my new gear…,Leica M10 Monochrom
ついに念願のLeica M10 Monochromを手に入れたという話である.
元々というか,サイアノプリント,そして今はソルトプリントをいかにクオリティを上げて仕上げるか常に考えるようになり,そろそろプラチナプリントにもと思うようになってきた近頃.
それもあって,なんとしてもモノクロに特化したモノクロームをなんとか手元におきたいなと思っていた.
やはり,Leica M10 Monochromだろうって自然と心構えていた.
そして,最近は新宿の保湿庫でも新品を見かけなくなってしまい,不思議に思うようになり,以前から写真展でたまに訪問しているLeica 銀座店にダメもとでお問合せしてみた結果,まさかの回答である.
あゝ,無情.となっていた.
もうこれは中古しかないのかと気が向いた時やほんの少しの暇ができた時にはいつのまにかひたすら探し漁っていた.
そして,まさかの弊ラボ卒業生からもなぜか巻き込まれてしまう事態までになっていたのを知る.
ただ,どうしてもLeitz Wetzlar限定モデルしか見つからない,そんなの求めていないんだ…!私は…!ありのままのきみがいいんだ!
そして,いつの間にか足は新宿の北村写真機店に運んでいた.
すると,まるで私を待ち構えていたかのように並べられていたのである.確実にそこにいた.
ただ,どうしても金額面からなかなか手を出せずにいた.
そんな時に突如弊ラボBossの言葉を思い出した瞬間,決心を固めた.
「買います,ください」
こうして,まさかこんな早くと思ってもいなかったが.Leica M10とLeica M10 Monochromeの二刀流になってしまったのである.
早速,以前から疑問に思っていた1点について検討してみる.
Leica M10 Monochromの撮って出しは,Leica M10のモノクロ設定での撮って出しとどのように違うのか?高画素だけではなく他にもあるのでは?という点である.
まずは以下の写真をベースにして,それぞれ比べて検討してみようじゃないかとトライ.
ブツ撮り,三脚を使って固定.
そして,撮って出し設定のコントラストやシャープネスは標準.
最後に,ISO, 絞り, シャッタースピードを統一.
まずは,Leica M10のカラー設定での撮って出しを.
そして,Leica M10のモノクロ設定での撮って出し.
ここで皆さんのお待ちかねのLeica M10 Monochromの撮って出しです.
明らかに白黒の階調が半端ねえと感動する.解像度が半端ねえと感動するばかり.もちろん高画素だからという部分もあるものだと思うんだけれど,それだけではないよねという世界線に一気に突入してしまった感.
センサー自体がカラーを一切使わないで白黒に全て降りきっている設計というのもあって,階調が想像以上に深い.ただ解像度が高いんだけれど,高画素だからなのかあまりにも綺麗すぎる部分も見受けられる.これはうまく付き合っていかないと自らの写真表現に活かせなくなるのが痛点.
ただ,これで少なくともソルトプリントやプラチナプリント等の物質化を試みようとする際に圧倒的な有力武器となったのは間違いない.そしてこれまでよりも白黒の階調にひたすら立ち向かって行けるのも圧倒的に嬉しく思うし,光陰をただ考えていられる.
それに加え,Leica Monochrom系統は,モノクロだけではなく,トーニングによる色調3種類(セピア,ブルー,セレン)も設定することが可能であるのだ,これは喜べる!!!
早速,上記の比較でのパラメータをそのままで試してみる.
しばらくはLeica M10を持ち出さないでLeica M10 Monochromをひたすら持ち歩く生活になる模様だ.ごめんよ,Leica M10よ.
後押してくれた弊ラボのBossをはじめとするカメラギーク達,ありがとう.そして,お問い合わせに対応してくれたLeica銀座店の担当者さん,ありがとう.購入のときに丁寧に対応してくれた新宿の北村写真機店の担当者さん,ありがとう.