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星空の下【あなたへの詩】vol.4
彼が、私の名前を呼ぶ。何度も何度も。
今まで以上に・・・。
心の扉を押さえていた手が緩んだ。
心の扉が開いてしまった・・・。
気持ちが溢れ出した・・・。
眠れない日々、仕事も手に付かず、身体は限界を超えた。
素直になってみよう。と、心に決めた。
叶わなくてもいい。と。
彼に、気持ちを綴った手紙を渡した・・・。
彼は・・・、苦悩の表情を浮かべた。
彼を困らせてしまった・・・。
「想いだけ伝えたかったの。」と彼に伝えた。
沈黙・・・。
長い長い時間が過ぎた。
「気になっていた。・・・好きになった。」と彼が口にした。
奇跡が起こった。
叶わないと思い続けていた。
押し込めなくてはいけない。と言い聞かせていた。
彼への気持ちが一気に溢れ出した。
可能な限り、二人で一緒に過ごした。
夢か、幻か。
私は彼と、愛を囁き合っている。
『やっと、出逢えた・・・。』と彼が囁く。
『夢なら覚めないで・・・。』と私が囁く。
彼に抱きしめられ、キスをした。
彼の匂いが、ハーブの香りのように私の心を落ち着かせてくれた。
彼を間近で見ることが出来る。
彼の目は優しく、綺麗な鼻筋、笑うと白く輝く歯だと知った。
長い間、ずっと見続けてきたはずなのに・・・。
近くで見ると更に素敵だった。