からだから学ぶ生き方の智慧
四柱推命を学んでいるうちに東洋思想についてもっと知りたくなって、ここ数年、中医学やら薬膳やら武道なんかにも興味が湧いていまして。
こんな本を読んだりしてます。
そして今、ハマっているのが古武術!
熊本でbe.fittnessを運営されているトレーナーのケンジさんと、昨年の秋に福岡でのワークショップで出会って、10月からオンラインで【型】の練習会に参加しています。
生きやすくなるための古代の智慧
はじめは東洋思想をからだという側面からもっと理解したくてスタートしたこの【型】の学びですが、結果的に「これって私たちが生きやすくなるための智慧なんだ!」ということが分かり感動。
ケンジさんが伝えてくれること、からだを使って検証されるその結果に、毎回毎回首がもげるほど頷いています。
「結果を出すために」とか「特定のものを得るために」とか、わかりやすい実利や損得勘定ばかりで選ばないことって、すごく大事なんだよなあ。期待とは違うところに大きな学びや受け取れるものがある。
で、昨日もその練習会だったんですけど、ケンジさんが解説してくれて「これは…!」と思うところがあったのでここに記録。
だいぶ大雑把な説明ですが、からだって基本的にゆるんでいるのがいい状態なんですね。
私たちは、からだを安定させよう、しっかり地に足をつけようと思うと、自然にグッと力が入ります。
でもそんな状態だと、外側から圧がかかると簡単にぐらついちゃうんです。
逆に軸が調わなくて不安定になる。
でもからだをふにゃふにゃゆるめていると、なぜか横から押されてもびくともしない、安定した状態になります。
からだに力が入ると全身が固定される。
つまりそれは停滞している状態で、極論死んでいる状態。(人は死ぬとからだが硬直するからね)
反対に、ゆるんで常に揺らいでいる状態、言い換えると変化し続けている状態のときこそ、自然と軸が生まれて安定するんですよ。
これって、私たちの人生も同じじゃないですか?
変化しないものは何ひとつない
一寸先は闇、という言葉がありますが、それだけ人間は昔から見えない未来や将来を心配したり不安になったりしていたんだと思いますし、科学やテクノロジーが進んだ現代でも同じです。(というか、むしろ不安や心配は膨らんでいる気もする)
だから、不確定な未来に対して安心できる材料を増やそうとします。
「職場に不満はあるけど、無職になる可能性があるなら今のままでいい」とか。
「夫のことはもう全然好きじゃないけど、経済的な不安が大きいから仕方なく離婚せずにいる」とか。
でもからだの仕組みから考えると、「今のまま変わらないぞ!」と踏ん張っていると、必ず停滞が起きるということです。
そして同時に、不安定を生み出します。
緊張して本来持っている力を発揮できなかったり、気力がなくなったり、心身に不調をきたして病気になったり。
外側からの影響というところでは、会社が倒産したり、パートナーの方から別れを切り出されたりね。
現状に留まろうとめいっぱい踏ん張っていた分、外側からの衝撃に耐えられずに倒れてしまうのではないでしょうか。
身体的にも、精神的にも。
「何事も変化していくものだ」と柔軟に人生を捉えていると、いま歩んでいる道とは違う方向へ進むこともできるし、寄り道だって楽しめちゃう。それが私たち。
ショックなことが起きて、もちろん落ち込んだり傷ついたりはするけれど、揺れながらまた新しい軸を見つけて生きていくのです。
風や雪でしなって揺れている木の枝が、また元に戻るように。
からだの仕組みはアルゴリズム通り
私たちは一人ひとり「情報」をもっていて、それが現実(物理空間)を創っています。
その情報とは、自己イメージや過去の体験によって生まれた価値観、社会の中で覚えてきた常識やルール、などなど。
それらには良いも悪いもないけれど、自分が現状を変えたい、人生を変えたいと願うときには、新しいものに書き換えていく必要があります。
今ココにいる自分がその望みを叶えられていないということは、もっている情報では実現しないっていうことだからね。
でも、もっている情報が強固であればあるほど、つまり頑なに今の自分にこだわればこだわるほど、書き換えるのは難しい。
情報も、身体も、柔らかくしておくことがとても大切なんです。
だから「願いを叶えるんだ!」「絶対にうまくいく!」と力んでしまうのもまた、実現から離れていっているということ。
からだが教えてくれることって、そこから得られるものって本当に果てしないな、無限大だなとひしひし感じています。
からだが硬くなってる、または凝ってるなと感じているみなさんも是非、この瞬間からゆるめることに意識を向けてみては。