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コラムの文体

熱海です。
スペシャルティコーヒーの展示会SCAJに参加してきました。豆を買ってドリップしている種類だけで年110種類、それに加えて外でもとにかく知ってる店から馴染みの店までドリップを飲むコーヒー大消費者の私としてはとても楽しみなイベントです。国内最大級というだけあってたくさんの方々が出展されていました。パナマやコロンビアのレジェンド農園主とも実際にお話することができ、1杯1万円のコーヒーを飲む場面も。なぜコーヒーが1杯1万円もするかというと、この豆はエチオピアのゲシャビレッジで行われたオークションで最高価格で落札された豆なのです。これが落札者によって焙煎され、これが50gあたり15,000円程度で、お店でドリップして出すと1杯1万円が適正価格になるというわけです。

シャンパンと禁断の果実の香りがする。それでもコーヒーです。


小さなカップでトップオブトップのレベルで高いコーヒーを飲み続けていると、こちらの味覚も変わっていきます。家に戻ってそれなりに高い豆をドリップするとボディの強さに驚きます。最近はゲシャでも淹れてるのかというくらい薄く淹れて一口を小さくすることにハマっています。こうすることでボディの強いデイリーの豆も超高級豆と共有するフレーバーがあることがわかってきます。
これ以上説明しようとすると記名性の低い記載になってしまうので、この辺りにしておきます。


東京湾は静かです。

SCAJの次の日はJamming.O.P.のライブです。私の敬愛する滝善充が学生時代の仲間とやっているハードコアなバンドです。滝善充はこの前まで武道館を埋めるくらい大人数の前で演奏をしていたのですが、この日はキャパ200程度の小箱です。私は最前です。うっかり腕を横に伸ばすと滝に届いてしまいます。武道館では19mのケーブルとバッファを活用して舞台を大きく活用していた滝ですが、この日は客席にダイブしてきました。狭かったのでしょうか。それとも思いが届いたのか。その先は不明です。小箱で起こったことは現場にいた人だけがわかればよいのです。それだけに、このとりとめのない文章にも意味があるというものです。

Jamming O.P.のライブが終わる頃、フランス在住でノルウェー出身のマーカスがいとこのエリックとともにやってきました。エリックとはスペインのEJC2022で出会いました。EJCはヨーロッパ最大のジャグリングイベントです。5000人くらい来てたと思います。そんな中でもクラブジャグリングと踊りの同志は貴重です。マーカスはコンテンポラリーだけど凌はバレエだね、なんて解像度の高い話ができる人は世界中探しても片手で数えるほどしかいません。EJC2022後の旅でパリを訪れた際にも会いました。練習して川辺でビールです。最高です。エリックはEJC2023のスカンディゲードの運営をしており、自分はスカンディゲードでジャグリングを見せたのでそこで出会いました。技を見せて司会者の「ビールをあげてもいいと思う人??」という問いかけで観客が盛り上がるとビールがもらえます。同じ要領でウォッカももらいました。自分の技で盛り上がってもらった直後のビールです。最高です。ウォッカも北欧の本格仕様です。
そんな2人に東京を案内しました。マーカスとはEJCで出会って、マーカスの住むパリで会って、自分の住む東京でも会っています。なんという巡り合わせでしょうか。


鯉を探します

夜はエイヴィン、ドミニク、イベル、ホヴァードと合流して渋谷近辺のジャグリングサークルに参加し、路上飲みをしたりエアビーでゆっくりしたり、ライブハウスに行ったりしました。こちらはわかりやすく競技会や世界記録で有名なジャグラーたちです。

この景色を見ながら飲む缶コーヒーは世界一高いコーヒーに匹敵します。


この辺りの話はまた次回。

熱海でした。

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