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猫会議
あれは、二子玉川の近くに住んでいた頃のことだ。
近所でよく猫をみかけた。
野良猫だったり、飼われている猫だったり。
ある日の夕方近くだった。
家に帰る途中猫を見かけた。
いつもならなんとも思わない光景なのだが、
その日はなぜかとても気になり、その猫について行った。
その猫も私の方へ振り返り、
「こっちだよ」
と言っているようだった。
雑草の中を抜け、誰かの家の庭を横切り(すみません)、瓦礫の隙間を入っていくと、空き地のような場所へ辿り着いた。
そこには何十匹もの猫たちが集まっていた。
それは例えていうなら、ドラえもんに出てくるような空き地といえばイメージできるだろうか。
ボスキャラのようなどっしりとした猫が、一番高いところから見下ろしていて、その他の猫たちは下の位置からボスを見つめていた。
「おー、これはもしや猫会議では?!」
そう思った時、猫たちは一斉に私を見た。
私は彼らの視線に圧倒され、フリーズしてしまった。
そのあと空いていた一番低い位置に座り、体をすぼめていた。
その場の空気は「お前は誰だ?名を名乗れ」と言わんばかりの緊張感があったので、私は自己紹介を始めた。
「初めまして、人間代表のユミーと申します。会議に参加させていただきありがとうございます。」
なぜか私はこんなことを口にしていた。
私は丁寧にかつ、ビックリさせないように伝えたのだ。
挨拶中は彼ら全匹が私に注目し、挨拶が終わるとその視線はボスへと移していた。
ボスは一言「ニャー」と鳴いた。
それからしばらく沈黙が続いた…。
私はそこでジッと次の行動を待っていた。
この頃は自分の能力を封印していたので、何を言っていたのか分からなかった。
急にふと感じた。
「そうか!テレパシーで会話してるんだ!!」
何を話していたのか分からなかったが、ボスとその他の猫たちの間では確かに会議をしていたのだった。
太陽が傾き日が暮れてくると、17時の知らせを伝える音楽が流れてきた。
それでも彼らはピクリとも動かない。
私もそこから動けなかった。
それから数十分くらい経っただろうか、不思議な雰囲気がプツっと途切れた瞬間、今度は彼らが一斉に私に注目した。
これは私が話す番なんだ、そう思った。
「猫会議って本当にあるんですね。皆さんの話は分かりませんでしたが、参加できて光栄でした。ありがとうございました。」
急に振られたので、気の利いた言葉が出なかったが、どうやら私がトリを務めたようだった。
私の話が終わると彼らは解散していった。
そして私は帰り方が分からず路頭に迷った…。
なぜここへ導かれたのか今でも謎だが、この頃から能力を使っていたらまた違った解釈ができたのかもしれない。
猫は不思議だ。
自分の波長を分かっている。
そして、大人になると、自分の役割も分かってくる。
無邪気で自由気ままで、それだけに魅力的だが、本当は全てを見通しているのかもしれない。
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