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Jheri Curl ジェリーカールの話1/2

コーンロウやブレイズを施術している美容室だとブラックヘア風のパーマをやっているところも多いし、ウェッサ〜イ系の音楽や服装が好きなお客様からもオファーがよくあるこの『ジェリーカール』っていうヘアスタイル。

実際に80年代から黒人が近くにいる環境にいて、

ヘアスタイルの流行やヘアプロダクトを当時から間近で見てきた私からすると
間違った情報が流れていて勘違いしてる人も多そうなので、

本当のジェリーカールってどんなものなのか解説します。

まずウィキペディアでもあるように、70年代にアイリッシュ系のJheri Reddingさんが発明した強い縮毛を化学薬品を使ってゆるいカールにしたツヤツヤカーリースタイルで80年代始めから90年代前半くらいまでに
ハイトップフェイドと同時進行くらいな感じで
アフリカ系アメリカ人に大流行しました。

Jheri Reddingは、LO'REAL傘下のヘアケアカンパニー 『REDKEN』の共同創設者。『RED-KEN』のREDは、Reddingから、KENは、もう1人の創設者Paula Kentから取って名づけたそうです。

ここで日本の美容室で提供しているいわゆるジェリーカールとの違いは、

彼らの地毛は、個人差があるけど強い縮毛であるために
縮毛を伸ばして大きめのカールにしているのに対して

日本人はストレートの地毛をカールにするという事。

あくまでもジェリーカールは、強い縮毛をゆるくするパーマであり、日本のは『ジェリーカール風』パーマでしかありません。

これって『文化の盗用』じゃないの??

あと決定的な違いというか、間違った解釈をされているのが

彼らのジェリーカールは常にツヤツヤの濡れた状態でなくてはジェリーカールと呼べず

アクティベータージェルが絶対必要な事です。

Luster'sのアクティベータージェルとモイスチャライザー

実際に当時はどんな風にジェリーカールにしていたかというと


動画の様に当時の私の彼氏(現・夫) も S-Curlキットを使用してました。 

S Curlキットはカールを緩くするテクスチャライザーで、

一般的なパーマは1液と2液がある2浴式ですが、これは1浴式。*ちなみにリラクサー(黒人版縮毛矯正)も1浴式

薬液を塗布して時間を置いたら、シャンプーで中和します。*中和されると泡がピンクになります。

2/2につづく

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