セラピューティクス

オステオパシー及び徒手医療の研究会です。 オステオパシーを学ぶための情報や文献を提供し…

セラピューティクス

オステオパシー及び徒手医療の研究会です。 オステオパシーを学ぶための情報や文献を提供します。

記事一覧

スティルテクニック

オステオパシーの伝承には、Dr.アンドリュー・テイラー・スティルがテクニック本を書いたことがないという一般的な声明がある。代わりに、彼が彼の著作によって、構造と機…

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ファンクショナルテクニック

 ファンクショナルテクニックは、機能不全の分節で制限的緊張を徐々にリリースするために間接的な配置を利用する椎骨運動制限の治療のためのローフォースでノンスラストの…

イグニッション・システムと第三脳室圧縮

イグニッション・システム  このストラテジー(戦略)は、「イグニッション(点火)」、「スパーク(火花)」、及び“ブレス・オブ・ライフ(生命の息吹)”という言葉に…

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用語集②

このセクションでは、頭蓋オステオパシーにおける特定の重要な概念の説明を提供し、その精神的な側面への洞察を提供する。これらの説明は主にW.G.サザーランドのオリジナル…

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用語集①

「ブレス・オブ・ライフ(生命の息吹)」、「ポテンシー(効力)」、「フルクラム(支点)」及びその他のコンセプト(概念)  私は肉体的(フィジカル)なことと同じよう…

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文献の翻訳

 日本では翻訳されている文献が少ないため、自分で洋書を購入して翻訳しながら読み進めなければなりません。  今現在、円安の影響が大きく、洋書を購入するにも以前より…

マニュアルメディスンの歴史

 マニュアルメディスンの歴史は、古くから始まった医学の歴史と混ざり合っている。恐らく、医療における手の最も初期の使用法の1つは、脱臼及び骨折の治療だったと思われ…

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オステオパシーの歴史

 オステオパシーの創始者であるアンドリュー・テイラー・スティルは、1828年8月6日、バージニア州リー郡イングリッシュ-スコットランド-アイルランド-ドイツ系の…

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オステオパシー医学の哲学

 このセクションで説明する教訓は理想である。それらを実践に取り入れている人は、オステオパシー哲学の観点から健康及び病気のより現実的な見方をするだろう。  オステ…

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オステオパシーを学ぶ

オステオパシーを学ぶにはいくつかの方法があります。 セミナーを受講する 1つ目は、セミナーを受講する方法です。  日本には様々なオステオパシー団体があり、各々が…

テクニックの原則

 正常な組織は、各々特有の感触を持つ。触診の際、我々は様々な組織の調子、緊張性、弾力性、抵抗性、屈曲性と伸展性を調べなければならない。更に、我々は関節の全ての力…

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セラピューティクス

 セラピューティクスは、オステオパシーを学ぶことができる研究会です。  セラピューティクスでは、セミナーと文献を通してオステオパシーを学ぶことができます。  ただ…

オステオパシーの基本原則

 オステオパシーを支える原則は力学的生体調整という言葉で表現される。オステオパシーとは何か?その言葉通り、オステオパシーの原則が普遍的法則として適用される調整原…

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オステオパシーマニピュレーションの目標、分類、モデル

An Osteopathic Approach to Diagnosis and Treatment 3 より  オステオパシーマニピュレーション治療(OMT)には、オステオパシー医師による患者の診断と治療に手を使用…

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患者が歩んできた道を尋ねること及び外傷事故

 筋膜面内に直接的な肉体的外傷があると、その時期は問わず、筋膜が変形することは、よく知られている。筋膜変形が累積すると、その影響はストレインパターンをより早く固…

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ショック

 ショック:予測しない時に突然激しい打撃を受けたような、心または感情を動揺させる事件に遭遇すること。また、このような打撃によってもたらされる機能、平衡、心的能力…

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スティルテクニック

オステオパシーの伝承には、Dr.アンドリュー・テイラー・スティルがテクニック本を書いたことがないという一般的な声明がある。代わりに、彼が彼の著作によって、構造と機能の理解に、そして、次に適切ではなかった治療の適用に彼の学生を導くことを試みたのは事実である。彼は、彼らが自分のしてきたことと全く同じようにすべきという考えに抵抗があった。彼は模倣ではなく、オステオパシー医師が考えることを目指したのであ

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ファンクショナルテクニック

 ファンクショナルテクニックは、機能不全の分節で制限的緊張を徐々にリリースするために間接的な配置を利用する椎骨運動制限の治療のためのローフォースでノンスラストのテクニックとして説明することができる。
 歴史的にファンクショナルテクニックの使用は、A.T.スティルにまで遡ることができる。ファンクショナルな方法論の使用における初期のパイオニアの1人であるハロルド・フーバーDOは、スティルの教えから学ん

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イグニッション・システムと第三脳室圧縮

イグニッション・システム
 このストラテジー(戦略)は、「イグニッション(点火)」、「スパーク(火花)」、及び“ブレス・オブ・ライフ(生命の息吹)”という言葉についてのサザーランドの発言についてのジェラスの触知体験と彼のリフレクション(反映、自省)に基づいている。イグニッション・システムは、身体内での変容と代謝のダイナミクス(動力学)を引き起こすと考えられている。それはファイアー(火)のクオリティ

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用語集②

このセクションでは、頭蓋オステオパシーにおける特定の重要な概念の説明を提供し、その精神的な側面への洞察を提供する。これらの説明は主にW.G.サザーランドのオリジナルの出版物と、サザーランドが制作に参加し、明示的に認証したマグーンの頭蓋領域のオステオパシー初版(1951年)からの方向性を示している。これらのアイデアのいくつかは時代遅れに見えるかもしれないが、問題に対するサザーランドの理解の説明は彼の

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用語集①

「ブレス・オブ・ライフ(生命の息吹)」、「ポテンシー(効力)」、「フルクラム(支点)」及びその他のコンセプト(概念)

 私は肉体的(フィジカル)なことと同じように、私たちの精神的(スピリチュアル)及び心的(メンタル)な組織の発展のための無限の可能性を信じている...あなたは自分自身で無限大であり、それはあなたがそれを認識し、育成するか同課の問題に過ぎない。
 解剖学を勉強する時、私は肉体的な理解

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文献の翻訳

 日本では翻訳されている文献が少ないため、自分で洋書を購入して翻訳しながら読み進めなければなりません。
 今現在、円安の影響が大きく、洋書を購入するにも以前よりも値段が上がってしまいました。

 翻訳する際に、どの訳語を選択するのか、それとも英語読みのままにするのか、などは、理解を深めるために重要な要素かもしれません。
 以前、監訳した『ファンクショナル・メソッド』の翻訳作業は、セミナーのテキスト

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マニュアルメディスンの歴史

 マニュアルメディスンの歴史は、古くから始まった医学の歴史と混ざり合っている。恐らく、医療における手の最も初期の使用法の1つは、脱臼及び骨折の治療だったと思われる。同様に、マッサージは初期から実践され、様々な軟部組織の疼きや痛みの治療として、時代を超えて現代に受け継がれてきた。それは、ギリシャとローマの時代に栄えた。ギリシャの医師であるアイエテウスは、頭痛、めまい、てんかんなどの病気にマッサージを

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オステオパシーの歴史

 オステオパシーの創始者であるアンドリュー・テイラー・スティルは、1828年8月6日、バージニア州リー郡イングリッシュ-スコットランド-アイルランド-ドイツ系のジョーンズビル(伝記作家の1人、E.R.ブースによってジョーンズボロと書かれていた)で生まれた。彼の父はメソジスト監督教会の巡回大臣、医師、農民、そして水車大工だった。彼の母は頑丈な開拓者の女性、マーサ・ポーグ・ムーアであり、非常に宗教色の

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オステオパシー医学の哲学

 このセクションで説明する教訓は理想である。それらを実践に取り入れている人は、オステオパシー哲学の観点から健康及び病気のより現実的な見方をするだろう。
 オステオパシー医学は、伝統的な西洋医学とオステオパシーマニピュレーションの単なる組み合わせではない。むしろ、オステオパシー医学の原理原則及び哲学は、マニピュレーション治療だけでなく、個人の完全な健康管理にも適用される。これには、外科、産科、救急医

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オステオパシーを学ぶ

オステオパシーを学ぶにはいくつかの方法があります。

セミナーを受講する 1つ目は、セミナーを受講する方法です。
 日本には様々なオステオパシー団体があり、各々がセミナーを開催し、オステオパシーを学ぶ場を提供しています。
 セミナー形態は学校形式や数時間のセミナー形式など様々なものがあります。
 多くの場合、講義と実習で構成されています。

文献を読む 2つ目は、文献を読む方法です。
 セミナー等

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テクニックの原則

 正常な組織は、各々特有の感触を持つ。触診の際、我々は様々な組織の調子、緊張性、弾力性、抵抗性、屈曲性と伸展性を調べなければならない。更に、我々は関節の全ての力学的動きの終点が骨にあるため、特に骨格に注意する。従って、我々はテコ作用、筋肉と靭帯の活動、特に一定の活動システムを持つ接合単位として骨格の上で動く筋膜の調整作用に注意しなければならない。

 体躯または体躯の一部の上の他の一部に対して四肢

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セラピューティクス

 セラピューティクスは、オステオパシーを学ぶことができる研究会です。
 セラピューティクスでは、セミナーと文献を通してオステオパシーを学ぶことができます。
 ただやり方を習うのではなく、オステオパシー的思考を身に付けるために、オステオパシーの哲学や原理原則を学び、必要なアプローチやテクニックを学び、それをどのように臨床で活かしていくかを学びます。

セラピューティクスのセミナー セラピューティクス

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オステオパシーの基本原則

 オステオパシーを支える原則は力学的生体調整という言葉で表現される。オステオパシーとは何か?その言葉通り、オステオパシーの原則が普遍的法則として適用される調整原理とすれば、オステオパシーは次のように定義されるであろう:オステオパシーは体液と体力の適切な生成と配分及び体内機序としての協調と調和を促進するため、構造調整の矯正分野で身体という自然的資源を活用する治療の方法または科学である。そうすると、人

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オステオパシーマニピュレーションの目標、分類、モデル

An Osteopathic Approach to Diagnosis and Treatment 3 より

 オステオパシーマニピュレーション治療(OMT)には、オステオパシー医師による患者の診断と治療に手を使用する様々なテクニックが含まれる。これは、多くの種類の損傷や病気の過程の全体的な治療計画の一部である。この計画には、薬剤、エクササイズ、栄養カウンセリング、モダリティ、外科的処置、生活

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患者が歩んできた道を尋ねること及び外傷事故

 筋膜面内に直接的な肉体的外傷があると、その時期は問わず、筋膜が変形することは、よく知られている。筋膜変形が累積すると、その影響はストレインパターンをより早く固定するように働く。

 筋膜の電位は感情に応じて変化することも明らかにされている。既に見たように電位の変化は筋膜の硬直性を高め、更に筋膜の変形を誘発する可能性がある。

 従って、外傷事象が発生すると、その事象に付随する感情の状態は、電気

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ショック

 ショック:予測しない時に突然激しい打撃を受けたような、心または感情を動揺させる事件に遭遇すること。また、このような打撃によってもたらされる機能、平衡、心的能力の攪乱。肉体的外傷に対して現れる大きな生理学的反応を状態。

 生命に関係する事件が突然に激しい形で起きた時の基本的生理的反応は、その人間の呼吸の位相がその時々であるかに関係なく息を詰まらせることである。肉体的、精神的または感情的に傷つける

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