レクサプロやめた
鬱病と診断されてからのおよそ2年半、レクサプロを飲んでいた。最近断薬をしたので、メリットとデメリットを書いていこうと思う。
レクサプロはSSRI系の向精神薬で、離脱などの副作用が出にくいことや依存性がそこまで高くないことから結構な割合で処方されるらしい。SSRIの作用機序については詳しくないのでWikipediaあたりで軽く流し読みをしてほしいが、比較的新しい薬だ。
最初の1年は1日1錠、10mgを処方されていた。正直飲み始めて目に見えた効果はなかったが、何となくいきなり癇癪を起こしたり、パニック発作を起こすことは減ったような気がする。医者には止められていたが仕事柄酒を飲まないといけないのでアルコールと併用していた。それで効果が十全に発揮されていなかったというのもあるのかもしれない。それでもレクサプロとアルコールの併用で目立った副作用はなかった。
それからなんやかんやで衝動的に二回の自殺未遂に走り、精神病院に入れられた後から1日2錠の20mgを処方されることになった。多分レクサプロの処方可能な最大量だったはず。増やしたが精神面でこれといった変化はなかった。
同時にジアゼパムも5mgを1日3回、合計15mgも併用することになった。私としてはジアゼパムの抗不安作用はかなり効いていたように思える。飲んで少しするとホニャ〜ンとしたえもいわれぬ安心感が得られるような気がする。今まで頭の中を駆け巡っていた不安に靄がかかるようなイメージだ。仕事に行くと不安になるのでいつも出勤前にジアゼパムを飲むことにしているのだが、多めに酒を飲むと健忘を起こすことがある。抗不安に対する効果は高いが、アルコールとの併用は良くないはず。
本題であるレクサプロのデメリットに戻る。
私の場合デメリットがあまりにも大きかった。なので2年半飲み続けたレクサプロを辞めた。
まず、効果が薄い。不安に対する効果に関しては、果たしてこれは効いているだろうか?と思うくらいだ。最大用量飲んでこれなのだから、単純に多分私と相性が悪かったのだろう。他のブログを見ていると効いたという意見も目にする。効果のほどは体質による、と言うべきか。
そしてかなり困ったことに、異常発汗の症状が出てしまったのだ。これは20mgに増やした時からで、冬でも汗をかくし、夏なんて駅から職場まで5分(しかも夜)ほど歩いただけで即ドライヤーをかけなくては出勤できないレベルの発汗が起こる。これがすごく嫌だったので、断薬した一因でもある。
最後の大きなデメリット、それはかなり太ったこと。SSRIは太りにくくて、さらに新薬のレクサプロに体重増加の効能は見られないと書いてあるし、医師にも言われた。しかし私はレクサプロを飲み始めてから10キロ以上太った。元々痩せ型ではなく、ぽっちゃり気味だった体型が、今ではただのデブになってしまった。
鬱でも食事は普通にとれていたので不安が取り除かれ食事量が増えたという理由はありえない。単純に、太りやすく痩せにくい身体になってしまった。これが断薬を決意した一番の原因だ。
向精神薬を常用していると基本的に太りやすい身体にはなるらしいが、手放すわけにもいかないのでジアゼパムでなんとかしのぎつつ、今はダイエットをしている。
ざっくりとまとめる。
メリットは
・離脱が少ないので断薬が比較的容易
・アルコールと併用しても健忘が起こらない
・パニック発作には比較的効果がある
といったところだろうか。
デメリットは
・効果がわからなかった(個人差あり)
・異常発汗が起こる
・太る
だろう。
他にも振戦や高体温が起こっていたので、異常発汗はおそらくセロトニン症候群だろうとのことだった。
リスクとリターンを天秤にかけ結果私はSSRIをやめた。合う人にはこれ以上ないくらいマッチする薬らしいが、どうやら私の体質には合わなかったらしい。今はジアゼパムだけにしているが、発汗は比較的治まってきたような気がする。