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2020年 後期 振り返り


7月

何をしたということもなかった。コロナコロナと常に気を張り詰めていたからか、気持ちが疲れていた。

理科ブレでは山に入り、ゴリラ=ワレラのMVのドラマを撮った。


8月

夏が来たが、遠出をすることもなく窓から夏の街を眺めていた。

勤め先の同系列の別会社がアニバーサリーイヤーということで、記念の映画を作るという。会社のドキュメンタリー的な作品である。映像制作に強い人員をということで抜擢され、打ち合わせに何度か赴く。


9月

ドキュメンタリー映画の打ち合わせをするうちに、成り行きで実質的な監督ということになる。当然、総監督は向こうの社の人間だが、制作面においては一切を仕切るコトになる。

頂いた創業秘話的な脚本をもとに、絵コンテを切り出す。請け負ったはいいものの、30分前後の作品をきちんと作るのは自分だって初めてである。大変だが面白い。A4のコンテは軽く100枚を越えた。


10月

通常業務もこなしながら、退勤後や休憩時間に向こうの社に赴いて打ち合わせなどする。絵コンテの山は越えて、次は撮影順やロケーションの選定を考える。いかに効率よく撮り進めるられるか。

会社員にも、すごい才能・技術を持った人は意外にいるもので、小道具や美術制作など、予想以上のクオリティのものが揃う。


11月

撮影開始。ドキュメンタリーとはいえ、ストーリーを映像で表現することの難しさを痛感。が、回数を重ねるうちに、徐々にコツが分かった。しっかりとカメラを回したのは2月のタイぶりだった。とても楽しい。

OKテイクの選別と膨大な動画・音声ファイルのデータ管理が一番大変だった。仮編集を同時に進め、撮り直しカットがないかチェックする。作業に追われ食生活が荒む。お互い仕事があるので、土日返上で撮影・作業。

理科ブレではオンラインライブにて新公演をする。オンラインライブのコツ?が少しわかった気がした。


12月

撮り直しも含めた全撮影が終了。撮影が終われば、次は編集である。

ポゼスのMVでは、素材をどう活かすかという試行錯誤があるので編集もまた大変なのだが、今回は全てコンテに基づく映像であり、基本的にはOKテイクをカットナンバーごとに並べ、素材の前後をトリミングすればある程度はできてしまう。絵コンテは偉大である(今更)。

地道で根気のいる編集ののち、その映画はできあがった。あとは年明けの試写を経て、多少の手直しだけである。

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と、ほとんど映画話になってしまったが、2020年はこの映画の存在が一番大きい。

社の記念行事で数回流されるだけの、どこに公開されるでもない作品だが、30分の映像作品を作りあげたという体験は嬉しく、今年一番の達成感だった。

映画(と言っていいのかわからないが)を監督として作り上げるなんて、人生でそう経験できることではない。映画制作の大変さと面白さを知ってしまった。またぜひ作ってみたい。

そういうオミチビキに感謝である。


皆様、2021年もよろしく!

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