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先輩は32

前々職のころなので、僕がまだ20代のころです。

体育会系の僕たちの会社の部署は、仕事中であろうと休日であろうと、

「ひとつ年上は神様」という厳しい上下関係。

よくそんな中でダラっとした僕が10年もやっていたなあ。。と不思議ですが・・・


そんなある日、休日だったと思うのですが、会社の先輩と二人でいました。
暑苦しい男同士、休日でなにもすることがなく、ダラダラしていると、

先輩
「おい!!今日はオレの誕生日やぞ!なんでお前と暑苦しい男二人でおんねんっ!!」


ボク
「あ!おめでとうございますっ!!」


先輩
「おめでとうとちゃうやろ!なんか足りひんやろ!!」


ボク
「え!?なんですか?」


先輩
「ケーキやケーキ!!こんなときは先輩の為にケーキ、サプライズであるんちゃうんかい!!」


ボク
「いや、、、なにも用意してないです。。。」


先輩
「今から買ってこーいっっっ!!」



ボク
「はいーっ!!!!!(汗)」


と、ボクは嫌々ながらケーキ屋さんへ。。。



お店のお姉さん
「いらっしゃいませ~♪」


ボク
「あの~、、誕生日ケーキってありますか?」


お姉さん
「こちら(ガラスケース)がバースデイケーキです♪」


ボク
「じゃあ、これいただけますか?」


お姉さん
「かしこまりました♪お名前はどうしましょう?」
(板チョコの部分を指で指しながら)


ボク
「あ、じゃあ”カズフミ”(仮名)で。。。」


お姉さんが、ちょっと不思議そうな表情。。。


あ、、そっち系と思われたかな。。。汗))



ケーキ屋さんで同性の名前言うのってこんなに恥ずかしいんや。。。
でも、お姉さんはすぐに笑顔になったので、ホッ。。。。
たぶん、お子さんのケーキと思ってくれたのでしょう。助かった~♪


お姉さん
「ではロウソクはいくつ付けましょう♪」


えぇっ!?・・・・・・・

どうするボク!!!!


汗タラタラ。。。。


ドクッ ドクッ ドクッ・・・(心臓の音)



ボク
「さ・・・・三十二本で。。。。。」



お姉さん
「さ・・・三十二本・・・・ですか??」

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これはこれでなんか恥ずかしく、
いまだにあのお姉さんの驚いた顔が忘れられません。。。


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