見出し画像

一瞬のSM体験、忘備録と考えた事


普通に生きていればSMに関わる事はないと思いますが、自分の場合、好きになった人がたまたまSM愛好家だったため、惚れた弱みで死ぬほど開発される運びとなりました。

ご主人様について

この男性は、開発されたM女に興味が持てず、常にノンケの女子をSM開発し、一生残る楔を打ち込む事を無常の喜びとする、完全なサイコパスでした。

どれくらいサイコパスかというと、統合失調症であり、現在進行形で妄想に苦しめられ就労もままならない、マゾヒストではない若い女性に、彼女が一切の喜びを感じられないのを知りながら、一週間日常生活が送れなくなるほど力一杯性器をパドルで殴っていたというようなレベルです。

その統合失調症の相手(しかも浮気)に対し、彼女が自分から離れようとした罰として、千発以上の一本鞭を加え、相手が痛みで気絶できずにうわ言を言っているのを見て「可愛くて約束より殴っちゃった」と、その当時のことを笑って自慢していたのを聞いたのが、完全にトラウマになってしまいました。

この男性がいつも言っていたのは、自分は神であるということです。今まで婚外関係で支配してきた女性達は黒巫女であり、自分に供物を捧げる役割を持っているのだと言っていました。

その他にも、肛門性交をする際に一切のほぐしをしない、潤滑液を使用しない、仕事中に部下に口淫をさせて、その間の仕事の不備をフォローしない、学生時代は同級生と共謀し新入生の可愛い女子を片っ端からコマす、等々、良心の欠落した女遊びをずっとしてきた男性でした。

このエピソードだけでは男性が完全なならず者のようですが、仕事では優秀な男性で、彼の2人の子供はすくすくと健康に育っています。それが許せず、私は大変苦しみました。

プレイ体験について


私個人はというと、骨太でまあまあ皮膚が分厚いので(華奢な儚げな女性ではない)、させられたプレイには対応できました。

・肛門性交
私はSMにおいて肛門性交が人気であると知らなかったのですが、偶然にも自分から提案して、一切のほぐしなし、ぶっつけ本番で行っていました。男性に大変喜ばれた理由が後になって分かりました。男性はノンケの女の子に、ほぐしなし、潤滑液なしで挿入し、肛門の処女を貰うのが大好きだったのです。

・外出時に下着を脱がせるプレイ
フードコートにて下着を脱ぐよう言われ、よく分からなかったので二つ返事でその場で下着を脱いで渡したところ、男性は若干面食らっていました。
私は発達障害もあるので、人目を気にする脳機能が弱いためです。しかしスカートは短かったため、ただただ胃が痛い日となりました。

・タウズ(イギリスの鞭)で尻を叩くプレイ
ものすごくしつこく鞭をさせるように言われたので、打たせたところ、いきなり100発喰らい、尻全体が黒い痣になってしまいました(後半は自分で「もっといける」と要求)。私は割と痛みに強いという知見を得ました。

・性器にピアスを開けるプレイ
ものすごくしつこく要求されたので、根負けして開けたのですが、一回失敗して二回貫かれました。まあまあ痛くて全然面白くありません。私は屈辱感とか被虐感とかを感じる能力がさっぱり無いという事が分かりました。

・土手に入れ墨を入れるプレイ(未遂)
ものすごくしつこく要求されましたが、一貫して拒否しました。男性いわく、自分以外の男性に抱かれるのを不可能にしたいのだそうです。果たして入れ墨と貞操は関係あるのでしょうか。浮気クソ野郎の癖にワガママが過ぎる、明らかに求め過ぎであると断っていましたが、絶対に諦めようとしませんでした。

ご主人様の分析


とにかくこの男性は他人に共感する能力が欠落していました。
そのため、「愛情」の一般的な定義である、相手の喜ぶこと、望むことをしてあげるという概念が理解できない様子でした。

代わりに「自分がしたいことを、お気に入りの女体に対して行う」というのを、愛情と称していました。
この男性にとっては、社会的に価値の高い、若い女性を過度に甘やかして依存させ、所有物として保有し、自分の無茶な要求を飲ませることが、なによりも自分の価値の高さを感じられる、自己愛を満たす特別な活動だったのでした。

何度か聞かされた話に次のようなものがありました。
自分は人から愛されたことは沢山あるが、愛したことはない。高校時代まで他人が全てNPCに見えていて、それぞれの人間に人生があることを知らなかった。心理的に健康的な女性には興味がない。毒電波を出している女にだけプレイをさせる。

上記の発言から、男性は他人に興味を持ったことがなく、自分の欲求だけの世界に生きている事がわかります。それはプレイスタイルにも現れており、自分の要求を通すために、SMにおけるNGやマナーなどの知識がない、依存から要求を断れない自己肯定感の低い病んだノンケの女の子しか狙わなかったと考えられます。

考えたこと

トラウマティック・ボンディング(暴力をふるう相手から離れられなくなる特殊な心理状態)という言葉があります。私はM女さんがご主人様に心酔し甘々に依存しているのは、ほぼこの状態ではないかと考えています。

とはいえ私も元々重度のリョナラーでしたので、お互いに痛みを加えて興奮を得る時間は嬉しい体験でした。ちゃんとヤッてる相手に欲情してイッたのは、この時期に体験したSMが初めてであり、多分今後も難しいのではないかと思います。

私はその男性を殺したいほど憎みながらも、同時に愛着を持っているのですが、周りに「都合の良い女にも程がある」「そんな非道をした人間を許していい筈がない」「一方的に損をするばかりだ、一刻も早く離れろ」「そんな人間に情を掛けるよりも、やるべき大事なことが沢山ある」と説得され、今は距離を置いています。

私はこれを恋愛の楽しかった体験として結論づける事ができません。犠牲にさせられた精神障害の女性がいるからです。私は残念ながら、この男性を殺す能力も権力もありません。知り合い全員に「どうしたらあいつを殺せるか」と相談しましたが、全員から止められてしまいました。

そのような倫理的な罪人に、少しでもいい思いをさせたことは私の罪です。反省し、二度と繰り返さないようにするしか現在取れる行動はありません。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?