船にも電動化の波 堺に無線充電施設、万博にらむ
2021年11月10日 日本経済新聞
堺市に、全国初の電動船の充電施設が完成した。太陽光や風力で生み出した電気をワイヤレスで小型ボートに送る。日本では電動船は実証実験段階だが、2025年の大阪・関西万博を見据え技術開発が加速する。
クリエイションが運営する堺旧港の桟橋に太陽光パネルや蓄電池を置き、6人乗りの電動ボート1隻を導入した。ボートは満充電で約6時間走る。ボートはスタートアップ企業のエイトノットが開発した自動航行システムを搭載し、自動離着岸なども実証する。今後は小型船舶の建造も手がけるクリエイションと共同で70人乗りの電動旅客船も建造する計画だ。