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Gregtech6 進行メモ4 (Ver.6.15.00) アルミニウム精錬

前回の続きで、今回はアルミニウムを精錬することを目標に、色々と作ったり加工したりします。新しい点は電気を用いるようになる点。
今回の内容はこれだけですが、それでもそこそこ重い内容になります。
因みに、この段階でもうアルミ精錬が出てきた理由は、アルミ精錬ができないとるつぼ強化が難しいから(できないわけではない)。

1. 目標

  1. 電気を取り扱えるようになる

  2. アルミナを作成する

  3. アルミニウムを作成する

今回必須となる金属は亜鉛とプラチナである。また、アルミニウム原料としてボーキサイトが、塩原料としてSolt 地層(鉱脈)があると楽。Rock Solt地層とは別物なので要注意。
どこに生成されるかは鉱脈まとめページにて。

因みに、バイヤー法とホールエル―法を用いた簡単な処理の流れは以下の画像の通り。ちゃっちゃと結果が知りたい方はこれだけ見て、早速処理してしまおう。

アルミ精錬手順 (バイヤー法→ホールエル―法)

2.流れ

下準備 ー機械作成ー

・Mixerをクラフトする
ブロンズ製で問題ない。ステンレス製の板、ローターと、ブロンズ製のマシンケーシング、棒からクラフト。手工業スタイルなら一台でいいが、自動化するなら最低4台必要。

Mixer (Bronze)

・ステンレス製のBathing Potをクラフトする
今後、メッキをするために溶融金属を扱うことになる。その際、このステンレス製のBathing Potが必要になる。ステンレス製の板5枚でクラフトできる。

Bathing Pot (Stainless steel)

・Ceramic Jugを作る
いつものように粘土を合わせて、Jugを作る。溶融金属を回収するのに用いる。

Ceramic Jug

・溶融亜鉛を作る
るつぼに亜鉛を入れ、692 K 以上に熱して融かす。融けたら Ceramic Jugを持ってクリックすることで、溶融亜鉛を回収できる。
今更だが、亜鉛は Sphaleriteから入手できる (洗浄等して粉にした後、Roasting Ovenで脱硫する) 他、Sluice Juiceを遠心分離することでも得られる。

融けた亜鉛

回収したら、それを先程作ったBathing Potに移す。クリックでPot内に注げる。なお、Bathing Pot内の溶融金属は冷えて固まることはないため、急いだり、作業後に回収しなおしたりする必要はない。

Bathing Potに移された溶融亜鉛

・発電機・電気分解機を作る
スチールを溶融亜鉛の入ったPotに入れて混ぜ、亜鉛メッキ鋼 (Galvanized steel)を作成する。素手で行ってもノーダメージなので安心して行ってほしい。

亜鉛メッキの様子。

次に、電気を生み出すためのダイナモ(発電機)を作る。
まず、鉄のロングロッドをレッドストーン8個と合わせて磁化させる。これは不定形レシピ。

Magnetic iron long rod

次に、銅のプレートをワイヤーカッターで切って、ワイヤーにする。これは定型レシピであることに注意(間違えるとIC2のワイヤーになる)

Copper Wire (Greg6)。
ワイヤーカッターを左に置くとIC2のものになる。

そして、Galvanized Steel (以降 亜鉛メッキ鋼) の Robust machine cashing とネジ、歯車、Magnetic iron long rod、銅のワイヤーで、LV Dynamoをクラフト。
これは背面からRUを入力することで電力を生み出す機械。エネルギー変換効率は良いものではないため、できれば Invar のタービンで発電したい。

Electric Dynamo (LV)

最後に電気分解装置を作る。まず、銅のワイヤーと同様にして錫とプラチナをワイヤーにする。そして、錫のワイヤーをゴムプレートで被覆する。
ゴムの作り方については 前回の「小見出し : 石油を処理する ・岩盤油田から直接入手する方法」を参考のこと。

x1 Tin Cable

クラフトしたワイヤーと、亜鉛メッキ鋼のマシンケーシングを合わせてElectrolyzer (LV)をクラフトする。

Electrolyzer (LV)

アルミナを作成する

アルミナを作成するルートは幾つかある。以下に、現段階で行えると思われる手段をいくつか挙げる。

a. ルビー・サファイヤを処理する

ルビーもしくはサファイヤの粉を遠心分離することでアルミナが得られる。
この場合、要求エネルギーが84 RU/t以上になるため、スチール以上のタービンと遠心分離機が必要になる。スチールタービンはボイラー2台で蒸気量を調整して動かす。

サファイヤの遠心分離のレシピ
Steam Turbine (Steel)
Centrifuge (Steel)

遠心分離が面倒な場合、これらの宝石をるつぼで熱することでもアルミナは得られる。ただし、この手段だと得られるアルミナの量は 10 %減る他、アルミナと一緒に交じっている金属が得られなくなる。

宝石を融かす方法。

b. ボーキサイトを処理する (バイヤー法)

・ボーキサイトを処理する
ボーキサイト鉱脈を見つけ、ボーキサイトを採掘する。採掘したらいつも通り粉砕等の処理を施す。ちなみに、ボーキサイトの洗浄・遠心分離の副産物としてもアルミナは入手できる。

ボーキサイト鉱脈

・水を電気分解する
電気分解には若干の時間がかかるため、ボーキサイト鉱石の粉砕等を待っている間にこれもやってしまおう。
水と塩 (Solt地層から入手するか、海水をDryerで乾燥させる)を電気分解することで、様々な気体と水酸化ナトリウムが入手できる。
今回欲しいのは水酸化ナトリウムであるが、得られる水素と塩素は今後何かと要求されるため、ドラム缶などに保管しておこう。

水の電気分解

なお、海水を電気分解する事でも同様に気体と水酸化ナトリウムが得られるが、この場合一回の処理がやたら長く、更に得られる塩素の量が少ない。

・Autoclaveを作る
4重のステンレス板からRefrained Stainless Steel Machine Cashingを作成し、それと小さい歯車、Small Pipe、 Item CasingでAutoclaveをクラフトする。

Refrained Stainless Steel Machine Cashing
Autoclave

・バイヤー法を実施する
オートクレーブにボーキサイトの粉と水酸化ナトリウムを入れ、下から蒸気を入力する。蒸気量が既定の量に達すると、処理が始まってボーキサイトがアルミン酸ナトリウム (Sodium Aluminate) になる。

アルミン酸ナトリウムの作成

オートクレーブの稼働には蒸気がいるが、ボイラーとしてInvar製 (Denseではない)を用いることで、オートクレーブの処理速度と蒸気生産速度と完全に釣り合わせることが出来る。
Invarボイラー等を作るのが面倒な場合や、爆発が心配な場合は、ボイラーとオートクレーブの間にパイプをかませてプレッシャーバルブを入れよう。

爆発対策を施したオートクレーブ機構

得られたアルミン酸ナトリウムは、Bathに水と共に入れることで自発的に反応し、水酸化アルミニウムになる。この時、オートクレーブで使用したナトリウムが全量帰ってくる。なお、この水酸化アルミニウムは、Greg6だとボーキサイト処理の副作用で得たギブサイトと同じものの扱いになる。

アルミン酸ナトリウムの処理

得た水酸化アルミニウムは、るつぼで2345 Kに熱してアルミナにする。なお、アルミナはインゴット、チャンク、ナゲットのいずれかの型でないと取り出せないことに注意 (アルミナはプレートなどが用意されていない)。
アルミナはやたら軽いため、自動精錬装置は用いずにピンサーで手動回収した方がよい (自動だと鋳型に入ったアルミナの冷却が追い付かない)。

水酸化アルミニウムがアルミナに代わるレシピ
水酸化アルミニウム3個でアルミナインゴット1個

c. ボーキサイトを硫酸で処理する

・ボーキサイトを粉砕・洗浄する
ボーキサイト鉱脈を見つけ、ボーキサイトを採掘し、処理する。洗浄以降の工程は行わないこと

・Bathを作る
Bathをステンレスのマシンケーシング、アイテムケーシング、板から作る。
扱えるレシピはBathing Potのそれと同じだが、これがあると自動化できるほか、この機械がなければできない処理が存在する。

Bath

・洗浄済みのボーキサイトを硫酸で洗う
先程のBathに硫酸を入れて、そこへ洗浄済みのボーキサイト入れると処理が始まる。これはボーキサイトの量を増やすレシピだが、今回の狙いは一緒に生成される液体 (Vitriol of Clay) の方。因みに、もう一種類の気体は水素。タングステン精錬等で使うので、金属製のドラム缶やタンク保管して損はない。不要ならPressure Valve等で捨ててしまおう。
硫酸のレシピは、後述する「アルミニウム精錬を行う」にて。

ボーキサイトの硫酸洗浄

・Vitriol of Clayを電気分解する
ElectrolyzerにVitriol of Clayと水、そして1番に設定したSelector Tagを入れ、64 EU/t以上の電圧を入力することで、電気分解が始まる。分解が完了すると、お目当てのアルミナの他、上の工程で使用した硫酸が全量返ってくる。

Vitriol of Clayの電解レシピ
Selector Tag
数字はスクリュードライバーとクラフトすることで変えられる。
どこにドライバーを置くかで番号が変わるので、NEIで番号ごとの位置を確認しておこう

現段階で64 EU/t のエネルギー出力を達成するためには、何台かのLVダイナモの電圧を足し合わせて64 EU/t以上にするとよい (この世界のEUは加算ができる)。例えば、2組の LVダイナモとインバー製のタービン (=64 RU/t) を用い、電気出力をワイヤーで一か所に合流させ、その電圧をElectrolyzerに入力させればよい (画像参照)。勿論、ElectrolyzerはLVのもので良い。

LV Electrolyzerで64 EU/tの処理を行わせる機構

もし、アルミニウム精錬よりも先に蓄電池づくりを行っているのなら、LV Battery Box とLV Electrolyzerを繋げるだけで64 EU/tが出せる。NEIではbattery boxの出力は 32 EU/tで固定されていように表示されるが、実際はそれ以上出る。

この他、宝石類や粘土を電気分解することでもアルミナが得られるが、これらについては要求される電力とそのTierが大きいので、ここでは割愛する。
実際、それらはアルミナ回収のために行うには割に合わないと思われる。

アルミニウム精錬を行う (ホールエル―法)

・硫酸を作成する
まず、Roasting Ovenで何らかの硫化物 or 硫黄を焼き、二酸化硫黄を回収する。ガスなので金属製のパイプが必要。

二酸化硫黄のレシピ

次にミキサーで二酸化硫黄と空気、そして触媒としてプラチナ or 酸化バナジウムを入れ、三酸化硫黄を作成する。触媒のため、Pt/酸化バナジウムは消費しない。
搬入気体が二種類あるため、9倍の流体パイプや4倍の流体パイプを用いるとちょっとだけ楽できる (9倍の流体パイプの方がコストは小さい)。空気はドラム缶にAir Ventを張り付けて、ドラム缶に回収させるといいかも。

三酸化硫黄の作成ライン。
上のドラム缶が空気搬入用で、Air Ventがついている。

出来た三酸化硫黄は、水と合わせることで硫酸 (Sulfuric acid) になる。三酸化硫黄はドラム缶で回収してミキサーに入れなおすもよし、別のミキサーにパイプで輸送するもよし。

硫酸のレシピ

硫酸は酸性の流体であるため、耐酸性の金属製のパイプやタンク出ないと取り扱うことが出来ないため気を付けよう。現段階で使える耐酸性金属はステンレスくらいかな?

硫酸のNEIタグ黄色下線のところに酸性であることが書かれている
Fluid PipeのNEI。
酸性流体が扱えるものは、画像の青色下線のようにその旨が記載されている。

・フッ化水素を作る
砂漠の地表や地下に生成される小さい Fluorite (蛍石)を見つけ、採掘する。そしてこれを例によって処理し、粉にする。蛍石には様々な色のものが存在するが、どの色を用いても問題ない。

蛍石鉱石

処理が済んだら、ミキサーに硫酸と蛍石を入れてフッ化水素ガスを作成する。フッ化水素は酸性ガスなので、ステンレス製の製品で取り扱う (腐食性ガスという扱いではないため、ステンレスで問題なく扱える)。

フッ酸ガスのレシピ

・氷晶石 (Cryolite)を作る
ミキサーにアルミナ、フッ化水素、水酸化ナトリウムを入れて、氷晶石を作成する。レシピはアルミナインゴットになっているが、粉でも問題ない。
また、1サイクルで氷晶石は2,880 Lが作成できるが、アルミナの電気分解に必要な氷晶石は一回当たり2 Lととても少ないため、このレシピで作る氷晶石は1サイクル分だけで十分。

氷晶石のレシピ。消費量に比して大量に作れる

・フッ化アルミニウムを作成する
まず、何らかの水晶 (Quartz) の粉とフッ化水素をミキサーで混ぜ、ヘキサフルオロケイ酸 (Hexafluorosilicic acid)を作成する。
クォーツの粉は、火打石や、地層として存在するQuartziteの小石をMortarで粉砕することで入手できる。Quartziteの石はハンマーで砕いて小石にできる。

Quartzの粉の作成例
火打石を砕くのが一番手っ取り早くて簡単。

ヘキサフルオロケイ酸ができたら、これをアルミナと共にミキサーに入れてフッ化アルミニウムを作成する。下の画像のレシピだと1,152 Lできるが、こちらも氷晶石同様に消費量は少ない (1サイクル 4 L)。
副産物として、水と一緒にヘキサフルオロケイ酸作成に用いた分の酸化ケイ素の粉が帰ってくる。

フッ化アルミニウムのレシピ

・アルミナを電解する
Electrolyzerに今まで作ってきたアルミナ、フッ化アルミニウム、氷晶石、そして何らかの炭素の粉を入れて、電気分解する。すると、純粋なアルミニウムが入手できる。
炭素材料としては純粋な炭素の他、グラファイトや石炭、木炭の粉も使えるため、炭素を探しに遠征する必要はないはず。

アルミニウムの作成レシピ

なお、副産物として出てくる二酸化炭素は、電気分解することでアルミナの電気分解時の消費量と同じ量の炭素になる。上手く使えば炭素の循環機構が作れる。
同様に出てくるフッ素は水素と組み合わせることでフッ化水素に戻せる他、純粋なアルミニウムと合わせて直接フッ化アルミニウムを作ることもできるようになる。ただ、フッ素は一動作辺り29 Lしかできないので、これらの処理をするにはそれなりにアルミニウムを精錬する必要がある。

二酸化炭素の電解レシピ

おまけ ーアルミニウムを使うー

アルミニウムは今後MV機械を作るようになってから使い道が増えるが、現時点でも便利なものが作れる。特に、複雑な自動精錬機構を作る場合重宝する、アイテムや流体のフィルターが作れるため、ここで存在を知っておこう。

・流体フィルターを作る
まず、アルミニウムのネジと板でPlank Coverを作成する。

Plank Cover

Plank Coverと亜鉛のホイルを下の画像のようにして、Fluid Filterをクラフトする。

Fluid Filter

流体フィルターは、パイプに張り付けたのち、そのパイプへ通したい流体の入ったドラム缶などを持った状態でフィルタークリックすることで、フィルター設定が完了する。パイプの分岐や交差させる際に重宝する。
フィルターはBarで取り外せる。

フィルターの設定の様子
持っているドラム缶には水が入っていて、クリックするとチャットログにフィルター設定がされた旨が書かれる。

・アイテムフィルターをつくる
Plank Coverと亜鉛のホイルを画像のように合わせ、アイテムフィルターを作成する。

Item Filter

ただ、個人的にはこれを使うくらいなら、実質的にバッファー機能を備えたフィルターとなる、アイテムバレルの方が優秀である。
しかし、このアイテムフィルターを中間素材にして、更に優秀なフィルターを作成することができる。
Item Filter 2枚と、亜鉛メッキ鋼の筐体、Electrum製アイテムパイプで、Filter(Item)を作成できる。なお、Electrumは金と銀の合金である。

Filter(Item)
Electrumのレシピ

これは、以下の画像のように、1つで54個まで通すアイテムを設定できるパイプになる。複数種類のアイテム流を制御したいときに便利。
なお、このフィルターはレンチで搬出面を、モンキーレンチで搬入面を設定する。

Filter(Item)のGUI

また、アイテムフィルター2枚に、Robust Galvanized Steel machine CashingとElectrum Pipe、Galvanized Steel Pipeで、鉱石辞書を参照するアイテムフィルターを作成できる。
これは、小さな鉱石すべてなど、同一の対応する鉱石辞書のアイテムだけを通させるようにするフィルターである。

Filter(Ore-Dictionary Prefixes)

おまけ2 最終手段

Gregは絶対にTinker's Construct (TiC) には干渉しない。これを利用して、TiCのアルミニウム鉱石や、Gregtech6のアルミナの粉(?!)をTiCの乾式製錬炉に突っこむことで、あっという間に純粋なアルミニウムが手に入る。当然、Gregtech6のアルミニウムと互換性がある。
Gregtech6の良さ・楽しさは思いっきり死んでしまうが、抜け道として一応。

以上で、今回の内容は終わりになります。
次回は、このアルミニウム (アルミナ)を用いて化学精錬をしつつ、るつぼを強化することを行いたいと思います。


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