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全てわかる。鷲鼻形成術・大解説集パート1

ハンプとは=鷲鼻の骨の出っ張りの部分

印象に残っている、ジョン先生の言葉。
「ハンプ切除のプランを検討するときは、鼻背のオープンルーフ等、リスクに目を向けなければならない。
過度な切除は禁物、切除しなくても矯正出来るケースも多い」

ハンプの解剖学的、生理学的な問題に対して慎重に考えずにハンプの切除を行えば、結果として鼻背の不規則な変形、不自然なラインにとどまらず、鼻背内部の円蓋の虚脱または狭窄、逆V字変形、過矯正または矯正不足、炎症の継続など、問題を引き起こしかねない。

執刀医選びにおいて形成外科専門医を持ってるのはマストな条件!

わし鼻矯正、ハンプ矯正を検討する場合も当然、形成外科専門医を持っていることはもちろんのこと、適切なプランニングが出来る医師を選びましょう。

わし鼻・ハンプの美容的な問題点
①男性的な印象になる
②実際の鼻長の増加
③鼻が大きく長く見える錯視現象
④鼻尖下垂

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ジョン先生は、手術のプランニングをする際に、
下記のように分類します。
A 鼻根部が低いタイプ(下のイラストA)
B 鼻根部が低くない・高いタイプ(下のイラストB)


次に、鼻尖の位置と形態をみます。
わし鼻、ハンプが目立つ大抵の方が鼻尖下垂を伴い、ハンプをより目立たせているケースが多いです。
そのため、鼻尖下垂を矯正するとハンプが目立たなくなることも計算に入れてプランニングする。

まずAの症例をいくつかみてみましょう。


A 鼻根が低いタイプ
ハンプを削ることより、鼻根を埋めることがメイン。

2はハンプ除去が必要。
134も必要時はハンプを少しトリミングする。

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A1 仮性ハンプ、低い鼻根が原因

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低い鼻根を埋めて、鼻尖下垂も矯正したら、ハンプ切除せずとも矯正が出来たケース
・鼻根部に自家組織軟骨移植をしてハンプ修正
・鼻背部(ハンプの下)にも自家組織軟骨移植
・鼻尖形成(鼻尖を頭側にローテーション)

※仮性ハンプとは?…ハンプ変形が深刻ではないにも関わらず、鼻尖下垂によりハンプが過度に露呈されていることをいいます。

A2 ハンプ+低い鼻根

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鼻根が低いケースだが、ハンプ切除も少し必要となったケース
・ハンプ除去
・鼻根部に自家組織移植
・鼻尖形成

A3 鼻尖の下垂+低い鼻根

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低い鼻根を埋めて、鼻尖下垂を矯正、ハンプ切除しなくても矯正出来たケース
・鼻根部に自家組織移植
・鼻尖形成(鼻尖を頭側にローテーション)

A4 鞍鼻による仮性ハンプ

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鞍鼻の低い部分を自家組織移植で埋めることにより、ハンプ切除しなくても矯正出来たケース
・鞍鼻の頭側、尾側に自家組織移植
・鼻尖形成


後半は、鼻根部が低くない、または高いタイプの症例を紹介します!


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