Dream Like New York
例のウィルスによって、日本での生活も一変してしまった。それに追い打ちをかけるかのように、アメリカからの情報も届く。
全世界を巻き込むことだけれど、そんな中で、やはり私はこの街の人のことも毎日想ってしまう。同じくウィルスのこと、抗議や暴動のこと。
9月まで再開されないブロードウェイのこと。
そしてこの動画を見つけた。
沢山の言葉と直接的な行動も人を動かすけれど、この数分の音楽とダンスにも沢山のものが詰まっていて、それは同じだと思った。
そしてここに置いておきたくて仕方がなかった。
書こうと思えば、長く長くあらゆることを書き連ねてしまいそうだ。
この歌詞が今この状況で、この彼らにとって何重もの意味合いを持って伝わって来るとか、この街のアイコニックな場所にこんなに人がいないこととか、そこを背景に踊る意味とか、マスクに書かれた文字とか。
でも、敢えて書きたくないと思っている。書いたらそれは解説になり(それも独断の)、本当にここで伝えたいことから徐々にズレてしまって、後悔するとさえ思う。
あなたは何を感じるだろうか。
知りたいという気持ちはそこから生まれる。知っていくことによって自分の意見が生まれる。それに伴って自分が変化していく。もしくは変わらない。
「ただ、聞いてほしいんだ。まずは聞いてくれ。」
私がNYに行くきっかけとなった舞台の、大好きな主演俳優が言っていた。彼はBlackだ。
私はこの動画を美しいと感じ、自然に何度も何度も見た。夜明けの前、というイメージが浮かんだ。
あなたが感じることには、誰かの規制も、何の壁も無いはずだ。
舞台の上でなくとも輝く彼らを、遠く離れた場所で、今日も私は心から応援している。