【大島恭平の観劇レビュー】久しぶりの王子小劇場
こんばんは。
最近寒すぎませんか?
ちょっと今炬燵を出そうか迷っております。
とは言え、せっかくの休日なのに家で時間を貪る虫にはなりたく無いので、
本日は演劇を観に行くことにしました。
まぁ、事前に予約してたけどね(笑)
観劇自体、半年ぶりくらいでこうやって感想を書くのも久々ですが、ゆるーくやっていきたいと思います。
※これから自分が書く感想には、舞台のネタバレや、個人的な感想が含まれますので、読む際はご注意ください。
また、思い出しながら書いている為、細かい設定やストーリーが間違っていたらごめんなさい。
<公演情報>
マチルダアパルトマン
「世界も三角、土俵も三角」
「特殊になれなかった者たちへ」
会場:花まる学習会王子小劇場
チケット ¥3000
「世界も三角、土俵も三角」
出演 葛生大雅 早舩聖 松本みゆき
<あらすじ>
児童養護施設で育ったあの子は、大人になって爆弾魔になっていた。
世界を敵にまわそうとするあの子と、お相撲さんになれずにまわしを外したあいつと、ベルトコンベアを見つめるだけの私との奇妙で怠惰な共同生活が始まる。
上演時間:45分
「特殊になれなかった者たちへ」
出演 大垣友 久間健裕 宍泥美
<あらすじ>
今日もまた玄関先で足がすくむ。
人知れず亡くなって腐敗した見知らぬ誰かの痕跡を完全に消し去るように、特殊清掃員たちは今日も働く。
何者にもなれなかった者たちが何者にもなれなかった者の生きた証を消していく。
上演時間:25分
前回公演である「おへその不在」で初めて観させてもらって好きになった劇団さんです。
<感想>
「世界も三角、土俵も三角」
前回見た「おへその不在」で特に好きだった役者さんである葛生大雅さんと、松本みゆきさんが出ているというだけでまず楽しみだった今作。
3人の共同生活が始まり、いきなり亜依(松本みゆき)が仕事で爆弾を作っているという、まさに爆弾発言から物語が始まる。
あぁ…そうそうこの感じ!
日常の共同生活の中に1つの謎や意味不明な要素が加わって、徐々が進んでいく感じがすごく邦画チックで好きでした。
最後は、重い病が発覚したり、借金抱えちゃったり、工場爆発したり(本当に爆発したのかは不明)で、3人にとって悪いことしか起こらず、共同生活は解消され、それぞれがそれぞれの生活へ向かってゆく。
そんな感じの終わり方なんだけど、不思議と見終わった後はスッキリしてました。
いや、根本何も解決してないのにだよ?
なんかとても不思議な感覚であり、これが好きだったんだよ!と思い出さてくれる作品でした。
「特殊になれなかった者たちへ」
特殊清掃員の3人が作業をしながらこの仕事を始めたきっかけとかを話すというのが大まかなストーリー。
時間的には25分しかなかったけど、個人的にはこっちの作品のほうが印象には残りました。
まず最初に印象に残っているのは劇の始め方です。
前の班が終わってからの場面転換で、
作業服の人たちが舞台上で大道具やら小道具を片付けながら除菌スプレーを散布している。
「あぁ…そっか。コロナだから次の班の人のためにそういう配慮が必要なんだな。」
と思っていたら、そのまま明かりがついてその作業着の人たちが話し始めて物語が始まった。
なるほど!そういう繋げ方があるのかと!
この期間だからこそできる演出であり、俺もこういうのやりたい!!って素直に思いました(笑)
物語自体は、孤独死した部屋を掃除する清掃員の身の上話がメイン。
特殊な仕事をやっている中でそれぞれが働かなくちゃいけない理由があって。
でも生きているうちは頑張らなくちゃいけない。
そんな感じの話でした。個人的におぉ!!って思ったのが、物語の本当に終盤でアヤセ(大垣友)が故人の腕時計を盗もうとしていたことをソカベ(宍泥美)に指摘される。
このシーンがすごく好きでした。
正直このまま終わっても全然問題ないのだが、あえてこのシーンを入れたことで、生々しさみたいなものが一気に増したというか、すごく感情移入しやすい作品になった。
25分の短い劇だったけど、結構濃ゆい作品でしたね。
<終わりに>
今回は2本立てであり、公演時間もトータル70分と久々に観劇する自分としては丁度いい尺であり、かなり満足しました!やっぱ演劇楽しいっすね!
座組のみなさん、大変な中での公演だったかと思いますが本当にお疲れ様でした。
次回公演も楽しみにしています。
では、今日はこの辺で。
あ、もし観劇とかお誘いあれは気軽に連絡ください!お待ちしております!
それではおやすみなさい!
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大島恭平
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