『想像』の難しさ 『実物』の大切さ
TRAVELER'S notebookを書いました。革素材のカバーを持つ、リフィル式の長く使えるノートです。
商品自体は今まで2,3回出会ったことがあるのですが毎回コンセプトは気になる……程度で終わってました。しかし、今回の出会いでは、すぐに購入を決意して超楽しくリフィルを選んでました。違いは『見本が豊富だった』かどうか。
なんで見本が豊富であることが購入に結びつきやすいのか?を考えた結果『購入する時に使ってるイメージが湧くと購入に至りやすいから、想像つきやすいように実物(に近いもの)が大切なんだ』という気付きを得たので、記録。
『画像』から『実物』をイメージするのはすごい難しい
以前、ダニエル・ウェリントンがすっごい欲しかった時あったんです。大学の男の子がつけてるのを見て盤面がかっこいいなって思って。
バイト代で買える値段だったんで、購入を決意してLOFT行ったんです。つけてみて、秒で『やっぱ違うのにします』って言いました。大きかったんです。小さいので28mmなんですが、結構手首8割くらいで。もっと小さいイメージだったんです。mmでかいてあっても、イメージって結構、間違えるんですよ。
トラベラーズノートはブラインド包装なんです。リフィルも種別はかいてありますけど、無地だけでも無罫、軽量紙、画用紙、水彩紙、クラフト紙、クリームと様々ありますが、紙自体には触れられません。
下の項目、全部イメージつきますか?結構、難しくないですか?
・ノート自体
・ノートの色
・革の手触り
・革のカタさ
・ノート自体の構造
・ゴムのカタさ
・リフィル
・紙の色
・紙の手触り
・紙の厚さ
・装着方法
モノを買うのを決心する時は、『使ってる自分』がイメージできてる
モノを買う時って『コレを使ってる自分』を想像すると思うんです。
メガネ、アクセ、腕時計なら自分の普段の服装に合うか?素材の触り心地は?つけ心地はどうか?とか、財布はカードホルダーの数は足りるか?お札の引き出しやすさは?小銭はどのくらい入るか?とか。
自分のスタイルや好み、生活の行動にちゃんとその商品が合うのかな?って考えてから買うこと多いと思うんです。特に、ちょっとお値段高いものは。
商品自体が具体的に想像できないと、使ってる自分の想像は難しい
腕時計はどの腕時計も使い方大して変わらないからイメージが違ったくらいで済むんですが、トラベラーズノートみたいなちょっと変わった使い方をする文房具とか、3WAYバッグとか、レンズが変えられるカメラとか、ぱっと使い方が機能が想像がつきづらいものって、中々『使ってる自分』の想像まで到達しづらい。
これは『新しすぎるものが売れづらい』の理由の一端でもあるんだと思います。先例がないから、想像つきづらい。それを『とりあえず試してみる』で購入できちゃうのが『アーリーアダプター』。想像できる度を上げるのが『先行レビュー』。
クチコミで売れやすくなるのも『身近な人が使ってるものだから、使ってる自分のイメージがつきやすい』が理由なのかなと思います。芸能人でなくインフルエンサー使うのも同じ理由ですね。芸能人より身近なので、彼ら彼女らの使ってる姿が自分の使ってる姿に結びつきやすい。
やっぱり見本って大事だよね
見本って店舗の買取になる場合が多いと思うので、すべてのモノに見本を用意してくれとは思いませんが、やっぱり見本がある方が良いんじゃないかなと思う次第なのでした。
ソフトウェアだと体験版になると思います。ソフトウェアエンジニアとしては営業さんに円滑にお話進めていただくためにもさくっと動く見本作ってご提供できるようになりたいですね。
まとめ
・具体的な商品を想像するのは難しい
・人の購買行動は使っている自分のイメージで決まるのではないか?
・具体的な商品が想像できないと、使ってる姿の想像まで到達しづらい!
・やっぱり具体って大事だね