銭湯といえば、なぜ牛乳? Ⅰ 銭湯の歴史
温泉、スーパー銭湯、銭湯…お風呂屋さんに行ったら必ずと言って良いほど瓶の牛乳が置いてありますよね。
そして、風呂上がりには腰にタオルを巻いて牛乳を…。そんなイメージが強いと思います。
なぜ、日本人にはそんなイメージが色濃くついてるのでしょうか。
気になってしまいました。気になって夜も眠れなかったので調べてみることにしました。
時は戦後にさかのぼり…
戻るは戦後。まだ、一般家庭にはお風呂がなかった時代にさかのぼります。当時は内風呂が一般的ではなかっため、多くの人々は近くの銭湯に通っていたそうです。
近くの住民が集まっていたので、社交場のようなものになっていたとか。それはそれは活気があったそうです。
栄養食品で人気だった牛乳
当時は、まだ高度経済成長期の手前。テレビ、洗濯機、冷蔵庫といった三種の神器と言われる家電がようやく市民の手に渡り始めた頃でした。
そして並行して、栄養食品である牛乳が流行りだした時期にも重なるんだそうです。
しかし、まだ冷蔵庫が普及しきっていなかった当時は、多くの家庭では牛乳は朝の配達時に1本だけ飲むことができる貴重な飲み物だったのです。
牛乳メーカーもまた、より多くの機会で牛乳を楽しんでもらえる機会を探したんだとか。
銭湯は新しい販売チャネルのひとつ
そこで思いついたのが銭湯。銭湯は多くの人が集まっていたため当時で言うとだいぶ施設に還元するくらいの資金があったのでしょう。最新の冷蔵庫を置き始めていたんだそうです。
牛乳メーカーはそこに牛乳の陳列を始めました。
朝にしか飲めなかった牛乳が、夕方以降にも飲めるようになったのです。それをお客さんたちは贅沢だと感じ、銭湯で牛乳を手に取るようになったんだそうな。
そしていつの間にか、銭湯といえば牛乳と言えるほど存在になりました。
今となっては当たり前にある銭湯の牛乳ですが。こんな背景を聞くと、銭湯に行ってお風呂上がりに牛乳を飲みたくなってしまいますね。
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