The StadiuM広報部｜第4弾（全4回）　＃スポーツの価値を高めたい

プロスポーツトレーナーアカデミー「ProSTA」を運営している株式会社The StadiuM広報部です。社長の山田に経歴を聞きました。スポーツトレーナーのきっかけや出会い、アカデミー「ProSTA」について話を聞いていきたいと思います。今回はシリーズの第4弾です。

スポーツトレーナーの地位を向上させ
スポーツ業界全体を盛り上げたい

誰しもがチャンスを得ることができる職業に

- 現役引退後、スポーツトレーナーの技術継承のためにどのような活動をされたのですか。
山田 はい。私が現役引退後行ったのは、プロスポーツトレーナーを育成するアカデミー「ProSTA」の立ち上げです。
第3弾でもお伝えしましたが、まだまだスポーツトレーナーを育成する土壌や基盤は整っていません。だからこそ自分がスペインのトップチームで学んだスポーツトレーナーとしての技術、澤選手をオリンピックで支えたように大舞台におけるスポーツトレーナーの役割、さまざま事情を抱えている選手たちとの最適なコミュニケーション、自ら歩み寄り選手と一緒にレベルアップする意識を後輩たちに伝えていくべきだと思ったのです。

- スポーツトレーナーになることは、限られた人に与えられた道だった。
山田 そしてスポーツトレーナーになり、現場で活躍するためには、仮に素晴らしい技術を持っていたとしても、人脈や現場との繋がりがなければ仕事にたどりつけない現状があります。私はこの現状は変えていくべきだと思いました。スポーツトレーナーになりたい人すべてが同じようにチャンスを与えられ、挑戦できる環境を作ろうと思ったのです。

- 技術継承、プロスポーツトレーナーへの道を示すべく「ProSTA」を立ち上げられたんですね。
山田 はい。ProSTAでは、スポーツトレーナーになるための技術を学ぶことができ、実際にスポーツ現場でインターンシップを行うことができます。そして、その先の就職にも繋がる支援を行っています。今まで見えづらかったスポーツトレーナーへの道を示すことが可能になりました。

- 山田社長はProSTAの最大の魅力は何だと考えますか。
山田 そうですね。最大の魅力はトップアスリートのトレーナーから、現場で通用する技術やコミュニケーション術を学べるという点です。ProSTAでは、スペインリーグ、メジャーリーグをはじめ、国内のプロスポーツでトップクラスの経歴を持つスポーツトレーナーが授業を行います。そのため、現場で本当に必要とされる力、技術、コミュニケーションやメンタリティについて学ぶことができるのです。特に現場でのコミュニケーションやメンタリティについて学べるのは非常に興味深いと思います。

選手とともに戦うのがスポーツトレーナー

- 現場でのコミュニケーションやメンタリティ、具体的にはどのようなことでしょうか。
山田 具体的にはプロとしてスポーツトレーナー界で生きていくために絶対にやってはいけないことを教えています。例えば、スター選手にばかり話しかけて補欠の選手を蔑ろにする、グラウンドでポケットに手を入れて疲れた顔をする、そのようなことは絶対にするなと学生に伝えています。選手と共に戦うのがスポーツトレーナーです。最低限の心意気として知っておくべきことを学生が社会に出てから失敗しないためにも伝えています。

- 国内外51チームに及ぶインターンシップも魅力の一つ。
山田 更に上げるとすればインターンシップの提携先の多さもProSTAの魅力です。私達はサッカー、野球、バスケ、バレーボールなど国内外51チームと提携を結んでいます。そのため、学生のうちからプロスポーツの現場に立ちインターンとして働くことができます。現場経験を経て学生の皆さんが多くの気づきを得てくれたら嬉しいです。

- 今後、山田社長がProSTAを通じて目指す未来とは何ですか?
山田 そうですね。目指すは「日本一、トレーナーを輩出すること」。確かな技術を持ったトレーナーを数多く輩出し、スポーツ界を盛り上げていきたいと思っています。
そして同時に強く思っているのは女性トレーナーの活躍をサポートし、男女ともにスポーツトレーナーとして活躍できる社会を作ることです。

女性の活躍を目指す

- 日本の女子スポーツトレーナーの活躍はどのように捉えてますか?
山田 そうですね。まだまだ女性が活躍しにくい業界、というのが私の見解です。Jリーグ、プロ野球を見てみても残念ながら日本には女性トレーナーがいません。スペインでは2000年代前半から普通に女性トレーナーが活躍していたのに対し、日本は大きく遅れを取っているように思います。だからこそ、私は女性トレーナーの育成にも力を入れ、より多くの女性が活躍できる業界にしていきたいです。

- これからのスポーツトレーナー界の変化にも注目ですね。
山田 そうですね。今まで以上に沢山の人がスポーツトレーナーになるチャンスを得ることができると思います。同時に、スポーツトレーナーのレベルも上がり、男女ともに活躍できる業界になっていくと思います。

Penya F.C. Barcelona Japan
公認サポーターズクラブでサッカー界を盛り上げたい

- 現在、副会長をされているPenyaについても教えて下さい。
山田 はい。PenyaはF.C.Barcelonaに公式に認められた非営利支援団体で、F.C.バルセロナのファンたちを集めたコミュニティです。全世界に1500団体以上存在し、そのひとつがPenya F.C. Barcelona Japanです。日本国内でF.C.バルセロナのファンたちを集め、応援を行っています。

- 具体的にどのような活動をされているのですか?
山田 サッカー観戦をしたり、サッカーにまつわるイベントを開いたりしています。特に盛り上がるのはチャンピオンズリーグの裏で実施する「公認サポーターズクラブのチャンピオンズリーグ」です(笑)
実はレアルマドリードなど有名チームにはF.C.バルセロナ同様にサポターズクラブがあるんです。そのため、毎年チャンピオンズリーグがあるとファン同士でサッカーの試合をします。絶対に自分たちのチームが勝つんだと皆んな必死になりますよ。

スポーツの価値を高めたい

- 今後の目標を教えて下さい。
山田 そうですね。私はスポーツ業界を盛り上げ、スポーツトレーナーの価値を高めたいと思っています。まだまだ日本ではスポーツ、中でもスポーツトレーナーの社会的地位は低いです。だからこそ今までの自分の経験を活かし、技術を継承し、優秀なスポーツトレーナーを輩出していきたいと思います。そして優秀なスポーツトレーナーを輩出することを通じて、より多くのスポーツチームの活躍をサポートし、スポーツ業界全体を盛り上げていきたいと思っています。
まだまだ道半ばですが、今自分ができることに全力で取り組んでいきたいです。

［プロフィール］

山田 晃広（やまだ みつひろ）
株式会社The StadiuM代表取締役。株式会社ロコケア取締役。Penya F.C. Barcelona Japan 公認サポーターズクラブ副会長。
東京都葛飾区出身。大手鍼灸スポーツマッサージ院で7年勤務し、アトランタオリンピックなどへも帯同。単身でスペインへ渡り、リーガエスパニョーラで5年間トレーナーの経験を積む。帰国後、スポーツトレーナーとしてJ1や澤穂希選手のオリンピック帯同などプロアスリート選手の試合帯同の傍ら、スポーツトレーナー専門アカデミー「ProSTA」事業を開始。現在は200人の卒業生を輩出している。
［資格］
鍼灸あん摩マッサージ指圧師／認定ProSTA アカデミーマスター講師／原田式メンタルトレーニング指導者／呉竹学園東京医療専門学校スーパートレーナーコースマスター講師