夫がくも膜下出血で倒れて〜搬送されるまで〜
夫がくも膜下出血で倒れて1年が経ちました。
2019年11月この日は、地方勤務で夫が早く帰宅する日でした。
15:00前すぎに第一報の電話が鳴りました。
スマホの画面には…
着信📞 夫
仕事中に電話がくるなんて珍しい。
間違いかなと思って電話。
出たのは夫ではなく、知らん女性。(現場の家主さん)
「ご主人が、うちの現場で倒れて今救急車を呼んでます。電話変わりますね。」
夫「ごめん💦俺頭痛くてさ。結婚したのにごめん。妊娠させたのにごめん。俺お父さんになれいかも。子どもに会いたい。すごく楽しみだったのに…」
私「何言ってるの?大丈夫?」
夫「俺頭痛くてよ。立てなくて。俺お父さんになれない。」
私「は!?大丈夫?」
夫「だから頭痛くてさ。俺お父さんになれない」
この辺りで、だいぶやばいと気づく。
私「わかったよ。痛んだね💦辛いね。わかったよ。大丈夫だから。とにかくまず病院いこうね。」
夫「だから頭痛くて…(省略)」
私「わかったよ。辛いね。痛いね。とにかく救急車くるまで安静に待とう!で、会社には連絡したの?」
夫「うん。頭痛くて。立てなくて…(省略)」
私「じゃぁ会社に電話かけて聞くから、今は安静に待とう。あなたの気持ちはわかったからゆっくり休もう。また連絡するよ。」
あまりにも辛そうで、そう言って電話をきりました。
夫の上司に連絡し、すぐさま仕事を早退した。
数日前まで市内勤務だったのによりによって隣町の僻地での勤務だった。
搬送先は2時間かかる隣町の病院まで向かうことにした。
とはいえ夫の会話にあるように、私はこのとき妊娠7ヵ月。過去に、自然流産したことがあり身重な身体で隣町までの1 人で向かうのは不安があったし、まず夫のご両親に報告しなくては…
今まで夫を返して連絡とってたので、義父母の連絡先を知らず、義実家へ駆け込み
一緒に隣町まで向かうことになった。
義実家を出発した矢先に夫の上司から連絡がありました。
Iさん「こっちじゃ手術できないみたいでこれから、市内の病院に搬送されるので市内で待機しててください。」
私「手術って…病名はなんですか?」
Iさん「ごめんなさい。すごく言いずらいけど、くも膜下出血で…」
今考えたら、妊婦かつ結婚してまもない私に言いにくいのも無理ないと思う。
私「わかりました。市内で待機してます。主人のこと、よろしくお願いします。」
もちろんすごい衝撃的で絶望しました。
けれど、起きたことは変えらない。
今何すべきか落ち込む間もなく淡々と…
わりと冷静だった。
そして、4時過ぎ夫から着信📞
出たのはもちろん夫ではなく隣町のお医者さんからでした。
医師「◯◯病院の医師です。奥様ですか?
こちらに搬送されたご主人のCTをとった結果くも膜下出血です。こちらで手術ができないので、◯◯病院へ救急搬送します。」
私「今救急車っていいました?時間がかかりすぎるのでドクターヘリにしてください。」
この時はじめて知りましたが、ドクターヘリがとばせる条件ってすごく厳しい。
結構ごねたけどダメだった。
夫の場合は、夕暮れ時で暗いこと、風が少し強かったためドクターヘリは飛ばせなかった。
2時間かけて市内の病院まで運ばれます。
生きて会えるのか?ただただそれを願って待ちます。