終了。
4Rヤンのプレッシャーにスターリングが押されタックルを狙いバックを狙うも振り落とされ逆にヤンにトップを取られ、そのまま5Rへ。
5Rスターリングがテイクダウンを何度も仕掛けるがそれも切られ、逆にヤンのパンチで態勢が崩れたところにバックに回れる。スタンドの展開になるもスクランブルの中でヤンに再びバックを取られスターリングの動きが止まりそのまま試合終了。
結果は、2-1でアルジャメイン・スターリングの判定勝ち
そしてアルジャメイン・スターリングがUFC世界バンタム級正規王者に!

やはり2.3Rのテイクダウンがかなりデカかった。これでようやく本当のチャンピオンという感じでしょうね。そしてスターリングは会場にいたTJディラショーとの対戦をアピール。これはぜひ見てみたい!
あとピョートル・ヤンも終始冷静に闘ってたのが印象的でやっぱり強いと思ったので、またトップランカーとの試合がみたい。

▼UFC世界フェザー級タイトルマッチ。 5分5R
アレクサンダー・ヴォルカノフスキーvs.ジョン・チャンソン

もともとボルカノフスキーとマックス・ホロウェイの3度目の対戦の予定でしたが、ホロウェイの負傷欠場により、ランキング4位のジョン・チャンソンが挑戦者に抜てきされました。
ボルカノフスキーはUFC10戦全勝、MMA20連勝中で、下馬評ではボルカノフスキーが圧倒的に有利と言われおり、対するジョン・チャンソンは5年ぶりのタイトル戦であり年齢も35歳ということもあり今回がラストチャンスの可能性も高い。特徴としては「殴り合い上等」のイメージだが、実はすごく目が良くカウンターやタックルに合わせられるため、対ヴォルカノフスキーとしてはチャンスがあるかもしれない。

試合展開
お互い様子を見ながらカーフとパンチを出し合うが、ヴォルカノフスキーのパンチが的確にジョン・チャンソンの顔を捉えてくる。
2Rもパンチでヴォルカノフスキーが優勢になり、後半にヴォルカノフスキーの左フックでジョン・チャンソンがダウン。なんとか立ち上がり乱打戦に持ち込もうとするもヴォルカノフスキーは冷静にタックルで相手の体力を削る。
3Rジョン・チャンソンがプレッシャーをかけ前に出るもやはりヴォルカノフスキーのパンチを被弾し、終盤にワンツーを貰いダウン。パウンドでまとめようとするが時間が足らず。
4R開始早々にヴォルカノフスキーのパンチが数発まともにジョン・チャンソンの顔面に当たったところでレフェリーが止めに入り試合終了。
結果は、アレクサンダー・ヴォルカノフスキーの4R TKO勝ち。
そしてアレクサンダー・ヴォルカノフスキーがUFC世界フェザー級王座3度目の防衛

めちゃくちゃ強い。
この牙城を崩すのは一体誰なんだろう。
そしてジョン・チャンソンも最後まで立ち続ける姿には本当に胸打たれたよ。
コリアンゾンビの意地を見せたいい試合でした。
ヴォルカノフスキーの次戦は、流れたホロウェイか、それとも別のファイターか。

■やはり化け物揃いのUFC…

メインの3試合は2つが判定。もう1つが4R決着と長丁場ではあったが、それでも集中切れることなくずっとヒヤヒヤしながら見てました。
やはり、それはレベルの高い攻防が常に繰り広げられており、見ていて飽きないということもあるのでしょう。

まぁ、あとはやっぱりトップランカークラスになるとみなさん化け物だなと。

チマエフの1Rの爆発力に耐えて2R盛り返したバーンズや、テイクダウンの攻防にヒヤヒヤしたピョートル・ヤンvsスターリング。
そして、打撃戦に自身を持ち打たれても前に出続けるコリアンゾンビことジョン・チャンソンを、まさに総合力で圧倒したヴォルカノフスキー。
特にヴォルカノフスキーに関しては本当に別次元だなと感じました。

また次のストーリーも気になりますが、そんな魔境に日本人ファイター平良達郎が今月末参戦するのでその辺もとても楽しみです!!

というわけで、今回はこの辺で!

お疲れ様でしたー!

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