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急に気温が高くなって春に差し掛かった件
冬より夏が好きです。著者です。
冬が嫌いすぎて、冬が来るたびに周りの人が嫌な顔をするくらい口にする「冬が嫌い」ということ。
何が嫌いって寒いじゃないですか。もうそれが無理。
家を出たくなくなるし、寒いなら雪でも降ってくれとは思いつつも、雨が降るという中途半端な感じ。
この季節だけは、冬の時期だけは暖かい南半球に逃げたいです。
そんなこんなでSS(Short story)を書き出しました。
どこにも出すところがないので、こちらに放流します。笑
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寒い冬が終わる瞬間、私は窓辺に立っていた。
外はまだ冷たい風が吹き、雪が残っていたが、心の中では既に夏の陽射しが輝いているようだった。
ホットコーヒーが美味しいくらいしかメリットがない冬は、私にとっては温かな一杯が心地よい瞬間だった。寒さをしのぎ、手に持つマグカップから立ち昇る湯気が、心を温めてくれる。その瞬間だけが唯一と言っていいくらい、冬生まれ寒さ嫌いな私の冬の好きなところだった。
夏が待ち遠しい。
私の心は既に海辺の砂浜に立っている。太陽は頬を撫で、波の音が耳に響く。ビーチボールが空中を舞い、アイスクリームの甘い香りが漂う。夏の始まりは、自由と冒険の季節だ。
私は冬のコートを脱ぎ、軽やかな服に着替え、足元にはサンダルが待っている。海へと向かう足取りは軽やかで、心は舞い上がっている。
私は海に向かい、波に身を委ねる。夏の始まりは、私たちに無限の可能性を約束している。
そんなことに思いを馳せながら、私はホットコーヒーの湯気の向こうに夏という幻影を見て、早く冬が終わることを期待した、まだ肌寒い3月初旬。
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