ネイチャー・ポジティブに脚光 生物多様性で投資選別
2021年10月11日 日本経済新聞
生物多様性や自然を守らない企業は淘汰される――。投資家が企業を選別する際に、自然を優先する「ネイチャー・ポジティブ」を目指しているかが重要になってきた。
「ネイチャー・ポジティブ」とは、自然を優先する、増やす、損失をプラスに転じさせる、などを意味する。
タイ・ユニオンの今回のローンでは、カメラやGPS(全地球測位システム)を設置し、監視員が乗船して違法漁業を防止するモニタリング機能を持つ漁船からの原料調達比率を増やすことを目標の1つに設定した。金融機関としても違法漁業による乱獲が横行する水産分野の対応策への融資を通じ、生物多様性保全への貢献を打ち出した。