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マイルチャンピオンシップ南部杯

去る10月11日、マイルチャンピオンシップ南部杯を観戦するために盛岡競馬場へ行ってきた。

私の推し騎手のお手馬が出走するかもしれない、ということを風の噂に聞いていたので、実はかなり早くから行くつもりでいた。もともとカレンダーでは体育の日として祝日の予定だったし。結局東京オリンピックのために祝日が移動して平日になってしまったが、なんとか有休をねじ込むことができた。

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盛岡競馬場は盛岡駅からバスで40分ほどの山奥にあった。(帰りは道が混んでいて50分くらいかかった。公式HPには30分と書いてあるので要注意である。)

当日、関東は晴れて30度近くまで気温が上がったようだが、盛岡は雨がぱらつく寒い一日となった。


南部杯は2011年10月、東日本大震災の復興支援のために一度だけ東京競馬場で行われたことがあるという。

私は上記の「新・優駿たちの蹄跡」の中で、その年の南部杯に出走したロックハンドスターのことを知った。2010年に岩手競馬三冠を達成し、明け4歳の活躍が期待された矢先の震災発生。体調が整わないままに出走を続け、南部杯で落馬、予後不良になってしまったという。当時財政的に厳しく廃止の危機にあった岩手競馬に、まさに命と引き換えに存続をもたらしたのだそうだ。

それからちょうど10年、今年も無事に盛岡競馬場で南部杯が開催され、全頭完走することができた。それだけで奇跡みたいに嬉しいことだと思いました。観に行くことができてよかった。

帰ってきてからロックハンドスターの回を読み返し、また泣いてしまった。

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さて今年の結果は、私の応援していたエアスピネルは残念ながら着外だった。大方の予想通り上位7頭までをJRA所属馬が独占した割には、3連単は3万5千円で割と配当が高かった。7頭BOX買えばよかった(そんなお金はない)。

1分30秒のために往復7時間とウン万円かけて行くことを冷静に考えるとかなりのコストパフォーマンスですが、実際は出走までのプロセスを楽しんでいる部分が大きいのです。

推しがG1を勝つその日まで……。

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