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動き出す? ”2億5,000万人の巨大市場”南米と日本の経済連携協定

日本とラテンアメリカ各国とのEPA(経済連携協定)の締結を目指す動きが加速している。

2018年中は、経済界からさまざまな動きが相次いだ。10月には経団連と日本商工会議所が、日本とメルコスール(南米南部共同市場)間のEPAの早期締結を求める提言を菅義偉官房長官に提出している。

政府は、各国とのEPA交渉を重要な政策課題と位置づけており、2019年も経済界を中心に日本とメルコスール間の公式協議の開始を目指す動きが続いている。

EPAは、関税をゼロにしたり、減らしたり、通関の手続きを簡単にしたりすることを通じ、国・地域間の経済関係の強化を目指すものだ。

ビザの要件を緩和するなどして人の移動を活発にするなど、幅広い分野の施策が盛り込まれることがある。

外務省によれば、2019年2月現在、日本の発効済・署名済のEPAとFTA(自由貿易協定)は18ある。

シンガポール、メキシコ、マレーシア、チリ、タイ、インドネシア、ブルネイ、ASEAN全体、フィリピン、スイス、ベトナム、インド、ペルー、オーストラリア、モンゴル、TPP12(署名済)、TPP11、日EU・EPA

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