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恋の終焉を感じる、秋
定期的にくる波のせいか。
わたしの心が未成熟のせいか。
その両方か。
イライラする。
ーーー
選択肢はいくつも作れるのに、
一つだけだと思い込む癖がある。
根元から伸びたそれを、引き抜くには時間がかかりそうだ。
恋人に対して、めんどい奴にはなりたくなかった。
重たい人間なんだと、思われたくなかった。
自分ばかりの想いが先行して、自身に注がれる愛を待つことができない。
恋人でしか埋められない愛の空間を、自分で歪ませているような気もする。
恋人は恋人の人生を生きている。
わたしはわたしの人生を生きている。
お互いの人生の重なり合っている時間は、あとどのくらいだろう。
終わりが見える恋愛は、外野からすれば痛々しいだろう。
会えなくて寂しいや、わたしへの時間を作って欲しいや、言葉で愛を伝えてほしいも全て、わたしのわがままで自己中心的な欲求に過ぎないのに。
与えられない痛みを恋人のせいにしてしまう。
自分にもイライラする。
仕事で忙しい恋人に理解を示してやりたかった。
自分のことに没頭して恋人のことを考えない時間を作ろうとした。
友達との予定も積極的に入れて、向き先を多方面に向ける努力をしている。
それでも、恋人への期待値は変わらないのだ。
1ヶ月近く会えなくても平気なふりを、わたしはできる人間ではなかった。
LINEも淡白になり、ラリーの面白味もなくなりかけ、
電話のすれ違いも多くなる。
時計の針がずれてしまったみたいに、うまく回らない。
変わっていく片鱗を横目に、否定し続ける自分がいる。
自問自答を繰り返すのがわたしの人生の性だろう。
ーー
恋人、わたしはめんどくさい人間だと知っただろうな。
これからもめんどくささは変わらないのだ。
いやなら、はやめにわたしを手放してくれ。
手放す勇気すら、わたしは持っていないのだ。