見出し画像

ベテラン看護師の初転職!面接前の相互理解のポイントは親近感を活かしたスカウトメッセージのやり取りにアリ 福岡の共立病院の看護師採用成功事例

今回ご紹介する採用成功事例は、医療法人社団 親和会 共立病院です。福岡県飯塚市に根差し、「思いやりのある優しい病院」を目指して、医療を通じて地域社会に貢献しています。地域でお困りの方の入院受け入れを始めとして、どのような状況の患者さんにも寄り添い支援する病院としての需要は増し、さらにコロナ禍を経て医療体制を見直す中で、病院が目指す姿に共感してくださる看護師を常時積極的に採用しています。
さまざまな採用手法を活用する中で、「N/thestory」にて意欲ある看護師の井上玲子さんとのマッチングが成立し、2024年1月よりご入職、ご活躍されています。井上さんは転居を伴う転職でした。共立病院の採用担当者、そして転職された看護師の井上さんに「N/thestory」の機能を活用した採用成功の秘訣をお話しいただきました。

今後も「N/thestory」をご活用いただいた好事例を新たなコンテンツとして更新していく予定です。キャリアに悩んでいる看護師や、採用に課題がある医療機関等の方々は、ぜひご参照ください。



共立病院 採用担当者さまへのインタビュー

共立病院の特徴や、働く環境について教えてください。

当院は地域密着の慢性期病院として運営しています。
入院してご病気を治す方を中心にして、地域で困っている方の受け入れ、他院からのご紹介の受け入れなど、どんな方にでも対応できる病院を目指しています。

そういった性質上、さまざまなご病気をお持ちの方がいらっしゃいますので、医師や看護師を始めとしたスタッフには柔軟性が必要です。
10人患者さんがいたら、10人まったく違うケースとして対応を考えないといけません。また、慢性期医療の中で包括的なケアを心がけると入退院が多くなりますので、一連のケアを行う看護師が多く活躍してくれています。

働く環境についても教えてください。

とにかく「働きやすさ」にこだわっています。入退院が多いとどうしても医療スタッフの勤務時間もイレギュラーに長くなりがちですが、休みやすさ・残業時間の抑制を意識して運営しています。
どうやってこの働きやすさを実現しているかと言うと、チームワークの一言に尽きます。
例えば、職員が少ない時期などはスタッフ同士で協力して休みを調整したり、残業が発生したとしても15分単位で記録してサービス残業が常態化する事態をなくしたり、看護師長を中心に協力し合える関係性が作られています。
もう一つ大事にしているのは、情報共有です。看護師長などリーダー陣と看護師のコミュニケーションを頻繁に行い、看護のスタイルなどの個性も細かに把握するようにし、さらにその情報を看護師長会でも共有し合うことで、看護師一人ひとりがやりがいを失わないようにサポートしています。
自分自身の考えや目標を具体的に持っている看護師は、仕事に対しても責任感があり意欲が高いですから、チームでそれを応援できるように心がけています。
病院からの決まり事やお知らせなどの情報共有も同じように看護師一人ひとりに対して徹底して伝えていますので、入職間もない看護師も同じ方向を向いて看護できる環境ができていると思います。

今までお話したような働き方に切り替えたのは、コロナ禍がきっかけの一つでした。
あの頃は病床での看護はとても大変な状況だったので、病床のある病院を希望する看護師が減ったり、未曾有のパンデミックに際して使命感や責任感から過剰なストレスを感じる看護師が増えたり、病院としても看護師の心身のケアまで手が回り切らなかった時期です。
そのとき、有事の際でも協力して乗り切れるチームを作っていこう、という意識に組織運営が変わりましたね。
残業もサービスでやっているとだんだんと心も身体も疲弊していってしまう。必要ある残業はきちんと残業代をつけてやりましょう、と切り替えることで、各自がチームの一員として前を向いて仕事に取り組めるようになったかなと思います。

これまでの採用手法、課題感を教えてください。

ハローワークや求人サイト、人材紹介会社を使っています。
私たちの病院にしっかりとマッチする方を見つけるのが採用活動だと考えていますので、選考過程では良いことも悪いことも包み隠さずに伝え合って、お互いに理解した上での入職を大事にしています。お互い不幸になってしまう「入ってみたら面接で聞いていたイメージと違った」というミスマッチをなくすように工夫しています。

また近年は、医療関係に限った話ではないのですが、精神的な要因で休職や退職する方が増えている傾向にあると思います。こういった事態を防ぐことも人材採用に関して重要と考えており、前述した働きやすさや情報共有の徹底に加え、メンタルケアも意識するようになりました。
看護師長との短時間面談の定期実施、人事との面談を設定して現場では言えないことを相談する場を作るなど、工夫しはじめています。

「N/thestory」を利用したきっかけ、理由を教えてください。

まず、従来の求人サイトと異なりダイレクトスカウトサービスというのが新しいなと思いました。「N/thestory」を使って転職先を探している人たちであれば新しい層なんだろうとも思いましたし、新しい手法に興味があったので、使ってみようと直感的に思いました。

使ってみて良かったのは、自分たちのペースで採用活動ができることでした。これは求職者である看護師側もそうなんじゃないでしょうか。第三者に意思決定を急かされることなく、登録している求職者とスカウトする医療機関側のペースでコミュニケーションができるので、丁度良いスピード感で進めていくことが出来ました。

スカウトメッセージで意識しているのは、「興味アリ」のリアクションをしてくれた看護師に全力で返信することです。このやり取りでお互いのペースや大事にしていることもある程度感じ取れます。今回の井上さんの採用もオンライン面接一回で決定しました。

面接一回で見極めるコツは、病院側としては包み隠さず現状をお伝えすること。「新人の割合が多くて何名くらいいるのでサポートが必要かもしれないです」などの情報も重要ですよね。
加えて、「Yes」を無意識に強要してしまう質問や雰囲気を出さないように気を付けています。現状を伝えたうえで、それに対してどう思うか?何かアイデアはあるか?など、ご自身の意見を述べてもらいやすく、やりたいことを聞き出せるような質問を心がけています。

入職から半年ほど経ちましたが、井上さんがどのようにご活躍をされているか教えてください。

現場からは、明るく元気でハキハキしていて、とてもお仕事を頑張ってくれていると聞いています。
今回は転居を伴うご転職だったので、暮らす環境も一変されていますから、お仕事だけでなくプライベートとのバランスもしっかり取って、良い状態で過ごしていただきたいですね。病院のケアもちゃんと行っていきたいです。

看護師の皆さんにどのようにキャリア形成をしていっていただきたいか、教えてください。

看護師という職業は、病院に限らず、訪問看護など働く環境が多様だと思います。
病棟、介護、施設などなど、さまざまな場所と患者さんに求められ、活躍することができるので、そういった経験を積み重ねていけると、柔軟で強い看護師になっていくのではないでしょうか。これからの社会に、こういった看護師は広く求められていくと思います。
私たちの病院でも、地域社会に貢献できる看護師を多く輩出していきたいです。

看護師 井上さんへのインタビュー

「N/thestory」をどのように知りましたか?どんなことを期待して登録しましたか?

私は、看護学校卒業後に20年以上同じ病院に勤務していたので、今回が初めての転職でした。初めてなので何もわからず、まずは看護協会のスタッフに聞いてみたところ、職務経歴書が必要だと言われたのですが、書いたことがなくてよくわからなかったんです。
そこでネットで検索して出てきたのが「N/thestory」でした。
「N/thestory」ではサンプルを参考に職務経歴書をアプリで作成して、そのまま印刷もできるとのことだったので、これならできそうと思ってアプリをダウンロードしました。コンビニでプリントするのもスムーズですし、修正も簡単だったので、職務経歴書は「N/thestory」を使って完成させました。

今回の転職のきっかけを教えてください。

ずっと勤務していた病院では、評価もしていただき、管理職になりました。ただ、コロナ禍になってしまったこともあり、責任の重さ、長時間労働、それらによる人間関係のひずみなど、心身ともに徐々に辛くなっていってしまったんです。新人のときから育ててもらった病院なので恩返ししたいという気持ちもどこかにずっとあったのですが、このままだと看護師という仕事を嫌いになってしまうかもしれないと思ったとき、環境を変える必要性を感じました。
とはいえ、同じ環境でずっと働いてきたので、今から転職するというのはかなり不安でした。違う環境で働くことに自信が持てなかったんです。
そのとき、パートナーから「十分がんばっているから、もういいんじゃない?環境変えてみよう」という一言をもらい、前に進むきっかけをもらいました。
辛いときに話を聞いてくれて、さりげないアドバイスをくれる人がいる環境で良かったですね。

そこで、どうせなら住む環境も土地ごとがらっと変えてもいいんじゃないかという話になりました。パートナーとは、次にお互いに住みたい場所の条件も何となく共通していて、都会過ぎない・寒すぎない・地方すぎない・・・などを列挙していったら、福岡がぴったりだね、となって。すぐに転居先、転職先を探し始めました。

「N/thestory」を利用してみた感想を教えてください。

登録のきっかけにもなった職務経歴書の機能が良かったです。書きやすかったし、実際に活用できました。
また、登録した翌日にはスカウトメッセージが届いたので、その速さにびっくりしました。
メッセージは、ペースが同じ感じというか、ぐいぐい来ないでこちらのペースに合わせてくれることがわかる病院がいいなと思いながらやり取りをしていました。まだ福岡での新生活に慣れていない中なので、「見学にはいつ来れそうですか?」などの質問や問いかけを間髪入れずに送られてくると圧迫感を感じてしまって、、、
共立病院は家から近く、メッセージの返答も早く、やり取りがスムーズにできました。私が少し別の病院も見てから考えたいとメッセージを送った時も、気持ちよく応援してくださって、とても印象が良かったです。距離感もちょうど良く、看護師側の気持ちを汲み取ってくれているのが伝わってきました。
ほかの病院もいくつか見た上で、メッセージやり取りの印象がとても良かったので、私から面接を受けたいと改めてお願いしました。

共立病院に転職を決めた理由は何ですか?

面接の際、事務の方も看護部長もとても素敵で、安心できました。
受付など事務の方の態度に違和感を感じると、おおよそ病院全体の違和感にもつながるものだと思いますが、共立病院は皆さんとても丁寧で雰囲気が良かったです。
看護部長もとても柔らかい雰囲気で緊張せずにお話ができて、私の意見を言いやすい雰囲気を作っていただけました。
地域包括ケアを行う病院なので、私の前職での高齢の方への看護経験を活かせそうだとも思いました。

実際に働き始めてみて数か月経つと思いますが、どんな印象ですか?

質問しても「まずは自分で考えて」と突き放されず、丁寧に説明してもらえるのでとてもありがたいです。病院ごとの対応の違いや細かなルールはたくさんあるので、一度では覚えきれなかったりコツを掴めないこともあるので、わからなくなったら何度確認してもOKですよ、と言ってもらえる環境がすごく嬉しいです。仕事にも慣れてきましたし、早くもっと役に立っていきたいとやりがいを感じています。
チームの雰囲気が良いのでコミュニケーションが取りやすく、相談しやすい関係性も働きやすいです。

私自身が、初の転職や転居という変化を楽しんで、新たな環境で看護師として働けている事実に、「自分、ちゃんとやれてるじゃん!」と嬉しく思いますし、看護師としても新たな発見が多い毎日です。
ほぼ毎日定時で仕事が終わるので、自分の時間も多くとれて、心にゆとりがあります。いらいらすることも少なくなりましたし、楽しく働けているなと実感しています。

これからどんな看護をしていきたいか、何を実現したいか教えてください。

超高齢化社会、という言葉は当たり前になりましたが、実際に特定の地域における高齢者の比率を目の当たりにして、地域包括ケアの重要性を強く感じています。
その高齢者の方々が入院してくる病院の看護師として、元気に退院していく患者さんを見送るときが、とても嬉しいんです。高齢でもちゃんと病気を治して家に帰るという目標を掲げる80~90代の患者さんたちを「退院」で送り出すまでのサポートがしっかりできる看護をしていきたいです。
精神面の不安にも寄り添い、心身のケアができる看護師として、楽しく働いていきたいです。