ドボイズと夏の終わり
城ホの3日間であったことをただ並べるだけの日記。
9/19 ヤコバに11時間40分乗って大阪まで行った。腰も首も痛かった。もう大阪には飛行機以外で行けないと思った。お金よりも時間と自分の体が惜しくなること、これが大人になることだと知った。
小学生の時に食べたカフェ青山のケーキが忘れられなくて、本当に食べたくて岡山まで行くことを決意した。結論としては行っても行かなくても良かったけど行ってよかったと思った。これで私は呪縛から開放されたから。私の記憶の中で勝手にミシュランを取っていたのだなと思った。岡山まで行くのには4時間と2300円かかった。お金は無いけど時間はある大学生にしかできない経験だと思った。山もあったし海もあった、人はいなかった。すごく暑かった。電車を目の前で逃して1時間無人駅に座ったり道を間違えてトンネルを歩いたりケーキを食べすぎて下痢になったりした。いつもライブのためにしか県外に行かないからこんなに気ままに旅行したのはすごく久しぶりだった。結局、自由に行動できる一人旅っていいなって思った。帰りは新幹線に乗った。夕焼けが寂しかったから早く帰ろうと思った。岡山駅にはきびだんごしか売ってなかった。桃太郎さんには一緒に旅するお友達がいたんだね。一人旅って孤独だなって思った。この街を私は知らないから、退勤ラッシュで電車に乗ろうとは思えなかった。この街に私は日常じゃない。人生で初めて自由席に乗った。私は心配症だから指定席券を買っても30分前にはホームに並んでいる。でも自由席でも別に座れたし普通だった。5000円だった。最初から新幹線に乗ればよかったと思った。ホテルに帰った。十三のホテルの立地が結構いいかも、次からここにしようと思う。今日嬉しかったのは鎖骨が出てたこと。夜ご飯もちゃんとサラダだけにしたし、痩せてよかった。明日は好きな人に会うんだから自分が一番いいと思える体型で会いたかった。自己満だった。
夜はなんだか寂しくて中学からの親友と3時間くらい電話した。ドンピョのペンミに行くかどうかが話の大半だった。結局行かないことにした。何話したか何も覚えてないけど久しぶりに話せて嬉しかった。
0:00 ウィシのsteady のteaserが出た。もう戻らない学校生活を思い出して泣きそうになった。親友と親友になれて良かったと思った。別に毎日連絡を取れなくてもいいし何日も会えなくてもいいけどただ100年友達でいたいと思った。次の日に備えて早めに寝る。
9/20今日はツーショの日。当落日はまだまだ先のことだと思ってたのにいつの間にかツーショを撮り終えていた。緊張したよ。ポーズなににしますか?って1文字ずつゆっくり、私の目を見て言ってくれたのがすごく嬉しかった。私は普段人の目を見て話せないから目を見て話すことがこんなにドキドキすることなんだって久しぶりに感じた。ニューくんはウィンクをしてくれたのに私は半目だった。別に私の写りなんてどうでもよくて、ニューくんと会話出来たことが嬉しかった。ニューくんとハートを作れたことが嬉しかった。世界一大好きな人が世界一優しいことが嬉しかった。好きになってよかったと心から思った。
妹子を迎えに空港に向かった。妹が私の妹だから別に700円かけて伊丹まで行くし到着まで3時間待つ。とんかつを食べに行った。美味しかった。とんかつを食べても美味しい以外なにも浮かんでこない。だって美味しいから。当店自慢というゴマすりをした。もともと私はゴマすりなんかしない。ゴマは嫌いなのですったゴマは食べなかった。妹子が到着した。まだ高2なのに一人で飛行機に乗ったのが偉すぎて泣いた。ホテルに荷物を置いて、まず大阪のヘップファイブに行った。昨日ドボがいたところで、テオくんとプリを撮った。1000円なんておかしいけど楽しいから撮っちゃう。チキンを食べに行った。ずっと喋ってた。他人から見たら面白くないだろうことでも私たちは大声で笑う。一人旅は楽だけど、妹子とお出かけするのは楽しい。ホテルに帰った。妹子は明後日から定期テストなのに勉強せずに寝た。いいのか、それで。
9/22 今日はライブの日、昨日別に疲れたはずないのに10:00まで爆睡した。妹子がやっと勉強してくれた。3秒に1回鏡を見ている。いいのか、それで。15:00にホテルを出た。シャトルバスに乗った。忘れ物をしたのでまたバスに乗ってホテルに戻る。城ホに向かう。妹子がお友達と会ってる間に私は城壁に向かってローソンのおにぎりを食べた。妹子に友達ができて、自分から会いに行くことが嬉しかった。私はその間、買ったばかりのバッグにうんこみたいな土がついた。機嫌を悪くしてみた。だって嫌だった。セブンで買った重曹付きのウェットティッシュで拭いたらとれた。機嫌を良くした。嬉しかったから。会場に入った。入場口まで遠かったけど階段を登った先に大阪城が見えた。綺麗だった。歌が大好きなニューくんが歌う歌が大好きだ。ニューくんがステージの上で笑ってくれると嬉しい。ドビの掛け声は大きくて誇らしい。ライブ前ゆうぴのことで号泣していた私は、こうしてライブで好きな人の名前を叫べることがどれだけ幸せかを噛み締めた。永遠なんてないのはわかっているけど、それでもこのライブで見た景色も過ごした時間も私の中で永遠に生き続けると思う。それを糧に私は明日も生きていく。ニューくんがメントで、初めてバイトのお金を貯めて旅行に来たのが大阪だと言っていた。ニューくんは思い出のある大阪でライブをして、私はそこで必死にニューくんに歓声を届けた。私にとっても大阪が思い出になった。「僕よくやりましたよね、こんなにたくさんの人に愛されて公演する立派な歌手になりました。」これは直前のジュヨンのメントで思い出したと始めた話だから、これがニューくんの率直な想いなんだなと感じた。ニューくんがドビに僕偉いですよねと自慢してくれたこと、綺麗な姿で会場を埋めてくれてありがとうとニューくんの自慢になれたこと。この関係性になれたことが嬉しかった。私の愛が少しでもニューくんに届いてるんだって嬉しかった。ニューくんが自分の仕事に誇りを持っていることが嬉しかった。ニューくんがもっと長くもっとたくさんの人に愛されて欲しいと永遠を願った。会場から出ると外は寒いくらいで、夏は終わっていた。私の10代最後の夏はこれで終わった。
城ホは敷地内が広くて近くにお店もあって帰りの電車もスムーズだったから好き。韓国のアイドルが城ホでやっても採算取れないってツイッターで見たことがあるけど、それでもこんな素敵な会場でライブをしてくれたことが嬉しかった。この会場をドビで埋められて嬉しかった。
9/23 朝6:00起床。目も開かないまま空港に向かう。寝坊したらいけないからと次の日の服を着たまま寝たらしわくちゃになっちゃった。ツーショもライブも終わったからメロンパンを1つ丸々食べた。すごくおいしかった。頑張ったね。特に何事も無く空港に着いた。チェックインも手荷物検査も1時間前に終えて、優雅に遅刻してる人を眺めていた。小さい赤ちゃん連れて大変だね、でも飛行機の中で待ってる人にも予定はあるよ、なんて。すごく暇だったから私たちはスタバに向かった。モバイルオーダーを初めてやってみた。名前はNEWにした。5分くらい待って受け取った。こんなに簡単なら次からモバイルオーダーにしよう。後ろで係員の人が誰かを探していた。手に持つタブレットに書かれたのは8:40新潟の文字。私たちだった。未だに搭乗時間の相場が分からない。チケットに書かれているのは離陸時刻であって集合時刻ではないんだよな。あと1分で搭乗締切だと言われた。爆走した。申し訳なかったし、恥ずかしかった。空港で走った瞬間だけはドボイズになれた気がした。スライディングで飛行機に乗った。新潟までたったの40分。いつものプレイリストを2周したら着いた。新潟はもう寒かった。もともと自ら日本列島を下ることで取り戻した夏だった。これから長い冬を耐えなきゃいけない。永遠なんてないから冬は明ける。それでも私はドボイズが永遠に続くと信じて疑わない。冬が終わる頃にはまた会えるかな。