【レポ】山田亮一とアフターソウルの初liveに行ってきた

note書くの初めてなので読みづらさとかはあるかと思うんだけど、自分がこのライブを覚えておくために書くので、その辺はご了承ください。
あくまで私の感想が入っています。今ビール飲んでるし最後まできちんと書けるかもわからない。
2024/8/30(金)新宿レッドクロス
THE NEATBEATSとのツーマン


曲順レポ

アパルトの中の恋人達

音チェックの時、山田亮一以外のメンバーは全員出て各々調整をしていたけど、山田はなかなか出てこない。
まだなのかぁと思っていたらぬるっと出てきた。前髪で目の隠れた山田が。
観客の盛大な拍手と「出所おめでとう!」「おかえりー!」というヤジに照れた笑いを見せながらテレキャス(!)を手に取り、ストラップを肩にかけた。
メンバーの顔を見合わせて頷き、曲がスタートした。
散々聞き込んだギターリフ、前奏から泣きそうだった。
ちょっと猫背気味にマイクに向かう山田は、何度も見ていたMVやライブの彼とおんなじだった。
観客はそれぞれ自分の最初の位置からそれほど動かず、その場で体を揺らしたり、サビで手をあげたり……ステージ上の彼らと観客、お互い探るような1曲目だったなと思う。
2番の「目が覚めたら」の後のドラムの貯めがとても好き。
新しいメンバーで、新しいバンドで、どんな感じになるんだろうと思っていたけど、4人編成になった分、音が重く感じた。かっこいい~。

リボルバー

これの前にMCがあった気がする。ライブ目に焼き付けることに必死すぎてもうおぼろげ。早い。
仕方ないからMCで言ってたことはまとめて後述する。
…そうだ、「お前らに一丁のリボルバーをやろう」と言ってスタートした。その時の歓声もライブハウスが揺れそうなくらい大きかったね。
そう言って曲が始まった瞬間、雪崩が起きたのか?!となるほど前方が押される形になった。さっきまでのよそよそしい感じはどこへ。
「そういちいち怒鳴るなって」から観客の歌声で山田の声が聞こえづらかった。びっくり。合唱パート最後だよ!!?と思いながらも、みんな嬉しくて声も出てしまうんだろう。ちょっと楽しい。
でもこの曲の時山田も自分の声聞こえづらかったんじゃないかな、と思う。
張り上げて歌ってたように見えた。
「死んでしまうということはとても恐ろしい」からの部分は個人的にとても好きだから、できれば山田の声で聴きたかった気もする。
合唱パートにに入る前に山田が「歌ってくれる?」と観客を煽って、歓声上がってた。「ヘアーヘアー」言ってる人も居た。
「常に愛を~届くように」を1度だけ歌った後は歌を観客に任せる形になり、メンバー4人で体を向き合わせて演奏していた。
なんか音増えてたよね?!めちゃくちゃかっこよかった。

ネイキッド・チャイニーズガール

この曲のスタートおしゃれすぎて観客みんなでポカンとしてしまった気がする。山田が「ネイキッドチャイニーズガール」と歌いだした瞬間、客席から「あ~!!」と声が上がった。「ニーハオ、ウォーアイニー」は山田が言ってた。
あのアレンジなんですか。そのバージョンで再録していただきたい。
新しいバンドだし、新しい曲もたくさん作るだろうから、もちろん今後はだんだんとそちらがメインになっていくんだろうと思う。
でもハヌマーンの曲も自分たちの曲になるくらいやって欲しい。
この曲も「ネイキッドチャイニーズガールと」の部分は観客に任せて、山田はニヤッとしていた。ジャパさんもこの部分歌ってた。

ワンナイト・アルカホリック

「踊れ新宿red cloth。演奏アフターソウル、ワンナイト・アルカホリック」
この一言で、もうほぼ悲鳴に近い歓声が上がってた。
もうこの3曲の流れはずるい。ずるいセトリだ…。
聴きこんで耳慣れしている曲なのに新鮮な気分になったのは、新しいメンバーのおかげだと思う。山田以外のメンバーも元が完璧なコピーに加えて、手癖なのかアレンジなのか素人には分からないけど、やっぱりどこか違う部分はあって、それもめちゃくちゃかっこよかった。流石オーディションで選ばれたメンバー。

最低のふたり

アフターソウルで作った新曲だ、と山田が言っていた。
弾き語りでもやっていた曲だと思うんだけど、私は聴くの初めてだった。
新しいバンドを作ると知ったとき、作られる曲が、ハヌマーンぽい、バズマザーズぽい、みたいにならないと良いんだけどと思っていたけれど、全然そんな心配なかった。
ギタボは同じだけど、違うバンドですね。当たり前か。
これはアレンジでもなんでもなく、各自が音を当てた曲になるのかしら。
耳心地がいいなと思った。歌詞が物語っぽいのかなぁ。早く円盤か配信か、出てほしい。たくさん聞きたい。

アバンチュール

この曲は2020年くらいに山田が弾き語りでやってるのしか聞いたことなくて、バンドverはこちらも初めて。
「最低のふたり」から2曲、比較的新しい曲が続いたので、(私が昔の曲ばっかり聴いている間に、山田はどんどん次へ進んでいくんだなぁ)と感慨深くなった。
バンド編成になるとこんなにグッと魅力が増すのか。
弾き語りverだと夕方あたりに川辺で弾いてそうな感じなのに…。
「おーおー 朝がくりゃ」のところ、観客もいっしょに「おーおー」って言ってて、また山田がニヤッとしてた。

若者のすべて

「ぎぁー」もしくは「ぎゃー」ですよ、待ってました!来ましたよ!
なんかこの曲も一緒に歌ってる人いたな。カラオケに配信されてるよ。
「青春をみんなに分けてあげる」って言って始まったの、この曲だった気がする。後述しますコレも。
「時間は過ぎてく その現実に眼球を何時まで逸らすつもりか」
この辺からのラスサビの盛り上がりに合わせてドラムがめちゃくちゃ力強くなってとてもかっこよかった。
「ぎゃー」の部分は、音源より一拍遅れて怒鳴ってた。観客がフライングする形になってた。私もフライングした。

ハイカラさんが通る

「この次の曲がラストになります」
「本当はあと2曲くらいやりたかったんだけど…その…色々あって時間がなくて…」
と、山田が少し申し訳なさそうにしていた。当たり前に、彼が思うことはたくさんあるんだろう。アフターソウルとして今後も頑張っていくことを観客に伝えた後、「だから…そんな『えー…』とか言わないで!もう最初から言うわ」ってまた「次の曲がラストです」のくだり繰り返してた。
勢いよく「ハイカラさんが通る」のタイトルを言った後は、また歓声があがってた。
「ワンツー!」はみんな言うよね。私も言った。
アルバム『デッセンクルー』の曲好きなので、嬉しかったな。
メンバー全員楽しそうだった。タナカさんのギターソロも素敵だった。

アンコール1.幻によろしく

アンコール、ドラムの方が一人で出てきて、ドラムソロから始まった。
他のメンバーが後から出てきて、一気に音が重くなって鳥肌がたった。
この曲も最初から歌っている人がいた。最後にあるよ、ラララがあるよ落ち着いて!!
汗を飛ばしながら曲と向き合って真剣に演奏している4人。見ているこちらにも力が入った。
最後は山田の「みんな歌って!」からの「ラララ」大合唱。
「ラ・ラ・ララララ」の部分は山田一人。
ああ、いいねぇ、思い出してにやにやしてしまうな。
山田の奥歯まで見えた。

アンコール2.ワンナイト・アルカホリック

再度4人とも楽屋に戻ったけど、こちら観客も欲張りなのでもっと聞きたい。姿が見えなくなってすぐに、またアンコールが鳴り、「ありがとー!」と歓迎されながら4人が出てきた。
「この曲は大事な、大切な曲なので、もう一回やります」
「踊れ新宿red cloth。演奏アフターソウルで、ワンナイト・アルカホリック」
1回目より大きな歓声があがった。
良いんですか2回も、なんという幸せな時間。
最高の盛り上がりで観客もぐっちゃぐちゃ。
当たり前なんだけど、しっかり、バンドとしての演奏だった。
観客を煽って、もみくちゃにさせて、会場を一体化させていた。
当たり前なんだけど、バンドとして演奏して楽しそうにしている山田のその姿がとても嬉しくて、今また思い出してちょっと泣いてる。

MCのもろもろ

最初のMCでみんなに注意喚起

最初のMCで山田亮一が「犯罪は、犯すな!」とスパーンと言ったので、観客大爆笑。誰が言うとんねん。
「犯罪は犯すな!でも人間は…間違いを犯す!!」と更に言い切る山田。
そのあと「犯罪は犯すな、と……ニートビーツと対バンはするな!!」と言って更に笑いが起きてた。
対バンのTHE NEATBEATSが散々いじって最後に「山田くんへの戒めとしてこの歌を捧げます」って「タイマーズのテーマ」歌ってた。めちゃくちゃ余談だけど私、忌野清志郎大好きなのでこれも嬉しかった。THE NEATBEATS、オリジナルの曲も全部かっこいいので今後も聞きます。

観客「414番!」山田「はいっ!」

大麻で捕まっていた時の番号が414だったとのこと。
序盤でそれを言ったせいでそのあと何度もヤジで「414番」と言われていた。
「414番!投げキッスして!」と言われて、ちょっと貯めた投げキスしてた。なんだこれ。面白すぎた。アイドルやん。
でも音チェックの時にジャパさんも同じこと言われて遠慮がちに投げキスしてたの、私は覚えてます。

拘留所での山田

そうそう、なにやってたんかなと思うじゃん。
白い壁観てたらしい。あと『罪と罰』の上中下巻読んでたらしい。
ライブしたいなぁ…演奏したいなぁ…という気持ちで過ごして、いざ出てきてライブハウスに来たら楽屋が拘留所の部屋より狭かったそう。

「スーパーベーシスト!タナカコウヘイ!」

ギターのタナカコウヘイさんを「ベーシスト」と言ってしまい、観客席がざわつくと、「いや…彼ベースのほうが上手いねん」と言っていた。そうなんだ!聞きたい!
務所入ってたから仕方ない間違えでしたね。務所ボケだ…!となった。
ドラムの方、名前聞き取れなかったけど、「ミズノ」さんらしい。
そのあとベース担当のジャパさんのこと「ジャパたくろー!」って言ってなかった?気のせいですか?

例のギター構えるやつ

やってました。2回。
1回目は1点に向かって、2回目は広範囲に向けて。これも歓声上がってた。
やっぱりアイドルやん。愛され受刑者アイドル(出所済み)。

カポ紛失&大阪LOVER

激しい演奏してたらどっかに飛んで行ったみたい。
「もともとカポ忘れてタナカくん買いに行ったのに…」と言っていた。
タナカくんが「取り行きます」と言って楽屋に向かったんだけど、その間山田は「大丈夫!僕もう40歳やから、こういう場つなぎのMCできるねん」と言って「大阪LOVER」の例のアレ(知らん人は仮想現実のマリアのMV観てね)言おうとしたんだけど、思ったよりはやくタナカくんが帰ってきて中断されてた。
このくだりも2回くらいしていて、鉄板ネタらしい。知ってる。

「青春」を観客に分ける

40歳になるけど、新しいバンドを始めると、青春を過ごしているような気分になるらしい。
「でもやっぱり40歳だからそれを持っていても仕方ないので、君たちに分けてもいいかな。これは僕の青春の歌です。」
で、「若者のすべて」でした。なんやそれかっこよすぎるだろ!!!

「今、何してると思う?」

ギターのチューニングをしながら観客に問いかける山田。
観客から「チューニング!」「出所!」と言われ「拘留所は出とんねん!」と少し笑った後、これが多分今の山田が一番伝えたいことなんだろうメッセージを話していた。
※一言一句覚えているわけじゃないので、ニュアンスで記載。

「あなたの中の山田亮一は、白いシャツを着て『ハヌマーン』というバンドをやっていますか?黒いシャツを着て『バズマザーズ』というバンドをやっていますか?」
「死んでしまいましたか、それとも神様になっていますか」
「いま僕は『アフターソウル』というバンドをやっています」
「今後、皆さんの中の山田亮一が『アフターソウル』の山田亮一になることを祈っています」
で、「最低のふたり」への流れだった。


終わり

私が山田亮一を知ったのが16歳で、今29歳。
地方の田舎民で、ライブ行ったこともなくて、上京してからもワープアになったり、ちょっと精神やられて心療内科通っていたりで、自分のことに精一杯になっている間に、ハヌマーンもバズマザーズも活動しなくなっていた。
13年間、聴き続けたバンドは他にもいくつかあるものの、1度も飽きずに「好きなバンド」と言い続けたのがハヌマーンとバズマザーズだった。
最初に山田亮一を見るならバンドが良かった。その夢が叶った。

知らない人たちとハヌマーンを演奏している山田亮一は、私が好きになった当初の山田より年も重ねていて、ほんまに大麻で捕まってたん?と思うくらい穏やかな表情でメンバーを見ていた。
やっと見れた嬉しさより、彼が楽しく演奏していることへの嬉しさの方が強い。
正直観る前の私は不安の方が大きかった。
私は彼の新しいバンドを好きになれるのだろうか、今後また何かやらかして活動が止まる可能性もあるかもしれない。そしてバンドで演奏している山田を生でみたら満足して興味を失ってしまうのでは…?
でも、山田がメンバーを見つめる目、そしてメンバーが山田を見つめる目を見て、今後への期待は大きくなった。
顔を見合わせて「うんうん」って何度も頷いていたのが印象的なライブだった。

今後も私は『山田亮一とアフターソウル』を応援していこうと思います。
いつかバンドが山田亮一だけじゃなく、個々が立つバンドになって『アフターソウル』になるのかな。それもいいな。
何度もライブを重ねていって、きっと次は大丈夫だと信じさせてほしい。

これからの活躍、めちゃくちゃ楽しみにしています。
良いライブでした。

酔いが回ったので、終わり。


※公開後、複数の方に「こう言ってたよ」の情報をいただき、適宜、加筆修正しています。どうもありがとうございます。



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