【12月号】異世界ニュース 冬の訪れ-3
"雪崩、冬山で冒険者たちに襲いかかる"
速報です。冬の厳しい山岳地帯で冒険者ら4名が雪崩に見舞われました。幸い怪我を負ったものはいませんでしたが、念のため周辺の捜索が行われています。また雪崩が起きた地域では頻発する畏れもあるため、冒険者コミュニティ"冒険の輪"では被災地での探索を控えるよう警告が出されました。
雪崩の原因は未だ不明とされています。が、雪崩は気温の変化や降雨によって起こることがあります。そのため、先日突如収まった雪嵐によって積もった雪が日差しで暖められたことが原因なのではないかと囁かれています。
「予備知識なしでの冬山登山はやめときな。登るときは護衛をつけるのが鉄則だ。まぁ……それでも生き残れないヤツもいるがな」
危険なのは冬だけではありません。山には魔物が徘徊しており、安全地帯の少なさから危険地帯に指定されています。山のふもとには護衛をつけるための小屋が設置する動きが活発化しており、もし登山に挑む場合は護衛をつけるのが当たり前のことになる日も近いでしょう。
とはいえ、依頼以外に足を踏み入れる物好きがいるとは思いませんが。
無事か?
ふぅ、私がいなかったら今頃雪の中だな。
あの規模の雪崩跳ね返すとかマジか……。
と、とにかく助かった……。
あっぶ……
……ふ、ふんっ!
仮に埋まったとしても、あたしが炎魔法出しちゃえば一瞬だったけどね?
ま、まぁ感謝しておくわ。
……。
(雪に埋もれたら詠唱も出来ないと思いますが……。触れないでおきましょう……)
前回↓
https://note.com/thestudy_novel/n/nfab5b28bc524
前々回↓
https://note.com/thestudy_novel/n/n36d056243581
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?