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何でthe Jazz Butcherを知ったのか

まだまだ続くよ……ご興味ある奇特なお方はしばしお付き合い願います。
一昨年の文集の時にも調べかけてそれっきりになっていたこの命題、まったく個人的にいい加減決着をつけたい!


文集Zombie Love調べ あなたのぶっちはどこから?

上の文集の中で「ぶっちとの出会い いつどのようにして」という質問があります。これはphilipさんがみんなにしてる質問に倣っています。

①私はFool's Mateから

自分は「おそらくはFool's Mate輸入盤レビューで」と書いています。
高橋孝治くんは「Fool's Mateの新譜紹介欄だったような……」、
いたのちゃんは「音楽誌で名前だけを見かけ」と書いております。
その音楽誌は何だったのか?
『A Scandal in Bohemia』は日本盤が出ていたため、各音楽誌にレヴューが載っていたかもなので、Fool's Mateとは断定できないのがちょっと残念。
とはいえ、1984~1985年当時、音楽誌に紹介されるとしたら日本盤『ボヘミアン・スキャンダル』一枚のみだったのに対し、Fool's Mateはそのほかのシングルも取り上げていたので、Jazz Butcherという文字は複数回登場していました。あのころのFool's Mateの、中でもその輸入盤レヴューは、その量と扱うジャンル(UKインディ・ニューウェイヴというのか)が比類ないもので、立ち読みや人から借りたりを含めて、なんだかんだ言いつつそのジャンルに興味ある人間はみんなチェックしていた印象です。なので知らず知らずのうちに Jazz Butcherの名前が脳内に刷り込まれていた可能性はあるでしょう。

②私はレンタル店・輸入盤店の紹介文から

かたや…輸入盤やさんや、輸入盤を扱っていたレンタルレコード店(ジャニスさん)の紹介文がキッカケで聴いてみた!という方もいます。
吉本君はジャニスの借りた人がそれぞれ書き込める感想カードに「the Monochrome Setが好きならおすすめ」と書かれていたと言ってますね。

③私はGlassなどのコンピレーションから 

SamさんEmiさん 相馬君(blood on the cats) バナナニットマン 計4名。
多いですね~。

④Bauhaus~David J ファンだったから〈追記〉

こんな由緒正しい道を記すことを忘れていました!文集では佐鳥さん一名でしたが、一般的にはこれが王道だったと思われます!失礼いたしました。


で、自分が見たFool's Mateレヴューってどれ?……1984~1985年Fool's Mate大捜索

自分が気になってるのはココです。個人的なこだわりです。
各種資料を微細に収集しておられる、ばるぼらさんの多大なるご協力のもと、1984年~1985年のFool's Mateのディスク・レヴューを探しました。

最初に確認できたのはデビューシングル評。January1984 #33号。

Fool's Mate #33 Jan.1984 cover: Mark Almond

グラスで目立っていたのは一体誰だったんでしょう(笑)。ここで「ポスト・カード時代の雰囲気」と書かれたことがフールズメイトの中でのジャズ・ブッチャーのイメージを決定づけ、たびたび引用されてます……。

Fool's Mate #37 May-June1984 cover: Siouxsie

ニッキ・サドゥンと並んで紹介されてます。
ぶっちの2ndシングル「Manie」12インチ評ですが、B面の「Sweet Jane」カヴァーについて触れられてません!あれ??それで興味を持ったんじゃなかったのか自分!?ともあれここでも「ポスト・カード・レーベルの初期の感じ」。完全なる撒き餌!!!これはもう……気になるしかないでしょう。
でもスージー表紙のこの号も当時は読んでません。

次の次の39号には、4ページに渡るBauhaus大特集!
すみません……当然というかなんというかこの手のはスルーしてました…….。

「闇よりの帰還」……ゴメン絶対スルー
Fool's Mate#39 cover: david sylvian
Fool's Mate #39 Nov.1984 Bauhaus特集
「ガレージ・ロックン・ロールをベースにした新鋭バンド」
Fools’s Mate#39 Bauhaus特集 最終ページ
この図にぶっち載ってるのもずいぶん後から気づいた

そして次の号には3rdシングル「Roadrunner」レビュー。

Fool’s Mate #40 Dec.1984 cover: bryan ferry
この号から版型が小さくなってるんだけど編集後記にも言及なくて不安になる
アメリカのサイケデリック・リヴァイヴァル特集あり
裏表紙はWAVEサイケデリックフェスティバル(ドリームシンジケート、レインパレード)広告!

バウハウス人脈には興味なかった自分ですが、ペイル・ファウンテン君だのアズテクだの引き合いに出されちゃ……気になりすぎるでしょう。この号も買った覚えないんですけどね💦

Fool's Mate#41 1985 cover: john lydon
この号にはイアン・マッカロクのインタヴューの付録として、
「エコー&ザ・バニーメン、マイティ・ワー!、ジュリアン・コープを巡る相関図」なるものが!
「リバプール・ヒストリー①」ともあるので②があるのかも
これにはめちゃくちゃ影響を受けまくってます

次の41号にはセカンドアルバム評。これまでを踏襲した「ポストカード」「アコースティック」……「ひとくせある」というワードも気になります。そういえばFool's Mateのファーストアルバム評も見覚えがある……1983年のフールズも探さなきゃなのか……そうだよね、ファーストシングル評からしてもGlassレコードを追ってる感じあるもんね……
でもファーストアルバム評の記憶はあれど、それがぶっちに興味持ったキッカケではないので、ここでは割愛させてください。

次の42号はオムニバス。

Fool's Mate #42 Feb.1985 cover: mark almond
これ載せるならBlood on the Catsも載せなきゃか

「イギリスB級『ひねくれ』アコースティックロック路線」「このテの音楽が好きな人には堪えられない一枚」……もうこれは!!ってなる誘い文句。

ちょっと間あって1985年8/21日本盤が出ましたよ~という48号。しかしこのアルバム評は最終的に持ち上げてはいますが印象が薄いですね。

Fool's Mate #48 1985 cover: depeche mode (martin)
Fool's Mate #48 1985


the Cult来日って観に行ったような行かなかったような…(

最初にも書きましたが、日本盤が出ると例え一行だけでも音楽誌にその名前が載る機会ができるわけで、KINGのこの広告もFool's Mate以外の雑誌に載ったかどうかは不明ですけども、この時代に日本盤が出るということは大きいことでした。近所のレコード屋さんでも大学生協でも取り寄せできたしね。

おそらく1985年、高円寺のパラレルハウスというレンタル店に意を決して入ったときに、Jazz Butcherの「A Scandal in Bohemia」LPはもちろん、「Marnie」シングル12インチもあって「やっと聴ける!!!」と感激した覚えがあります。そこについてた紹介文で、B面に「Sweet Jane」カバーあり、と知ったのかもなあ~~……と思います。なのであのZombie Love文集で書いたことは記憶違いでした。お詫びいたします。

ただこれまで見てきたように、Fool's Mateで何度となくそのJazz butcherの名と共に、「初期ポストカードぽい」「ひねくれ」「B級」「アコースティック」という情報をインプットされ続けていたのは明白です。

『A Scandal in Bohemia』と共に、当時聴き倒したシングル集『the Gift of Music』のレビューもあったはず……現在捜索中です~!


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asako koidee
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