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2023年から世界の大型既存外航船にCO2排出規制開始

2021年6月18日 国土交通省 報道発表

国際海事機関(通称、IMO)は、2021年6月10日~17日にかけて、第76回海洋環境保護委員会(通称、MEPC76)をWeb形式で開催しました。

今会合では、世界の大型外航船への新たなCO2排出規制「既存船燃費規制(EEXI)・燃費実績(CII)格付け制度」に関する条約を採択し、当該規制を2023年から開始することを決定した。規制開始は2023年1月1日。これにより、従来は新造船のみが対象であったCO2排出規制が既存船に対しても適用され、国際海運からのCO2排出量の大幅削減が期待される。

北極海における重質燃料油の規制についても採択。2024 年 7 月以降(燃料油タンクの保護(二重底)に関する規定に適合する船舶は 2029 年 7 月以降)、北極海における重質燃料油の保持・使用が禁止されることとなる。

船舶防汚方法規制条約(AFS 条約)の改正案は採択。2023 年 1 月 1 日以降、内航船・外航船を問わずシブトリンを含有する防汚塗料を新たに塗布することが禁止される。

審議結果結果
1.国際海運の気候変動対策
(1)世界の大型既存船への CO2排出削減対策→採択
(2)海運脱炭素化 R&D 支援国際ファンド創設→次回見送り
(3)国際海運の一層の脱炭素化に向けた検討枠組→採択。宿題:各国の中期対策案を提案すること。
2.北極海における重質燃料油の規制→採択。
3.排出ガス洗浄装置(EGCS)からの排水に関するルールの調和→次回見送り
4.船舶防汚方法規制条約(AFS 条約)関係→採択

☆審議結果
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001409473.pdf


おさらい
☆世界の大型既存外航船へのCO2 排出規制を条約化へ ~ 国際海事機関(IMO)第76 回海洋環境保護委員会(6/10~17)の開催 ~

☆既存の大型外航船からのCO2排出削減、新国際規制の詳細基準案を最終化


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