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the LOFT UP THE HILL AND DOWN THE SLOPE

the LOFTの上記決定盤が5/12発売となりまして、つたない解説を書かせていただきました。今回はその前哨戦ともいえるoptic nerveの7inchの解説をここに掲載いたします。


元々the Living Roomと名乗っていた彼らは、アラン・マッギーのクラブが同じ名前なのを知って、the Loftとバンド名を変え、1983年からそのLiving RoomにてAlternativeTVなどのサポート出演を始める。

最初のシングル「Why Does the Rain」が、Echo & the Bunnymenの「Killing Moon」に次いで、BBCのDJ、Janice Longの1984年お気に入りシングル第2位となる。

Jesus and the Mary Chainの「Upside Down」がインディチャート1位になってクリエイション・レコーズに注目が集まる中、1985年3月29日に Janice Longの推薦でレーベル初のTV出演を果たしたのはthe Loft。この時口パクしたのが本シングル「Up the Hill and Down the Slope」で、その様子は映画『Upside Down- the Creation Records Story』で観られ、ドラマーDaveさんがyoutubeにも上げてます。

この曲はクリエイション第2のインディヒットとなり、更に、当時常に動向が注目されていたテリー・ホールの新バンド、カラーフィールドのツアーサポートに大抜擢!ところがそのツアー最終日1985年6月24日にハマースミス・オデオンのステージ上で解散宣言!これからって時に?アルバムも作ってないのに?メリチェインの暴動よりある意味衝撃。若気の至り。なんと儚い。

Rev-Olaからのthe Loft編集盤『Magpie Eyes 1982-1985』のライナーで、メンバー4人が思いのたけを綴ってます。Peteさん曰く、TVインタビューでBillとAndyがバンドを始めたって言いだしたから、曲作って歌ってるのは俺なのにと腹が立ったんだとか。Andyさん曰く、マネジャーもスタッフも十分な機材もなく、バンドの4人だけで突然注目を浴び、なす術もなかったと。4人の後のバンド、Caretaker Race、the Wishing Stones、the Weather Prophets、the Rocking Birdsにも触れ、さすがは音楽ライターさんです。みんな仲直りして2005年に再結成してます。Weather Prophets(和名てんきよみ…)はマッギーのごヒイキと言われてますが、彼が初代ベーシストでもあったのはクリエイションのファミリーツリーにも明記されています。

当時メリチェイン人気のお陰でクリエイションのレコードは都内輸入盤店にも並び、このシングル12インチは普通に買いました(7インチは見覚えがなかったです)。The Pastels「Million Tears」に続くクリエイション12インチ第2弾です。今やソロ活動の方が長いpeter改めpete astorさんは今も奇跡的にカッコいい!一生ファンを誓います。

2020年2月 英国音楽 小出亜佐子


7インチ用なので駆け足でお届けしてますね。もっと詳しいお話は冒頭の2CD解説で~なにとぞよろしくお願いいたします。


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asako koidee
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