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おみくじは、凶だった。

シルバーウィークは小豆島に滞在中。
本当は明日帰る予定だったが、1泊延ばすことにした。すると、途端に天気が崩れる。昨日のあの快晴はどこへ消えたのだろう。

空は曇り模様

しかし、暑すぎない気候は探索には適しているかもしれない。だが、せっかく購入したバスの2日乗車券をホテルに置き忘れてしまう。空模様と共に、なんだか気持ちもついていかない。

仕方なく、昼食にラーメンを食べた後、西光寺を参拝する。境内は狭いが、手入れの行き届いた樹木が美しく、静寂の中に心が洗われるようだ。そう思っていたところに和尚様が現れ、静かに「こんにちは」と挨拶された。しかし、驚きすぎて反応できず、他の観光客は挨拶を返しているのに、私はまるで無視してしまったかのようで、後ろめたい気持ちが残った。

おみくじを引くと「凶」。普段は大吉ばかりなのに、今日は違う。けれど、凶という結果は今の自分にぴったりのように思えた。ツイていないというより、最近の自分がうまくいっていないことを示しているように感じた。

今日は世間では3連休の初日。ホテルに戻ったが、また外に出ることにした。次の目的地は江洞窟だ。神社ではないはずなのに、そこには朱色の鳥居が立っている。

漁港の静寂の中にひっそりと佇む鳥居。その先にある断崖絶壁の洞窟は薄暗く、礼拝所が設けられている。なんとも不気味で、しかし圧倒的な畏敬の念を抱かせる場所だ。こここそ、本物のパワースポットだろうと感じた。西光寺のおみくじを打ち消すべく、そこにあったマニ車を回した。

その後、向かったのはエンジェルロード。今日はちょうど3連休と干潮のタイミングが重なり、人が多く集まっていた。エンジェルロードは恋人と二人で渡ると愛が深まると言われている場所だが、私は一人で、気にせず渡った。

干潮時の砂の道には、多くの人々が歩き、願い事が吊るされた松の木が目に入る。貝殻に願いを書き込むのだという。断崖絶壁に根を張り続ける松の木、その生命力は驚異的であり、自然の力に深く感銘を受けた。

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