サービス提供者(飲食店)によるすれ違い
東京には銀ダコ以外たこ焼き屋さんがなくて週2〜3回食べていたのに半年に1回ぐらいしか食べることがなくなり僕のソウルフードから外れてしまいそうな関西人。どうもゴリ治し首セラピストのこうへいです。
さて今回は飲食店においてのコンプライアンスと広告と顧客の行動心理のお話をしていこうと思います。サービス提供者で自身でお店をされてる方は一度見直したほうがいいかもしれませんよというデカいお世話なお話です。
【福島県会津若松という町】
僕は以前飲食店で働いていた事はありますが今は特に飲食店を経営しているわけでもありません。ただマーケティングや売り場戦略的なことを勉強している身から同じサービス提供者として皆さんのお店や周りを今一度見直した方がいいんじゃないかと思ってお伝えしていきます。
この写真は先日福島県会津若松に旅行してきた時の飲食店の写真です。この写真を見てどう思いますか?
僕は日本酒が大好きで家に冷蔵庫があるにも関わらず、0℃で日本酒の品質を保ちつつキンキンに冷えたお酒が呑みたくて日本酒セラーを買ってしまうほどの日本酒バカです。
#日本酒セラーを持ってる人が日本酒バカと言ってるわけではないよ !
僕が今回なぜ福島県に行ったかと言うと、福島県には日本酒を造っている酒蔵がたくさんあって酒蔵見学をしたり地元の酒屋さんに行って日本酒を買い出し(もはや仕入れ)するために行ってきました。
全国的に見ると酒蔵がある町というのは味噌や醤油を造っている蔵もたくさんあって上の写真のお店はみそ田楽のお店です。
厚揚げや里芋、こんにゃくなどに甘い味噌や柚子味噌など素材に合った味噌を塗って囲炉裏でおばちゃんが焼いてくれるところでとても旅行に来たなーって感じれる素敵なお店でした。
【コンプライアンスと広告】
ではここで僕が感じた違和感をお伝えします。
①注意書き
まず右上の矢印は新型コロナウィルスが蔓延しているためマスクの着用や手指消毒、ソーシャルディスタンスなどのお店側からのお願いが貼ってあります。
お店側からするとスタッフがお客様に伝えるのを忘れたりミスを防ぐためや言った言わない、聞いた聞いてないなどのトラブル回避を防ぐリスクヘッジとして掲載しているのでしょう。
TV番組でテロップに小さく出てくる、料理を撒き散らした時の「スタッフでおいしくいただきました」とかリアクション芸で「特殊な訓練を受けています」的なものと同じです。
#出川哲朗さんはある意味特殊な訓練を受けていると思います 。
②右下と左奥の禁煙マーク
昨今では飲食店内における喫煙行為は禁じられているところが多く、逆に喫煙できるところが珍しいぐらいの世の中になっている。お客様にここは禁煙ですという説明を省くためのものでしょう。
③広告
サービス提供者の心理としてはリピートしてもらいたい、憶えていてもらいたい、周りに紹介してもらいたいということでSNSで顧客とつながることで宣伝しているんだと思います。
【顧客の行動心理】
まず一番伝えたいのは顧客は発信したがっているということです。
僕もその一人でSNSで発信するためにおいしい料理を単体で写真に撮ることもありますが、こういった囲炉裏で焼いているところや雰囲気なども一緒に写真に収めたいのが顧客心理だと思います。それをSNSで発信することで多くのいいねがもらえたり自分の思い出になるものです。
いわゆる「映え」には背景も大切で美味しそうな料理に古い家屋や囲炉裏を背景に撮りたいのですが、矢印で指したものが必ず写り込んでくるのです。
①注意書き
新型コロナウィルスももう1年が過ぎてこういった注意書きも周知徹底されていると思いますし顧客側も気をつけていたりします。写真を取るときに外して下さいと言えるわけもないので、貼るとしてもこういったものは写真を撮らなさそうなところなど別のところに貼っておくのがいいでしょう。
②右下と左奥の禁煙マーク
まず非喫煙者には必要ないものですね。あるとしたらタバコが苦手な方にここは禁煙ということで安心を与えるぐらい。
そして喫煙者は基本的にタバコを吸う前に灰皿を探します。灰皿がなければここは禁煙なのかなと疑って店員さんに灰皿下さいと伝えます。
なので灰皿を置かなければこの禁煙マークもいらないと思います。
もし灰皿も禁煙マークもないところでいきなりタバコに火をつけるようなやつがいたら店員さんはすぐさま水をぶっかけて下さい。
③広告
一番厄介なのがこれです。写真を取ろうとするとQRコードが反応してリンクがスマホの画面にイチイチ出てくるしピントも合わしづらい!
もしフォロワーを増やしたいならお客様の食事の終わり時を見計らって店員さんがQRコードを持っていき、申請して下さいとお願いするとお客様も断りづらいのとまだ席に座っているのでSNSもやりやすいと思います。
【空間と空気感】
飲食店でご飯を食べるということは何を食べるかも大事ですが、どんなところで食べるかはもっと大事だと思います。
今ではマズいお店にあたるのが逆に珍しいぐらいほとんどのお店の料理がおいしいです。料理の技術もコモディティ化した現代で味で差別化を図ることは難しく、その空間で食事をすることの体験が大事になってくると思います。
この記事をご覧いただいてる方で飲食店に限らずお店で働かれてる方は、一度ご自身のお店を見直してみて下さい。こういったことが起こっているかもしれません。
つづく・・・