第11話 『巡礼』
デリーについた僕は
早速、バナラシへ行く情報収集のため、
首都ニューデリーへ行きました。
やっとの思いで正規(?)のバナラシ行き電車の
汽車のチケットを手に入れ
一路、バナラシへ…
バラナシ…
母なる川『ガンジス』に面する巡礼地で
僕も排泄物や死体が流れる偉大なる、聖なる川『ガンジス』で
沐浴というか現地の子供たちとお戯れに興じ、
川の水で胃袋を浄化しながら日々をして過ごしました。
また、そこで仲良くなったインド人に
「世界で唯一、7つの海の内、
3つの海を同時に見れる巡礼地がインドにはあるのです!
君はそこにたどり着くためにこの国へやってきたはずだ」
(概して、インド人は大袈裟なものです。)
と吹き込まれ
海好きの僕が行かない選択肢はなく、
さらにマドラス経由でカーニャクマリへとやってきました。
そこは、たしかにインド亜大陸の最南端
左にはベンガル湾
真正面はインド洋
右はアラビア海
境目はわからないけど、たしかに
3つの海が眺められる巡礼地でした
とはいえ、7つの海の時代背景があべこべなんだけど
(概してインド人はおおざっぱなものです。
7つの海の詳しい内容はこちら
http://www.kaijipr.or.jp/mamejiten/shizen/shizen_20.html)
なにはともあれ、3つの海を見ながらの沐浴
なかなか世界を感じるひと時でした。
そんなこんなで
出会いと別れ
発見と雑踏
虚言と詐欺
牛とカレー
に揉まれながら
巡礼放浪の旅の1か月を過ごし、
1997年9月4日、最終目的地カルカッタにつきました
のちにここで会う『運命』などはしらず、
生きて無事に目的地へ着くことができた喜びに
地元の人たちと地ビール片手に祝杯を挙げたのでした。