令和5年の海事分野はこうなる!令和5年度海事局概算要求発表
令和5年度の国土交通省概算要求が発表された。
今年度は昨年に比べ4億円ほど減らされた87億円予算であったが、今期は強気の149億円予算で望む。今回の注目は小型旅客船等の安全対策、カーボンニュートラル、海のDX促進となりそう。今回の概算要求金額から、令和5年の海事分野を読み解いてみた。
注)あくまで筆者の個人としての意見です。
詳細
1,小型旅客船等の安全対策(本気度:A 概算要求額:27億円)
今回新しく項目として取り上げられた対策。知床沖遊覧船事故を受けての安全対策。海のDXが促進される。
2、安定的な海上輸送の確保に向けた我が国海事産業の競争力強化
(1)海事分野カーボンニュートラル推進(本気度:A- 概算要求額:2.8億円)
毎年要求するものの減額される項目。今期も次世代燃料に向けての提案という形で代わり映えがないが、国際法的にも注目されており、「安定的な海上輸送…」の項目で第1項に上げられるほど、注目はされてきている。そろそろ本気で取り組んでいくところだが、技術が追いついていないのが問題。
(2)海事産業強化法の施行による国際競争力強化・生産性向上(本気度:A 概算要求額:9.5億円)
前回まで第1項に挙げられてきたいわゆる海事DX関連の項目。昨年と同じ予算額で行われいたが、海事DXについてはすでにスタートアップから大企業まで様々取り組んでいる。否が応でも進んでいくこと間違いなしの項目。「内航海運業の取引環境改善」に今年度から予算がついており、内航船の業態がいよいよ変わるのかもしれない。
(3)海事人材の確保・育成(本気度:B 概算要求額:79億円)
毎年関わっていくいやゆる海事局の固定費。徐々に減額されているのが気にかかる。
3、総合的な海上安全対策等の推進(本気度:C 概算要求額:6.3億円)
毎年上げられるこれも固定費的扱い。スマートフォンアプリによる小型船舶等の安全対策がなくなってしまう。
4、その他(海事振興等)(本気度:C 概算要求額:4.7億円)
これも毎年の内容。代り映えなし。
https://www.mlit.go.jp/page/content/001498749.pdf
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